一日
朝、目が醒めたら僕たちは一日の計画を立てる。
こんなことをしてみたい
あの人と一緒にいたい
あの場所に行きたい
そして太陽が昇り輝かしい時間がやってきて、僕たちは動き出す。
与えられた時間を無駄にしないよう、自分なりに精一杯の時間を過ごす。
これは出来たけど、あれは出来なかったかもしれない。
あの人は居なくて、別の人と過ごしたかもしれない。
何かが絡み付いてあの場所にはたどり着けなかったかもしれない。
熱に怯えて日蔭でやり過ごす人も、恐くて外に出れなかった人もいるかもしれない。
ゆっくりと街を夕焼けが包んでいけば、僕たちはもう日が昇らないことを知っている。
手に入れたものを大事そうに見つめる人がいれば、まだまだ欲しがる人もいて、慌ててこれから探しに出かける人もいる。
そして必ず夜がやってくる。
辺りはすっかり暗くなっていて、小さな灯りのなか僕たちは持っているもので残り僅かな時間を過ごす。
疲れてそっと目を閉じた時、そこに浮かんでくるのはきっと君にしか描けないストーリー。
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