第10話 じぶんらしく
昨今の地球温暖化の影響で、桃陰高校では五月を過ぎると夏服の着用が認められる。そして六月からは夏服の着用が義務付けられる。
夏服は浅黄色の丸いカラーの白い半袖のブラウス、スカートの柄は最近、緑のチェックに変更された。
奥多佳美は変更前の緑無地のスカートを着ていた。相変わらずスカート丈は長く、生足をさらしていない。
長い黒髪を靡かせながら廊下を歩く多佳美を呼び止めたのは生徒会副会長の東村流星(きらら)だった。その横には会長の光陣はるか立っている。
「頑張っているみたいね」
多佳美は嫌そうな顔をしながらも頷いて応える。
「あやめ池パークの動画を観ました。良かったわ」
はるかは小さな口を開いたり閉じたりしているが声は聞こえない。口の動きから少し遅れて、流星が話す。
原因ははっきりとしていないが、はるかの声は常人には聞こえない特別な周波数だ。流星はそれを聞き取ることが出来る数少ない人間であるため、はるかの言葉を代弁する役割を担っている。多佳美も少数派であるため、今は代弁は必要ないのだが、学内における様式美のような物であると理解している多佳美は一々指摘したりはしない。
「ごきビデを見ているの?」
「私の大事な生徒ですもの。その成長を見守るのは嬉しいわ」
「大事な生徒ね」
「あなたもこの学校にいる間は、私のかわいい生徒よ」
「……覚えておくわ。感想ありがとう」
立ち去ろうとする多佳美に言葉が投げかけられる。
「今度私のあ……」
流星が途中まで話したところで、はるかの声を聞くことができる多佳美が突然吹き出した。
「会長!何を言わせようとしているんですか!」
流星がはるかを非難する。
はるかは自分の声が一般の人には聞こえないのを利用して、時々いたずらを仕掛けるのだ。はるかの声を聴くことができる二人は、その主な犠牲者となっていた。
流星の抗議を意に介さず、はるかは手のひらで口元を隠しながらクスクスと笑っていた。
一年A組の教室でも、「ARIA with あやめ池パークマーチングバンド」の動画は話題になっていた。
オーナーの娘である多佳美の半ば指示とも言えるお願いで実現した作品だった。ARIAと、吉本姉弟のダンス、マーチングバンドがコラボしたのだ。
時間がなかったので一度しか聴いてもらうことはできなかったが、マーチングバンドはプロらしくしっかりとした演奏をしてくれた。しかし、さすがに完璧と言えるレベルではなかった。ボーカル用のマイクが無かったので、歌は後から動画を見ながら歌って足した。皆のスマートフォンをパークのスタッフに渡して固定カメラとして撮影し、加えて多佳美がデジカムを使って撮影した。
そんな即席な代物を見られるような作品に仕上げたのは、多佳美の編集の腕と言えよう。
先日投稿したばかりの動画が、吉本姉弟のダンスで話題になっているところに続けてのダンス押し動画の投稿で、アクセス数は順調に伸びていた。
「あれなら私も参加したかったな」
ダンスの振り付けをしてくれた謝蘭華は羨ましそうに言った。
「蘭華ちゃんならいつでもOKだよ」
「ダンスナンバーを続ける?私達とは違うダンスになるだろうから良いと思う」と花月も賛成する。
「違う違う。バックダンスなら参加したいってことだから」
「そんなこと言わずにメインで踊ってよ」
「そんなことしたら私の方が人気出ちゃうかもよ。今でも、梓より吉本姉弟の方が人気高いんじゃない?」
「意外と気にしているみたいだから言っちゃダメだよ」
梓がへこんでいるところに、多佳美が教室に入ってきた。
「まずは多くの人に観てもらうことが大事よ。どんな手を使ってもね」
泣きついてきた梓を、多佳美はばっさりと斬る。
「ダンスが目当てだったとしても、観てもらえれば曲は耳に残るわ。耳に残れば、気になるだけの曲だし歌だと私は思っている。なら、残っているうちに次を聞かせることが大事よ」
