第2話:ちょっと大きな本屋さん

アイドル『山田』さんの転職(就職?)活動、2日目。

近所の本屋さんが大変なのわかったので、次はちょっと大きな本屋さんに突撃インタビューに行きました!


※本文はフィクションであり、インタビュー内容はまったくの妄想であります。


〜〜〜〜

山田「店長さん、いらっしゃいますか?」

店員「店長?(変な人だなぁ)どんなご用ですか?」

山田「私、就職活動してるんですけど、○○書店さんはどんなお仕事されてるんですか?」

店員「(春にいる変な人だ・・・)うちは本部で一括で社員募集してるのでこちらではお答えできません」

山田「えっ?そうなんですかぁ・・・残念です・・・(しょぼん)」

店員「(うっ、罪悪感・・・)就職は本部に聞いてもらうとして、仕事内容くらいなら教えてあげられるかも」

山田「えっ!!本当ですか!!ありがとうございます!(キラキラ)」

店員「(ううう・・・)ちょっと待っててね、店長に聞いてくるから」

山田「はーい!」

・・・

店員「店長が良いって(・・・残業確定だ(TдT))」

山田「ありがとうございます!よろしくお願いします!!」

店員「(気を取り直して)就職活動する中で、本屋さんのお仕事、どれくらい勉強してますか?」

山田「えっと・・・(前に教えてもらったのは)本を棚に並べたり、お店オリジナルの棚を作ったり、発注したりって聞きました」

店員「うん。そうだね。うちでは発注以外はアルバイトさんにやってもらってる」

山田「えっ!?そうなんですか!(おおっ!これは楽な仕事かもしれない!)」

店員「そう。で、今、『じゃ、どんな仕事してるんだろ?』って思ったでしょw」

山田「(おっと別に仕事あるのか・・・)はい。どんなお仕事があるんですか?」

店員「それはね・・・そのアルバイトさんにお仕事をお願いするお仕事。」

山田「・・・え?お仕事をお願いするのがお仕事なんですか?」

店員「そう。(ひょっとしてアルバイト経験ないのかな?)今、簡単そうって思ったかな?」

山田「(ぎくっ)あ、はい。だって、お仕事アルバイトさんがやってくれるんですよね?」

店員「(初々しくて良いねぇw)そう。でも、自分がアルバイトするとして考えてみてね。最初何したらいいかわからないよね」

山田「はい。・・・あっ、どんなお仕事するか教育するから大変ってことですか!?」

店員「半分正解で半分外れ。教育って観点は正しいんだ。でも、アルバイトさんって学生さんだったり就職が決まるまでの繋ぎだったりあまり長く仕事を続けられるわけじゃないんだ。、もちろん、主婦の方で長く続けてくれる人とかいるけど、そういう人も小さなお子さんがいたりしていつもシフトに入れるわけじゃないんだ。」

山田「はぁ・・・。(何が言いたいんだろう?)」

店員「(おっとわかりづらかったか)つまり、ずっと仕事を続けてくれる人向けじゃなく、短期でもすぐに仕事をできるようにする即戦力を確保するための教育なんだよ。」

山田「(よくわからないけど・・・)即戦力ですか・・・」

店員「そう。極端なことを言うと教育しないで仕事できるようにできればそれがベスト」

山田「え?教育するのが仕事じゃないんですか?(さらによくわからないですよ???)」

店員「そう(汗)。例えば、倉庫にある本を棚にならべる仕事があるとするじゃない」

山田「はい」

店員「棚に番号振ってあって、今日並べる分の本に『今日の1番目』って書いた付箋貼ってたら、一言「『今日の1番目』を倉庫から『棚5番』に運んでください」って言えばアルバイトさん作業できるよね」

山田「はい」

店員「こうすれば教育しなくても仕事できるようになるよね」

山田「はい。・・・でも、そうすればやることなくなりませんか?」

店員「あ、さっきの例ね。あれ、できないの。というのも並べる本って朝届くから付箋貼ったりできないの。だから、それに変わる方法を考えて仕事できるようにするんだよ。」

山田「うーん。しっかり教えなくてもアルバイトさんが仕事できるようになるやり方を考えるお仕事ってことですか?」

店員「そうそう。」

山田「(わかりづらいお仕事だなぁ)仕事お願いするのにお仕事しなきゃいけないってなんか不思議な感じですね」

店員「そうだねwもう少し小さいお店ならこういう仕事しなくても自分達だけでできるんだけどね(笑)どうしてもお店が大きくなると扱う本の種類も増えるし、棚の数も増えるしで、どうしても担当分けしないと回らなくて。それもアルバイトさんにお仕事お願いしないといけない状態になっちゃって。」

山田「大変ですね・・・。(私できないかも)」

店員「まぁね。担当する所の店長さんやってる感じかな。だから、担当する棚は自由に並べられるし、本も自分が良いと思ったのを並べられるからやりがいはあるよ!」

山田「そうなんですね((((((・_・;))」

店員「そうそう!最近だとお店でイベントとかやってお客さんとか呼んだりしてるんだよ!そういえばこの前アイドルさんのイベントやったけどお客さんいっぱい集まったなぁ。山田さん、可愛いしアイドルとかどう?うちの本屋さんでアイドル店員とかありかも!ちょっと本部にかけあってみようか!」

山田「(やばっ!アイドルばれちゃう!!)いや、ちょっとそれは・・・!人前でるのとか恥ずかしいし、私はやっぱり裏方とかしたく・・・」

店員「いやいや、アイドル絶対いけるよ!!可愛いし、きっと人気でるよ!!」

山田「え、遠慮しときます!!あっ、ごめんなさい、ちょっと用事が!!今日は丁寧にありがとうございました!!では、さようなら〜〜〜〜!!!!!(ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ)」

店員「や〜ま〜だ〜さ〜〜〜ん〜〜〜!!!!」



以上、第3話に続く。


[ちょっと大きな本屋のお仕事まとめ]

・アルバイトさんにお仕事をお願いする仕事

・仕入れ

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アイドル『山田』、職探しする 〜本のサプライチェーン編〜 シームルグ @arv0614

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