トーナメント戦いよいよ始まる!
さて、このようにして、本書のタイトルは決まったのですが、ここからの流れを説明したいと思います。
ポップであろうタイトルを私、ハクション中西が考えます。それらのタイトルを、ツイッターのアンケート機能などを利用して、戦わせます。トーナメントですね。
そして、それで最後に優勝したポップなタイトルをたった一つ、決めます。
そして!!!
この優勝したポップなタイトルで!
実際に私、ハクション中西が本を書くというものです。
才能がない私でも安心。だって、これは世間の声を反映して勝ち上がらせているものなので、統計学的に売れるタイトルなはずなのです。
あとは、中身で泣き寝入りさせるだけです。
【泣き寝入り〜〜SLEEP&CRY〜〜】ですね。
出場選手の一部をご紹介しましょう。
☆はじけるポップコーンデート
「ださっ!」と心から思いますが、若者たちのポップとは得てして、私のようなオッサンをムカつかせるものです。
☆諸葛孔明が俺の妹なわけないっ
そりゃそうやろ。性別からちゃうねんから。
☆視力2.8が通りますっ!
どんな内容なんでしょうね。“◯◯が通りますっ”という形式に謎のポップさを感じたのでノミネートしてもらった選手です。
多分視力が良すぎて困ることもあるのさ、という驚きの手記なんでしょう。
☆同窓会〜行ってみたら全員ヤクザ〜
そもそももっと前の段階で気づけよ。と思いながらも、これが実話の本なら手にとりたくはなりますよね。そして手にとって、“実話じゃないのか、なんや、小説か。しょーもなっ”と思って棚に戻すパターンです。
☆いつ使うねん〜〜TSURU KAME 斬〜〜
つるかめ算の表記の驚きのポップさ。“斬”という字と、“いつ使うねん”がマッチしてます。
内容は多分、尾崎豊みたいなことちゃいますかね。つるかめ算いつ使うねんと、夜の校舎の窓ガラスを壊してまわったりするのでしょう。
☆夢の中では、おれは勇者っ!
なんか、ラノベっぽいタイトルをノミネートさせたいと思っていたので、ノミネートさせました。もしかしたら、同名小説がもうあるかも、と思うぐらい、ありそうですよね。
☆ゲロギャル〜〜勉強するとゲロを吐く女子高生が早稲田に!?〜〜
インスパイア系ですね。でも、これが優勝したところで、私はオッサンやし、大学中退しとるし、勉強するとゲロを吐く知り合いもいないので、困ります。早く敗退することを切に願います。
☆【あごわいっ!】〜アゴをワインみたいに持ってくるあいつに恋をしたっ〜
壁ドンのインスパイア系ですね。あごわいっ!流行りますように。
でも、アゴをワインみたいに持ってくるやつは、普通はしばくべきです。
☆【おまへんっ】〜〜終電がおまへん〜〜
中身がないことを、表記を工夫し、彩りだけ散りばめたパターンです。すぐ敗退するでしょう。
☆箱〜〜THE BOX〜〜
こいつも弱小選手です。同じことを日本語と英語で言うとるだけやないか。
☆ピエロ〜〜その道化師〜〜
これも!同じことを英語と日本語で言うとるだけやないか!ん?ピエロって英語か?知らんけどとにかくこいつも弱小選手。一回戦敗退するでしょう。
☆恋なわけないっ!ラリアットされただけっ!
ラリアットされただけなら、それは“恋”ではないだろう。それは“ラリアット”である。
☆ビックリマーク多い系女子だって恋をするっ!!!!!!!!!!!!
なんか、腹たちますね、これ。入院してる時に持ってこられたらキレそうです。
☆宇田川ヒカル〜〜本名なのにモノマネを要求されてきた女〜〜
これは、意外と良いのではないでしょうか。悲しみを背負ってますからね。まるでモノマネタレントみたいな名前が本名であるというレアケースの苦しみ。宇多田ヒカルさんにも罪はないし、宇田川ヒカルさんにも罪はないでしょう。
☆10年連続指示待ち人間のこの俺に指図するあいつは、まさか、魔女!?
ラノベ感があります。コメントしたくないぐらい、うっとうしいタイトルですね。指示を待つな!自分から動けアホ!
☆童貞じゃなければ俺じゃないっ!?
これは、対偶シリーズですね。論理的に、【AならばBである】ということと、その対偶である【BでないならばAでない】は、全く同じ意味です。
フジテレビのいっときのキャッチコピーが「面白くなければテレビじゃない」でしたね。あれは、対偶をとると、「テレビは面白い」と言うとるだけです。理屈は同じはずだけど受ける印象が違うのが対偶の不思議です。
つまり、【俺は童貞です】という文の対偶をとると、【童貞じゃなければ俺じゃない】になるわけです。
ほんまに同じ意味か?これ。後者は童貞であることに謎のアイデンティティを感じてるような気が…。
☆虚弱体質〜〜“虚”の巻〜〜
風林火山、みたいでカッコいいと見せかけて、虚弱体質、です。“虚”の巻をサブタイトルに入れることによって、四巻もあるんや、と誤解させる作戦です。
☆私的!?守らなくていい法律ベストテン!
これが優勝したところで、法律知識のない私が書けるわけがない。敗退することを切に願います。
と、いうわけで、選手たちの一部をご紹介いたしました。これから、ツイッターでアンケートを取りながら、大衆が喜ぶポップさを具現化したようなタイトルをこの世に生み出したいと思います。
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