そう言って鋭い目を花月に向ける。
「いつまでもスランプになっている暇はないわよ」
「私だって、いつまでもスランプでいるつもりはないよ」
花月はにやりと笑うとメモリスティックを指に挟んでぴっと見せた。
「待たせたわね」
「新曲ができたんだね!」
梓は花月に盛大な拍手を送る。
「じゃあ、放課後はお姉ちゃんの所へ行って……、ダメだよ!」
言いかけて思い出した。
「お姉ちゃんは、うちのパパとママと一緒に親戚の法事に行っているんだった。遠いから泊まりで、今日は帰ってこないよ」
「だったら私の家にする?」
多佳美がすかさず立候補するが、和がおずおずと手を上げる。
「一度、花月ちゃんの家に行ってみたいです」
「それは……私も興味あるわ」
父親が有名な音楽プロデューサーである花月の自宅はスタジオが併設されており、様々な設備が整えられている。
しかし、花月は申し訳なさそうに答えた。
「ごめん。パパが忙しそうだったから今日は無理」
「だったら仕方ないね。じゃあ、梓ちゃんの家は?」
和の提案に多佳美が目を輝かせる。
「私の家?」
梓は少し悩んだ後、頷いた。
「うん、いいよ」
*
問題は梓の家は徒歩圏内ではないということだ。
「どうする?電車で行く?」
「車でいいじゃない」
多佳美はそう答えたが、校門に到着しても、いつもならすかさず走りこんでくるリムジンの姿は見えなかった。
「おかしいわね」
多佳美が眉根をひそめながら手を振ってみるがやはり現れない。
いらっとしながら電話をかける。
「何をしているの?体調を崩した?それは仕方がないけれど、代わりの車ってなによ?来てないわよ」
その質問に答えるかのように身体を震わす重低音が辺りに響いた。
いつもの黒塗りのリムジンとは違う、銀色のスポーツカーが姿を現した。
「代わりの車って、この車は?」
多佳美の顔に驚愕の色が浮かぶ。
車から降りてきた若い男がさわやかに言った。
「今日は僕が運転手だ」
「お兄様!」
多佳美が敬愛する、義兄の健太郎だった。
「まさかお兄様が迎えに来てくれるなんて思いませんでしたわ」
多佳美は大好きな義兄の車の助手席に乗られてはしゃいでいる。普段はクールビューティーなイメージを保っているが、健太郎を前にすると豹変する。
「可愛い義妹(いもうと)のためだ。お安い御用だよ」
「もう、お兄様ったら」
前部座席が楽しげにいちゃつく一方、後部座席はひたすらに耐えていた。
見ているだけで恥ずかしくなるような多香美の浮かれ様に、ではない。
健太郎の車はツードアのスポーツカーだ。後部座席は一応ついているが非常に狭い。そこに三人が肩を寄せ合って座っていた。更にトランクも小さいため花月の自転車が入らず、折りたたんで三人の膝に置いているのだった。加えてスポーツカーの後部座席はあまり乗り心地が良くない。
「狭くてすまないね」
健太郎は気遣ってくれるが、三人は能面のような愛想笑いを返すのが精一杯だった。
幸いだったのは、苦行に耐える時間が十五分程で済んだことだった。
築五年の庭なし二階建て一軒家の前で一同は車を降りた。
「ただいま」
梓を先頭に家に入る。
「おかえり」
目の前のドアが開いて、ぶっきらぼうな声と共に青年が出てきた。
「お兄ちゃん」
梓が驚いた声を出す。「は、早いんだね」
「留守を任されてるからな」
きつい調子で言いながら、梓の後ろの花月達に無遠慮な目を向ける。
「あ、こっちは友達で……」
「なんで急に。友達を連れて来る時は連絡しろって言われてるだろ、母さんがいないからって勝手なことをして……」
「申し訳ない」
健太郎が、有村兄妹の間にするりと入り込んで謝った。
