第29話:呪われた屋敷

 龍崎家は蜂の巣を突っついた

ように大騒ぎだ。


 ロックこと岩田の生首が

送られてきたのだ。

 警察が駆け付け、現場検証が

行われていた。


 宅配業者から小包を受け取った

高松みいなが事情を聞かれていた


 だが、顔は帽子とマスク、

メガネで全くわからなかったと

応えた。


 しかし捜査員も、中々納得

できない。

「だって・・・見なかったンだもん。」

 高松みいなは、口を尖らせる。


「けど、何か見なかったかな・

・」もう子供をあやすようだ。

 とにかく情報が欲しい。

 防犯カメラの映像が用意できた

 捜査員が前のめりで、映像を

確認していた。


 だが、故障しているのか、何も

映らない。


「なンだ、これは・・・」

 文句の山だ。


 家政婦の野上由衣は、困った顔で、

「わかりません・・・」

 頼みの防犯カメラも収穫なしに

捜査員も落胆の色が隠せない。


 地下室でピアノのレッスンを

していたあたしたちも緊急招集。


 岩田ことロックなんか、見た

事もないし、生首なんか、見たく

もない。


 高松みいなが泣きながら、

あたしを呼んだ。


「レイラ様~ーー。」

 そりゃぁ、朝から生首を拝ま

せられりゃ、泣きたくなる気も

わからなくはない。


 光輝は、捜査員に防犯カメラに

ついて聞かれた。

 とにかく屋敷の連中じゃ、

電気機器の事は光輝が一番、

詳しい。


 なぜ、カメラに何も映ってないのか。

 光輝も不思議がっていた。

 だが、事件は、さらにエスカレ

ートしていく。

 

 殺人ライブ・・・・後に、

そう言われるライブ中継が幕を

開けた。









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