解体

抗えない大衆の流れに飲まれた少年少女は、ただ黙ってた見ている事しか出来なかった。


この世にヒーローなんていない。

ヒーローには、なれない。


ぼくらに許されたことは、沈黙しかなかった。


試験的に運営していたぼくらの居場所は、多くの人間の要望により解体が決まった。


世論は軍縮を望んでいた。


子供に銃を持たせることに反対する親も多かった。危うい均衡をたもっていたここは、一つの事件で爆発的に火がつき、批判され、糾弾され、消えた。


多くの生徒を抱えていたここの生徒は、全員がカウンセリングを定期的に受けながら、別の教育施設に移されるという。ぼくらも、例外ではない。


ぼくらは、普通に戻る。


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自殺部隊-Tea Break- 啄木鳥 @Gun__Romance

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