「僕の妹が梓さんの家に遊びに行きたいとせがんでね。急で申し訳ないけどお邪魔させてもらうことになったんだ。僕はこの多佳美の兄で中ノ島健太郎と言います。いつも妹がお世話になっています」
「い、いえ。こちらこそ。えっと、有村徹也です」
徹也は爽やかで柔らかな健太郎の物腰に、一瞬で懐柔されてしまった。
「その制服は夕陽台高校かな?三年生だって聞いたけど、志望校を聞いても良いかい」
「慶愛大学です」
「素晴らしい」
健太郎は両手で徹也の手を握る。
「僕は慶愛大学三回生だ。もし良ければ妹達の用事が終わるまで、未来の後輩に我が校の紹介をさせてもらえるかい?勉強の邪魔でなければだけど。もし分からないことがあれば力になれるかもしれない」
「え、ええ是非お願いします」
徹也は顔を赤らめながら健太郎を二階へ続く階段に導いた。
上り始めたところでくるりと振り返った。
「いらっしゃい。ゆっくりしていって下さい」
「お邪魔します」
花月達は引きつった笑いを浮かべながら頭を下げた。
先ほど徹也が出てきたドアはリビングへと続いている。
梓はそこへ三人を案内した後、「ちょっと待ってて」と二階に上がって行った。
ソファとテーブル、テレビと電話台という家具の少ないシンプルな部屋だった。隣に続くダイニングにあるのもテーブルと椅子、食器棚だけだった。棚の中の食器は綺麗に並べられている。余計なものが置かれていない整った部屋だ。
「噂に聞くお母さんのイメージそのままだね」
「うん」
花月と和はソファに座ったが、多香美はうろうろと室内を歩き回っている。
「お待たせ」
梓は抱えてきたスナック菓子の束をソファ前のテーブルの上に並べた。
「妹ももう帰ってた。勉強してたから私の部屋はまた今度ね」
「一緒の部屋なんだ」
「うん。オレンジジュースで良い?」
「手伝うわ」
ちょうどカウンターキッチンのところにいた多香美が申し出た。
「ありがとう」
テーブルにジュースを並べると、テレビ台の下から出されたノートパソコンをテーブルの上にセットする。花月のメモリスティックを刺し、再生を開始した。四人はじっと新曲に聞き入った。
「凄いよ、花月ちゃん」
曲が終わるとすぐに梓が手を叩き、和も拍手をしながら感想を言う。
「思い切ったね。吹っ切れたというか、振り切れたというか、そんな感じ」
「振り切れたかな」
花月は和の言葉に晴れ晴れとした笑みを見せた。
「あやパーで、女の子が楽しいって言ってくれたでしょう。あれで、楽しく作らなくちゃダメだって気が付いたの。最近は、梓ちゃんの歌を生かすにはどうしたら良いんだろうって、そんなことばっかり考えていたんだけど、まずは自分が楽しいって思える曲を作らなくちゃ駄目なんだって、自分が楽しくなる嬉しく、気持ち良くなる曲を作ろうって思ったの。そうしたら、自分でも予想外の曲ができちゃった」
花月は梓に笑顔を向ける。
「梓ちゃんなら、私のそんな気持ちをきっと受け止めてくれるって思うから」
「うん、ちゃんと受け止めたよ」
梓は胸の上に手を置き、笑顔を返した。
「新曲はこれで決まりね」
多佳美も歌に一発オーケーを出したが、その後に意外なことを告げた。
「動画は、委員長の絵をメインにしたいと思うの」
「ええっ」
突然の提案に和は驚く。
「そんな、せっかくダンスが好評なのに……。しかもこんなダンサブルな曲なのに」
「だからこそよ。ダンスのイメージを一度キャンセルしたいの」
「せっかくファンも増えてきているのに……」
「蘭華の言葉ではないけど、吉本姉弟の人気を上げるのが私達の目的ではないわ」
多佳美はきっぱりと言い切る。
「梓の曲を聴いてもらうためには、ここで大胆なイメージチェンジが必要だと思うの」
「委員長みたいな優秀な絵師がいるのに、ロゴばかり作ってもらっているのはもったないないしね」
花月も同意する。
