現代のようで、全く異なる世界の話のようでもある、不思議な物語でした。読んだ後に、しばらく引きずってしまうような。とても好みな話なのに、うまく言葉にできなくてそれがとても悔しいです。ファンタジーというより、幻想という言葉がしっくりくる物語でした。被食者と捕食者という、言葉の響きに圧倒されてしまいそうになります。けれど、その中に秘められた互いが互いを必要とするような(共依存ともとれるような)関係性だからこそ、最後に繋がっていくのがとても良かったです。