第7話ギルドマスターって血の気が多いのはなんでだろうな

〜ギルド内・訓練場〜


「さぁやるぞ‼」


「どうしてこうなった…」ゲンナリ


俺は今、ギルドの訓練場にいる。

理由は簡単だ、目の前にいるギルドマスター(女、もちろん美人さん)にラチられたからである。やる気でねぇ…


「どうした?元気がないぞ?」


「誰のせいだと…」


「まぁまぁ」


「つーか何でお前らまでいるんだよ」


「私たちも試験を受けるから」


「へー」


「まぁでも一緒に頑張ろう」


バカだ、コイツらはバカだ。

これを単純に試験と勘違いしている。一歩判断を、選択を間違えたら待っているのは(死)だ。それをわかっていない。この世界はそんなに甘くない。

一歩町の外にでれば魔物やら盗賊やらで溢れているのに。

コイツらは遊びか何かと勘違いしている。


「アマちゃん精神は抜けてないようだな」


「どういう意味だ?」


「じきにわかる」


「そろそろいいか?始めるぞ?」


「すんませんね待たせてしまって」


「よし、このコインが落ちたら始めだ」


そう言ってマスターはコインを地面に叩きつけた


「まず一人」


叩きつけると同時に俺は恭介を廻し蹴りでぶっ飛ばす。


「ぐぁっ‼」


「次」


恭介を吹っ飛ばした後に容赦なく亜里沙と朱里を吹っ飛ばす。


「あぐっ‼」「なんで?!」


「やっぱり勘違いしていたか」


「な、何の事…?」


「お前ら自分たちは死なないとか考えてただろ?」


「それは…」


「だから甘ちゃんなんだよ」


「話しは終わったかい?」


マスターは律儀に待っていたらしい。


「律儀ッスね」


「そもそも私はキミと戦いたくてラチったんだけどね」


「ラチった自覚あるんかい‼」


「まぁまぁ、でもこれで集中できるね」


言うと同時に突っ込んでくるマスター。


やべ、予想以上にはやっ‼


「まずはこいつでどうかな‼」


「あぶねっ‼」


繰り出されたパンチを紙一重で避ける。


「やるじゃん」


「色んな意味で死戦を抜けてきましたからね」


「ふーん、小手先が駄目なら武器だそうかな?」


セリフと同時にマスターの手には薙刀っぽい武器が。



「魔武器ってやつか」


「ご名答。じゃ行くよ?」


仕方ない、あれやるか。


「じゃ俺もそれなりに行きますわ」


テック○リスタルを取り出す


「テッ○セッター‼」


「なっ?!」


「テッカ○ンブレード‼」


知ってる人いるかなー?宇宙の騎士テッカ○ンブレード。


「キミなかなか面白いね」


「そりゃどうも」


「さて、仕切り直しと行こうか?」


「そうですね」


両者動かない。いや動けないが正しいか。

相手の力量がわからない以上、迂闊に突っ込めない。


「考えていてもラチがあかないな」


言うと同時にマスターが突っ込んでくる。


「やっぱりそうなるよね‼」


俺も負けじと突っ込んでいく。


「うらららららららららららららららぁ‼」


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁ‼」


剣戟の応酬。恭介達の肉眼では見えないほどの速さ。


「アイツ、あんなに強かったのか…?」


「てかなんでブレードなの?」


上から亜里沙、朱里である。


ちなみに朱里もオタクである。

特にロボアニメと特撮が好き。


「うりゃあ‼」


「チィッ‼」


10分くらい打ち合いをしていたが、ヒロの方が後退る。


「もらった‼ファイアストーム‼」


説明しよう‼ファイアストームとは、火属性の中級魔法である‼(CV:小清水亜美)


どっからかナレーションが聞こえた気がする。でもなんで小清水さんボイスなんだ?


「マジかよ‼」


炎の旋風が襲いかかってくる。

こりゃまずいな…


「フフッ、逃げ場はないぞ?」


「そいつはどうかな?」


「何っ?」


「スローランサー‼」


持っていた剣を投げる。


「チィッ、小癪な‼」


「動きを止めたら死んじまうぞ?」


「なっ?!」


「チェックメイトかな?」


大雑把に説明すると、

俺、剣を投げると同時に突っ込む➡️マスターガードする➡️マスターよろけて動き止まる➡️俺、マスターの真正面で弾かれた剣を持ちなおし突きつける。

⬅️イマココ


「私の負けだな」


「そうっすね」


変身を解く俺。


「大丈夫っすか?」テヲサシダシ


「あぁ大丈夫だ」タチアガリ


「すごーい‼」


「というか僕たちは手加減されてた?」ヨッコイセ


「恭介‼大丈夫か‼」


「大丈夫だよ亜里沙、ありがとう」


後ろで騒いでるが気にしないでおくか。


「で?結果はどうなんです?」


「合格だよ。おめでとう」


「あざーっす」


「さて、登録しに戻ろうか」


「そうっすね」


やっと登録できる‼

ウェヒヒwwwニヤニヤがとまんねぇwww


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