旅立ちの日

 やさしいやさしい瞳で見つめる黄金のライオン

 金色の瞳はそこから全てを見守っている

 高い高い丘の上 それは祈りの力の届く場所


 波の満ち引きのように

 押し寄せては戻っていく

 少しずつ少しずつ

 満ちていく 引いていく


 冷たい風から意識を読むなら

 神々しいまでの純粋さがほら

 つもりに積もったムダなものを吹き払っていく

 新しい芽が温かい日差しに包まれるように


 丸い丸い珠の上で

 青い青い珠の上で

 光り輝く珠に見守られて


 さあ 翼を広げよう

 導かれる声に従って

 あの星の落ちてきた夜に全ては始まった

 目覚めれば光の柱が立っていた


 上昇気流が渦を巻いている

 見上げれば大鷲が輪を描いてる

 雲間から光がそれぞれに降り注ぐ

 やさしい大地に今はさよならを告げて


 降り注ぐ白光の先へと

 本来の光そのものに戻っていく

 祝福の風が世界を吹き払っていく

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