ハプニング

まわりの目線が痛い………私の格好のせいもあるけどとなりで笑顔をふりまいている学園長の弟、敏也は学園でもファンクラあるほどの有名人その敏也に強制的にがっちり腕をつかまれて二部の会場に向かっている。

後ろには親衛隊と敏也の講演会幹部が歩いている。

「あれは姫様ですわ。奥多摩にいた頃に噂はおききしておりました。ほんとおかわいらしい。」

余計なことしないでいい、ワアッどよめきと視線痛い………。

「あの方が………」

ささやきと視線のプレッシャー感じながら会場になる『バラの舘』に行く。


ゲッなんでマスコミまでいるの?

ベールで顔隠れて良かった。

「昴さんの許嫁てほんとうですか?」

ギャー、マイクとカメラに囲まれた。

「兄の許嫁ではなくて僕の婚約者です。」

ヒエー、強制的につけられた指輪をお披露目するはめに………逃げたい。

「みなさま、取材はアポをとってからにしてくださいませ。私くしたち取材があるとはお聞きしておりませんので失礼いたします。」

私の手をとりすぐに会場の扉から退出するカスミ。


舞台裏で座り込みレモネードを飲む。

毎度ながら不思議だけどチカはどっから入ってきたんだろ?

レモネードはチカの特性スペシャルで酸味きつめだけどしみないマイルドなもの。

そのチカは小型のパソコン片手にむずかしい顔しながら、なんか食べているて、ニンジンしかもまるごと。

お菓子を食べているならまだわかる………ニンジンしかもまるごと。

「まったく追い払え。この後のゲストが嫌がって帰ったら昴が怒ぞ。」

怒っているチカ、くわえているのはニンジン………まあ未成年だからタバコじゃ大問題だけど。

「んっ?瑠璃も食う?うまいよ畑の新鮮ニンジン。」

すすめられたがお断りしてカスミが置いていってくれたチョコを食べる。

音からして会場は大混乱らしい………無事に二部ははじまるのだろうか?


「お久しぶり姫!」

いきなり後ろからだきつかれ飲んでいた紅茶をむせそうになる。

「アリスいきなり飛び付かない。」

フワフワのウェーブヘアーの女の子はアイドルの卵そして後で苦笑しているのはセイラさん舞台女優………なんでいるの?

ちょっと二部で何をするき?

「ごめん、だってここのとこお茶会に姫ちゃんこなくてアリス寂しかったんだもん。」

目立つから嫌というのがパパの関係者のとこにいかないとい理由。

ちなみに私のパパはトウマという、女性週刊誌さわがせる浮気もの。

こんな父親とは絶縁!とうちの家政婦担当のサヨさんがあんまり顔会わさせないようにしてるんだけどこのアリスちゃんを使い娘と会う口実をつくる………おいといて。

「セイラさん、アリスちゃんなんでここに?」

「学園長にゲストで呼ばれたの。トウマさんも来てるけどうるさいのいるから隠れちゃったみたい。」

………あのねえパパを呼んだらもれなくマスコミついてきますってそれが嫌だからお茶会いかなくなったのに。

「チカ、食べるなとはいわないけどぽい捨ては辞めなさい。」

チカのあぐらかいてる横に人参の残骸が………どんだけ食べてるのよ。

「やだあ汚い。」

アリスちゃんに言われてさすがにチカも袋に残骸かた付ける。

「セイラさんお願いがあるんですけど。」

この恰好では………

「あっトイレに行きたいけどその恰好じゃ無理ね。」

さっしてくれた。

カスミは帰ってこないけど何してるんだろ?

「トイレわかんないどこだろ?」

「アリス、案内するよこっち。」

えー裏にさらに扉あるし。

まあいいや………。

もろ住居につながってるし!?

まさかここも隠し部屋つきとか?

本校の奥多摩は隠し部屋やら扉やら絡繰りだらけなのだ。 先代の当主が忍者学校にしたかったとか。


「まったく、どこに雲隠れてたのさ、このチャラオ。」

マスコミお騒がせトウマがひょっこり表れチカににらまれる。

「変装してもバレタみたい俺イケメンだからさ。」

メイク治してもらっていたので私、無視、チカはあきれたようだ。

「お前、ゲストじゃないな。リスト入ってねえし。」

よく考えたら昴が呼ぶわけない

よね、恩人ではあるけどだらしないのは嫌いと嫌っているし。

「おじさんウソつきだいけないんだあ。」

アリスちゃんに思いっきり言われてるし。

ほんと迷惑で自己中な父親だ、娘として恥ずかしい。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る