百の自分
影がいくつも出来るから
僕はその中のひとつだろう
光がいくつも当たるから
いくつもの僕が反射する
スタッフ誰一人居ないスタジオで
僕ら何かを演じてる
心の中にそっと降りてくるシナリオを
一字一句間違えないように慎重に
考えてはいけない事まで考えてしまうよ
だからいつだって動き出すのが遅くなる
随分と周りと差がついちゃった
だからいつまでたっても一人です
百の洞穴に潜む百の意識
心はどこまでも分裂して
そしてそのどれもがそのテリトリーから出ようとしない
山が崩れるのは時間の問題だと言うのに
きゃっきゃっきゃっきゃ おサルさん
自由気ままに駆けていく
まるで光の反射のように
石の僕をあざ笑うように
少しずつ水滴が石の僕を刺激する
後何年経てばそこに穴が開くのだろう
そうすればこの呪いは解けるのか
それともバラバラに砕け散るのか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます