模擬戦
蟷螂「えー…では、本日の模擬戦はちひろとはぎれから始める。」
骨「…」
ぴの「…」
ナル「…」
さっちゃー「…」
殿「…なんでよりによってこの2人なの」
誰もが感じた疑問を殿が口にする。
蟷螂「いや、単純にこのふたりを戦わせたらどうなるのかなって…」
リンリン「まぁ、確かに気にはなるけど…」
骨「いや、実際最弱と病弱…戦ったらどっちが勝つんだ…?」
ある種の不安の期待が混じった聴衆の目などしらず、ちひろとはぎれは校内にあるフィールドで対峙していた。
ちひろ「ぼくらで模擬戦やるの初めてだよね。御手柔らかに、おねがいしまーす」
はぎれ「うん、こちらこそよろし…ゴフッ」
蟷螂『あー、聞こえるか?これからルール説明をする』
フィールド内のスピーカーから蟷螂の声が響く。フィールドには各所にカメラが設置されているので、別の場所から観戦することもできる。もっとも、この戦いを見守るのは旧校舎視聴覚室にいる自殺部隊の面々だけだが。
蟷螂『ルールは簡単だ。お前らはハンドガンしか持ってないから必然的にセミオートオンリーのハンドガン戦だ。サバイバルゲームと同じ要領で行う。使用する弾丸は低密度のゴム弾。これならドタマに食らっても気絶はしない。撃たれた方の負けだ。なにか質問はあるか?』
ちひろ「ないでーす」
はぎれ「ないです」
蟷螂『よし、戦闘開始は次のチャイムだ。しっかり見させてもらうぞ。成績のために』
切られたことのない対戦カードに、戦う本人達よりも観戦してる自殺部員たちのほうが謎の緊張に包まれていた。
そして--
キーンコーンカーンコーン………
ちひろ「…ッ!」
はぎれ「ふっ…!」
開幕と同時に2人が走り出す。そして…
はぎれ「……ゴフッ」
ちひろ「いてっ」
はぎれは二歩踏み出した時点で吐血し、ちひろは何も無いところで派手に転んだ。
一同「「(これはどっちが勝つんだ…?)」」
ますます、謎のテンションが高まる視聴覚室であった。
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