第3話
「そろそろかな」
自領から馬車で一月、俺は今王都に来ている。
父さんがこの国でもかなり速い馬車を用意したらしいが、それでもこれか…
あの用意の早さも頷ける。
あと、お尻痛い…
「やっと、兄さんに会えるんだ」
俺は王都に着くと、予定より二日早く着いたらしいが、兄に会う為学園に向かうことにした。
「ん?おいおい君。入学式は明後日だぞ?今日は帰りな」
「あ、いや兄さんに会いに来たんだけど…」
「兄、名前は?」
「えっと、グレン・クライシスとセルク・クライシスだよ。あ、僕はライト・クライシスです」
「ク、クライシス様のご子息様でしたか。それは失礼しました。こ、こちらです」
「ありがとー。」
門番さんに案内されて、俺は生徒会室に来た。
「失礼しま…」
「ライトォォォォォ!!!会いたかったよーー!!!」
「うぇっ!?」
そう叫んでいきなり抱きついてきたのが、長男のグレン兄さんだ。
え?会ってないのに何でわかったってか?
それはグレン兄さんが生徒会長で、セルク兄さんは上位剣術科の試験官補佐(結構すごい立場)
を任されているらしい
いやそれより、何で来たこと分かったの??
「会長?」
「ん?あー、この子は俺の弟で、名前はライトだ。」
「ど、どうも。ライト・クライシスです。」
「どうも、私は副会長のリューカと申します。」
リューカさん、めっちゃ美人…
「そうだ。何で僕が来たこと分かったの?」
「ん?ライトの匂いを忘れるわけ無いだろ!」
兄の愛がヤバイです…
入学式当日
特にトラブルもなく終われた…かに思われたが
俺が兄さん達と話していると…
「おい!お前、グレン先輩とセルク先輩に来やすく話しかけんじゃねぇ!!」
「そうよ!先輩達に話しかけて良いのはクライシス親衛隊の序列10位以内って決まってるでしょ!!」
え…誰だよお前ら。
それより親衛隊なんてあるんだ…
「さぁ、お二人は此方に…」
親衛隊の一人が話しかけると、セルク兄さんが…
「おい…」
「はい!なんでしょ…」
「弟になんつった?」
「へ?」
あ、そういやこの人も俺LOVEだったっけ…
この親衛隊の人終わったな…
助けないのかって?誰が助けるかよ…
こっちも兄さん達と話してるの邪魔されたんだから。
「だから、俺らの大事な弟に向かってそんな口聞いてんじゃねぇよ!!!」
「で、でもクライシス家に三男は居ないはずでは…」
「ライトは病弱で寝たきりだったんだよ!!てかお前ら、それ解散しろっていったよなぁ?」
ふぅ、もう俺知らね。
翌日
俺のクラスは1-Cらしい。
入学試験を受けてない俺は、案の定…
「おい、序列最下位のお前がなんでCにいるんだ?お前はFだろーがよ!」
はぁ、昨日に続きまた絡まれるか…
「疲れるから、絡まないでくれる?五月蝿いよ」
「なっ!?お前、俺が誰か分かってんのか!」
「さぁ?モブ1号君とか?」
「て、手前ぇ!!俺はなスキルを3つ持ってるんだぞ!」
「ふーん、たかが3つで威張ってるからモブ1号君なんだよ」
「3つだぞ!3つ以上持ってる奴はグレン・クライシス先輩しかいないんだぞ!!」
「ふーん。で?」
プルプル
あ、もしかして激怒しちゃった?
まぁ鑑定で見たら弱かったし大丈夫だろ
「手前ぇ!決闘しろ!俺と決闘だ!!」
よし!こういうときはボコってスカッとしよう
「うん?まぁいいよ」
「よし!なら明日の放課後闘技場に来い!ぶちのめしてやる」
ププ、ボコれるかなW あ、そうだ兄さん達呼ぼ。どんな反応するかな。楽しみだよW
モブ1号君(仮)
レベル 12
HP 68
MP 90
ATK 50
DEF 70
AGE 50
INT 25
Luck 100
スキル
剣術
火魔法
体術
ライト・クライシス
レベル90(移動中こっそり魔物を狩ってたから)
HP300000
MP測定不能
ATK300000
DEF300000
AGE300000
INT300000
Luck測定不能
スキル
隠密 極
回復魔法 極
探知 極
看破 極
特殊魔法 結界 極
特殊魔法 空間魔法 極
特殊魔法 付与魔法 極
竜化
獣化
念話
ユグドラシル
取得経験値20倍
必要経験値1/20
ステータス上昇値2乗
魔言語翻訳
全属性魔法
全属性耐性
状態異常・即死 無効
武神
魔法神
技能神
アイテムボックス 極
転生したんだけど召喚された勇者がクラスメイトなんだが @nyagon
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