流れる雲に

 雲が浮かんでる

 のんびりゆっくり泳いでく

 風を乗せて泳いでる

 風に吹かれて泳いでる


 ずっとずっと遠い空に

 あの高さまで飛べたらいいのにな

 両手を広げてずっと遠く高く


 時おり強く吹く風

 駆け足で駆けていく小さい雲たち

 帽子を押さえながら歩く

 まだ真昼なのに寒い


 雲の船は天使たちを乗せて

 世界中を旅してる

 この世界の全てを丹念に調査して

 来るべき日に備えてる


 ふあああ 今口から逃げたあくびも

 いつかあの空の雲になるのかな

 世界中の水は全てあの雲たちから落ちてくる

 空の青を灰色に塗り潰して落ちてくる


 でもさ ほら 青い空に白い雲

 せかせかした気持ちも落ち着くね

 ゆっくりゆっくり流れていく

 それはまるで催眠術のように

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