閑話1 例の本 / 1

  ☆ 気になるあの子の扱い方 ウサギの一族編 ~一刀両断☆~

  著:クレイジー☆ラブ


 Hey! ドギマギしているそこのキミ!

 気になるあの子のハート……ゲッチュしたいかい?!

 ならボクチンにお任せさ!

 この本を読み終える頃には、キミはもう、ラビリス以外を見られなくなるかもNA☆

 それでも良いと言うそこのソウルメイト!

 I can fly!

 キミなら出来るぜ!

 あの子のハートをゲッチュ、しちゃおう……ZE☆


 気になるあの子はラビリスちゃん?

 OKだ。

 ラビリスは大人しい子が多い……それ故に!

 ラビリスを知る事も、また、世界の深奥を眺めるが如く、奥深い……。

 というわけで、まずは最も知っておかなきゃならない事からだ。

 キミは、どのラビリスちゃんが好みDAI?

 クルクルパーマな茶色いあの子?

 ツルツルすべすべBLUEなあの子?

 捕まえられない緑のあの子?

 一撃必殺真っ赤なあの子?

 ひっそりと生きる黒いあの子?

 商売上手な黄色いあの子?

 いつも元気なオレンジのあの子?

 それとも……。

 めったに見られない、純白のあの子?


 どの子も他の種族に比べて、とても上品で奥ゆかしい。

 アタックしても玉砕したYOU!

 安心したまえ、ボクチンもさ……。

 鉄壁のガードを誇るラビリスの特徴は、その危機察知能力さ!

 種族的に攻撃力が無いが、だからこそ攻撃力の高い者から身を隠すスキルが向上したのSA☆

 臆病で慎重派なあの子に、大声で告白なんかしていないかい?

 あの子達は大声が苦手なのSA☆

 向こうから来ないなら、静かに話し掛けると良い。会話くらいは出来るはずSA☆

 ただ、気をつけたまえ。

 ラビリスはとても一途……もし浮気なんかしたら、自ら出て行ってしまうYO!

 あの子達は、心の変化にとっても敏感。

 愛を感じなくなれば、その後一生恋をしない代わりにキミの元から去って行く……。

 Oh! 何て悲しい種族だ!

 Ah! 何て美しい愛なのだ!!

 ラビリス、Ohラビリス……。


 Hey You!

 気になるあの子に、変な贈り物をしていないかい?

 NI・N・ZI・N☆

 とかね!

 あれは好みが分かれる代物SA☆

 彼等はラビリスであって、ウサギじゃない。

 好みはしっかりとあるのSA!

 とはいえ、種族的に好きなものは存在するようだZE☆

 気になるあの子の愛してやまないもの……。

 その名も、ふわふわだ!

 ふわふわした小物……それは、ラビリスの心を掴む必須アイテムSA☆

 ためしに、ボクチンの愛してやまないラビリスちゃんを呼んでみたよ☆


『 黒いラビリスの少年が明後日の方向を向いて座っている写真だ…… 』


 まだ気付かれていないね☆

 じゃあ、まずは普通に渡してみようか☆


『 著者らしき人が顔を見せないようにラビリスへふわふわのヌイグルミを渡している写真 』


『 著者らしき人が黒いラビリスに思い切り殴られている写真 』


『 著者らしき人が倒れている横で頬を膨らませている黒いラビリスメインの写真』


 ふ、ふふ……予定どおりSA……☆

 さあ、ボクチンは退室するけど、キャメラは置いておくYO☆

 一定時間ごとに写真を撮ってくれる優れものSA☆

 ボクチンのあの子はツンデレでね……ボクチンがいるといつも起こっちゃうのSA☆


※ 以下の写真はご想像にお任せします。


『 黒いラビリスは微動だにしない…… 』


『 黒いラビリスが近くに落ちていたヌイグルミを見つめている…… 』


『 黒いラビリスがふわふわヌイグルミで遊び始めた! 』


『 最終的にヌイグルミと一緒に寝ている姿を写真に収めている…… 』


 どうだい?

 どれだけツンツンしている子も、どれだけ本気のアタックをしてくる子も、ふわふわには勝てない!

 それも、ボクチン達がプレゼントを忘れた頃を見計らって、ボクチン達に擦り付けているのSA☆

 それって、もしかして?

 これって、もしかして??

 Oh! 何て恥ずかしがり屋な種族だ!

 Ah! 何て愛の深さだ!


 次のページから、いよいよ大人の時間だぜBABY……☆

 良い子は寝なYO!

 悪い子はラビリスに嫌われるZE☆

 気になるあの子の『ウィークポイント』……。


 子供が知るのは、早すぎる、だZE……☆


【 ……ご丁寧に18歳以下にはページが開けないようになっている…… 】


※ スイト君は16歳なので、若干気になっていますが読むのを諦めたようです。

  あと8分の7ほどページは余っている……。

  この先を読む日はくるのか……?!


注意 : この先を書く予定は一切ありません。

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