かみおちて

雲間から落ちし雷、輝きは眩き御像、轟きは畏の声

神は現に落ち、信仰は幽へ


骸腐りて、骨になり

やがて魂は行くか消えるか



ふりがな

くもまからおちしかみなり

かがやきはまばゆきみすがた、とどろきはおそれのこえ

かみはうつつにおち、しんこうはかすかへ

むくろくさりて、ほねになり

やがてたましいは、ゆくかきえるか



解説

雷の語源は神鳴りとする説があるとおり

雷はかつて神が鳴らすもの(もしくは神そのもの)とされていた。

だが科学が進むにつれ、神は現実の物理現象となり、神鳴りへの信仰は消えた。

人が死んだとき、人は現実的ではない魂を信じ、それを弔う。

しかし、やがては魂への信仰も消えてしまうのだろうか。

かつての神鳴りのように。


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