2年目

4月2日

 やあー!(鶴の構え→蛇の構えへ)

 今年度から入社とかして、社会の荒波にもまれることになった新人の皆さん。


 社会人おめでとう!

 おまえ等も俺と同じ苦しみを味わえ!!!!


 まあそれは嘘としてもらってですねー、本音ですけどねー嘘だと言っとかないとねー。

 話変わりますけど4月を迎えてですね、電車の中もなんだかスーツがぎこちない人達が増えて混んできたのに気付き、「ああそういえば俺二年目に入ったんだー」とか実感した加納ですこんばんはー。

 そうなのです。俺実は今の会社に入社して二年目になったのです。

 もう新人じゃなくなりました。

 今まで「新人だから」という理由で許されていたミスはもう許されないのです。


「もうお前等もフレックスタイムなったんだし、これからはビシバシ行くから。イージーミスとか許さないから覚悟しておけ。あと残業とかも増えると思うけど体調管理しっかりな」


 と、課長にも言われました。

 厳しいなあ(うちの会社は二年目からフレックス通勤が適用されます)


 でも俺も二年目です。先輩になったんだし、ミスんないように頑張るぞ!――と気合を入れなおしてですね、早速フレックス勤務記録票に記入してみることにしたのです。




 いきなり訂正印が必要になりました(間違えた)




 そんなね、いきなり変わることなんてできるわけない。

 でも少しずつミスを少なくしていきたいと思いますよ(落ち着いて判子を押しながら)



 ポン



『永野』





「……?」




 ポン



『永野』




 <上から見た職場の図>


   睨女 永野

   ───┼───

   加納  古賀




「……」(永野さんをみつつ)

「?」 ←永野さん



 なんでかなあ……(判子を見つめつつ)

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