おにへ
青褪めし汝が面、悩映りて澱む眼
善き悪きに病める心
捗らぬ指先、行ひ悔み歩ぬ立像、生ける屍の様
偏に心の弱き所為、人の観憂き鬼と化む
ふりがな
あおざめしながおもて、なやみうつりてよどむまなこ
よきあしきにやめるこころ
はかどらぬゆびさき、おこないくやみ、あゆめぬたちすがた、いけるしかばねのさま
ひとえにこころのよわきせい、ひとのみうきおにとばけん
解説
あおざめた貴方の顔、悩んでいるよどんだ目。
善い悪いに関わらずに心を病んで
指は動かず、足は後悔で止まり
まるで生きる屍のようだ。
原因は心がよわいから、よわいから苦しいのだ。
人の価値観で悩むなら、それならいっそ鬼になれ。
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