第30話:殺人ライブ

 コンビニの前、矢作たちを

乗せた車が駐車場へ停車。


 田上がトイレ・タイムだと言う。

 矢作も付き合ってコンビニへ

入り、栄養ドリンクを買った。


「フ、少しは気休めになるかな・・・」

 グイッと一気に飲んだ。


 そこへ、高校生らしき男子

3人が、大騒ぎで入ってきた。


 スマホを見ながら、

「スッゲ~ぜ。マジか。これ~。

「殺人ライブだろ。うっひょ~ーー。マジ、ヤバいぜ。」

 おいおい、何なんだ。学生よ。

 と矢作は眉をひそめ店から

出ようとした。


 だが、男子たちは、

「オズだろ。これ。スッゲ~な。」と騒いでる。


 オズ・・・何の事だ。

 と引き返し、男子たちの後方

からスマホを覗き込んだ。

 

 これは・・・❗!!!


 何なんだ。音声は何も聞こえない。


 ただ黒い三角の頭巾に、黒い

衣装の男が、大きな斧を持っていた。


 まるで、薄気味悪い夢に出て

くる悪魔か、KK○だぜ。

 これじゃ・・


 そいつが、重そうな斧を振り

上げ、金髪の男に向かって斧を

振り下ろした。


 あ❗!!と思ったが、そこで

カメラのアングルが変わり、

血飛沫が飛んだ。


 悲鳴とドンと言う重たい

衝撃音だけが響き、映像は消えた


 オレは、そのスマホを取り上げ

た。


「なンだ。これは・・・!!」

 と問い詰めた。


「オジさんこそ・・何だよ。返せよ。オレの・・・」

 スマホを取り返す。


「オレは・・・」矢作は手帳を

出し、「こういうモンだ。」


「ゲ・・・刑事・・・マジ。」

 マジさ。


 そこへ、田上がハンカチで手を

拭きながら出てきた。


「どうしたンです。」

「殺人ライブだよ。」

 え・・・

「シオンが殺された。」

「え~ーーーー❗!!!」

 田上の声が店内に響いた。

















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