それでもなお了承しない和に、梓がとどめを放った。
「私もそう思うよ」
梓は決して強制したりはしないが、その言葉には断れない不思議な力がある。
「……分かった。やります」
和は項垂れながら了承した。
「なんでそんなに落ち込んでいるのよ」
多佳美が冷たい視線を送りながら訊ねる。
「だってこれで人気が落ちたら私のせいみたいじゃない」
「そんなことないよ。和ちゃんはとても絵が上手だし、すでにファンもいっぱいいるんだから見てくれる人は絶対に増えるよ」
「だと良いんだけど……」
「悩んでいる暇なんかないわよ。私の計算では今週中に三枚は書いてもらわないといけないのだから」
「今週中に三枚なんか無理だよ!」
「期末テストまではまだ時間があるし、夏のイベント用原稿に取り掛かるのももう少し先でしょう。それとも超大作でも書いているの?」
「なんでそんなこと把握しているの!」
「何事をなす時にも、事前リサーチは大切よ。さぁ、描くわよ。みんなでアイデアを出しましょう」
「私はもう十枚ぐらい思い浮かびました」
「絶対に無理だから!」
わいわいと白熱した議論が開始された。
一時間ほど経ってようやく案がまとまった時、リビングのドアが開かれた。
「げっ、人がいっぱいいる」
入ってきたのは梓に似た少女だった。スクエアの眼鏡をかけており、髪はボブカットだ。
「レイチェル、勉強は終わったの?」
梓から投げかけられた言葉に、三人の頭の中には疑問の文字が浮かんだ。レイチェル?
「麗しく千代に流れると書いて、麗千流(レイチェル)、中三です。よろしく」
名前のことで戸惑った反応をされるのは慣れているようで、レイチェルはすらすらと自己紹介をした。
花月達が自己紹介を返すと、レイチェルはあることに気がついた。
「あ、双子のダンスの人だ。すっごいダンス上手だよね。どうやったらあんな風に踊れるの!」
「友達にダンサー志望の子がいて、教えてもらったの」
「良いなー、私も教えて欲しいなー」
「レイチェル、知ってたの?」
花月に食いついているレイチェルに、梓は恐る恐る訊ねる。
「何を?梓がごきビデで歌ってること?知ってるよ。学校でもけっこう話題になってるもん」
「もしかして……、ママも知ってるの?」
「どうかな?メカ音痴のママは知らないと思うけど、梓が歌い手になるぐらいなんだから、ママが知っていてもびっくりしないかな。ちなみにパパと徹兄は知ってるよ」
レイチェルは早口で言うと、またすぐに花月に教えを請う。
「学校で友達と真似してるんだけど、ここのステップがどうしても分からないんです。
レイチェルは歌を口ずさみながら、足を動かす。
「私に訊けばいいのに」
寂しそうに梓は言うが「それはイヤ」と妹は冷たく返した。
「なんだか賑やかだね」
健太郎と徹也がリビングに入ってきた。
「おお、イケメン!」
健太郎を見て、ただでさえ上がっているレイチェルのテンションが更に高くなる。
「有村麗千流です。麗しく千代に流れるって書いてレイチェルと読みます。よろしくお願いします」
「多佳美の兄の健太郎です。健康に太く朗々と書きます。最後は違うか。よろしくね」
健太郎は笑いながら差し出された手を握った。
「楽しく過ごしているところを申し訳ないけど、多佳美、そろそろお暇(いとま)しようか」
「そうですわね、お兄様」
多佳美は嬉々として同意する。
既に夕食時になっていた。
梓達が部屋の片づけをしている間に車を取りに行こうと玄関に向かう健太郎に徹也がついていった。
「また来てくれますか?」
「ああ、連絡を待っているよ」
健太郎は右腕を伸ばして徹也の首筋を撫でると、薄い笑みを浮かべた後、ドアを開けて出て行った。
銀色のスポーツカーを見送った有村三兄妹は家に入った。
「お腹ぺこぺこ」
「夕食当番は梓な」
「なんでよ!お兄ちゃんでしょ、……って分かりました」
梓は徹也の意図に気がついてそそくさと台所に向かう。夕食当番とは言っても、米を炊いて、母親が作っておいたカレーを温めるだけだ。
「今日のことは黙っておいてやるから」
「よろしくお願いします」
梓は炊飯器をセットしながら頭を下げる。
「花月ちゃんて双子じゃなかったんだね。まさか、梓の同級生だとは思わなかった」
レイチェルがソファに寝転びながら言う。テレビの音が響き始める。
「私も今でもびっくりすることがあるよ。教室に小学生がいるって」
「あはははは。私も梓と同じ高校にしようかな。楽しそう」
「来て来て」
「俺は慶愛大学に絶対受かる」
突然の力強い兄の宣言に、妹達は呆然としながら「う、うん」と返した。
*
一週間後、新曲の動画が完成した。
「良いじゃない」
観終わった聡子は素直に褒めた。
「やっぱり委員長は上手だよね。上手なだけじゃなくて魅力がある。それがまた動画の中で効果的に編集されていて、主張しすぎていなくて良い意味で曲に集中できるわ。たっかみーも腕を上げたわね」
「花月が良い曲を作ったんですもの、私だって負けていられないわ」
多佳美と花月が顔を見合わせて笑いあう。
「欲を言えば、梓がもうちょっと頑張れれば良いんだけどね」
「駄目ですか?」和が意外そうに訊く。
「上手だけどね。でも、みんながこれだけレベルアップしたんだから、梓もレベルアップして欲しいなってこと」
「頑張るよ」
梓は明るく、しかし真剣なまなざしで宣言する。
「とりあえず、今回はこれで十分だと思う」
「じゃあ、アップロードします」
カチッという軽いマウス音とともに、新曲『キッキングバナナ』が世界に羽ばたいていった。
「そろそろデイリーでトップテンに入りたいわね」
「だったら、アップロードの時間も考えないといけないでしょ」
「それはそうね」
パソコンを操作している聡子は、多佳美の指摘に頷く。
ごきビデの場合、アクセス数デイリーランキングの集計はアップロードした時間ではなく、その日の十時スタートなので十時過ぎにアップロードするのが一番アクセス数を稼ぎやすい。
「えっ」
聡子の息が詰まった声に、皆の視線が集まる。
「AgOgの新曲が上がってる」
すぐにパソコンの周りに集まり、画面を観た。
デイリーランキング二位に五十倍の差をつけて一位を独走しているのは、ごきビデの新星「A Girl in Opera Glasses」の新曲だった。
すぐに動画を流す。
相変わらず、プロレベルの完成度の高い動画だった。
「タイミングが悪かったわね」
曲の途中で聡子が呟く。これから三日ほどはごきビデの話題はこのAgOgの新曲で独占されてしまうだろう。運悪く同じ日にアップロードされた曲は人目を引くことなく埋もれてしまう。
「投稿する前に確認しておけば良かったわ」
多佳美が悔しそうに言う。
「そんなことないよ」
曲が終わってから、梓は口を開いた。
「私達は私達で、私達のタイミングで、私達のやり方でやっていけばいいんだよ。ランキングには乗らないかもしれないけど、素敵な曲ができたんだから、きっと聴いてくれる人はいるよ」
梓の笑顔に一同は頷く。
「でも、待っていてくれている人には気づいて欲しいから、ツイッターとかでの宣伝はよろしくね」
「了解」
梓以外のメンバーは一斉に自分のスマートフォンの操作を始める。
梓はパソコンを操作し、AgOgの新曲を見直し始めた。
*
AgOgの新曲が公開されたことにより、デイリーランキング入りを目指す歌い手達はこの日のアップロードを回避した。
そんな中、ARIAの新曲はデイリーランキング九位に入った。
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