社長やってる友人のエピソード その33


 スパワールド行った時にもらったエピソード。


 数年前に友人は自社ビルを建てた。

 本来なら返済に10年近くかかる額を銀行から借りたのに、1年半で全額返済した。


 何をしたのかと聞いたら、超大手企業から業務委託のオファーが来て、それを受けたとのこと。

 そんなに儲かったの?と聞くと、業務内容とスケジュール的にきつかったので相場の三倍の料金吹っ掛けて「その値段ではちょっと」と先方から断って貰おうとしたら


「じゃ、その値段でオッケーです。私、決済権持ってるのでこの場で契約作りましょう」

「ふぁっ!?」


 なんと一発OKを貰ってしまい、仕事を持ってきた人がそういった権限を持った人だったらしくその場で契約成立してしまったとか。


 一時期友人と連絡が取れなかったのは、その業務の準備に忙殺されていたとか(会社役員全員デスマーチモードだったらしい)


 その時の利益を返済に回したんだけど、中々銀行が返済を受け取ってもらえなくて困ったとか。


 最終的には外回りしていたらしい頭取が青い顔で急いで戻ってきて、一括払いではなく分割で払ってもらえないかとか、返済するのではなく投資とかどうでしょう?と必死に説得にあたっていたらしい。


 銀行が一括返済を嫌がる理由が利子で儲けを出す所、一年半で返済されたらほとんど儲けがないうえに、月ごとの売上額みたいな評価があって、一括返済されると銀行に既存の預金+一括返済額=今月の売上額と本部に認識されて来季の預金目標ノルマが跳ね上がるから嫌がっていたそうな。

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