　ゆるい風の転がる荒野

　放り出された放心中の心

　足カセが張り付くように重く

　遠い遠い星たちが

　ぢっとぢいっと見ている

　青い色に塗り潰された向こうから

　太陽も月もただ見ているだけ

　乾いた大地に砂嵐が叫ぶ

　失った視界に轟音だけが満ちていく

　主を失った世界は自らを主と宣言し

　今日もまた冒険者を締め出している

　誰の目も届かないそこに秘密が育っていく

　溢れるように増え続ける水源はどこ

　沈む大地のエナジーを奪い続けるのは誰

　後１５分後にここにもスコールが降るでしょう

　待って置いて行かないで

　足カセが本能を自制する

　助かる道はだんだん遠ざかっていく

　見ているだけの神様に祈る人たち

　その間に次々ロケットたちは宙に浮かぶよ

　オーロラのうたに誘われてそれはそれはキレイだよ

　ハープの調べを聴きながら今夜は眠ろう

　明日の来ない最後の夜に眠ろう

　ああそれは何て静かで安らかな

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