邂逅
???「なかなか死なねぇなあ。あの出来損ない達。え?あんたもそう思うだろ?普通の生徒に任せらんない、まさに命懸けの極秘任務を押し付けてる教頭先生サマよォ…?」
教頭「…他校の設立者が、なんのようです?」
武装高校教頭であるエイレは、明らかに怒気を孕んだ声で訪ねた。
???「なぁに、ちょっとおしゃべりを、ね。」
教頭「我が校の生徒を侮辱するのは許しませんよ。」
???「…ハッ!厄介事をぜぇーぶ、押し付けて、いまさら教師気取りか--よっ!!」
叫ぶと同時に彼はホルスターから閃くような速度で拳銃をドロウする。しかし、
教頭「-ふっ!」
護身術の一種だろうか、相手より一瞬早く動いたエイレ教頭は、彼の腕から拳銃を叩き落とす。落ちた銃のマガジンは、エイレの手に握られていた。
教頭「こんなことをして、何になるんです。」
???「おいおい怒んなよおっかねぇなぁ、ただの様子見だよぉ。ただ…。
このままだとほんとにあいつらみぃんな殺しちまうぜ?」
教頭「ふんッッ!」
今度はエイレのラリアットが、相対する者に襲いかかる。しかし、その攻撃は虚しくも空を切った。
???「だぁかぁらぁ、そんなに怒んなってぇ。今度ウチのやつが相手してやっからよ。せいぜいあいつらをうまく使うんだな。」
教頭「-わたしは…」
???「あぁ?なんだって??」
教頭「わたしは、我が校の生徒全員を、信じ、愛しています。彼らは、負けませんよ。なぜなら、私の生徒だからだ。
」
???「…ふーん。ちっ、興が冷めた。あばよ」
そして彼は音もなく消えた。
エイレは、自らの胸の校章を触りながら呟いた。
教頭「どこからでも来い。叛闘高校。武装高校は一筋縄じゃいかんぞ。」
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