第9話


くま「オマエ、イッタ、イ、ナニモノ。」

くまの傷はまだ完全に治っていない


ベル「話すと長くなるんだ。完結に言えば戦鬼の、つまり君みたいなバケモノの原点、始まりみたいなもの…私は戦鬼のなりぞこない“失敗作”」


刀をスッとおさめる。


ベル「徒“ともがら”…あの人は私の事をそう呼んだ。理性を保ち本来力を振るえる。普通の人なら完全体みたいな感じに聞こえるだろうけど。本当の姿は君の様なバケモノになるはずなんだ。だから私は“失敗作”」


ベル「どう?戦鬼になれてる感想は。最初苦しかったよね、私も苦しかった。」

少しずつくまへ近づく

くまは静かに構える


ベル「私も、ちゃんと先生の期待に応えたかった…でもダメだった。だから先生の期待に応えたくまさんと戦えるの…」


フッ くま「!…ドコ、キエタ」


ベル「私、今最高ニ、愉シイ」

突如くまの目の前にベルが現れくまの腹部へ拳がめり込む バキバキッ


くま「ガァッ…グフォ…」 骨が粉砕する様な音と共に

くまはその場でうずくまる


ベル「君モ、本気マダ出ルハズダヨ。」

くまの髪の毛を掴み、持ち上げ眼を見ながら話す


ベル「君ノ眼ハ、マダ生キテル。殺シナ」


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