夜更け過ぎ

見慣れた天井とモニターの明かり

自嘲気味な煙草の煙が

僕の中に広がって染み付いて


冷め切った頭で何を考える

どうしてそんな目をしてるんだい

一人で寝転んだまま明日を待ってるだ

でもそんなんじゃまだ明日は来ないぜ


ほら頭の上で魚が泳いでる

同じところをぐるぐるぐるぐる

青い視界の端っこで跳ねて

僕の世界を揺らしていくんだ


なんにも無い

なんにも無いよ

一体何時からなんにも無いの


なんにも無い

なんにも無いよ

見上げる天井なんにも無い

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詩集 小納葉月 @h-ohkno

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