ハッピーエンドは

第5話

ーー数日後ーー

西神社の祭りは8月の14日。実はその日、新川さんの誕生日らしい。

(プレゼント、どうしよう…)

人生初リア充にとってはかなりの難題点だった。

丁度その頃新しい友達ができた。神垣雅也と言って新川さんと同じ中学校らしい。

席替えをして席が近くなったので、話しているうちに仲良くなった。

(あいつは女子とも結構話せる奴だから、新川さんの趣味とかも知ってるかもな…)

「なぁ、神垣、お前新川さんの趣味とかなんか知ってるか？」

「いきなりなんだよwwwまぁ、知ってるけど。確かあいつ、ディズニーが好きとか言ってたぞ。あと、イグザイルとか、RISAが好きとか…」

「なるほど、お前、色々知ってんな笑笑」

「まあな。中学の時結構仲良かったし、その時に話してもらった」

「実は、誕生日プレゼントを買いたいんだけど、いいもんあるか？」

「そういえば、カバンが好きだとか言ってたな。色んなカバン持ってるけど物足りない!!とか言ってたぜ」

声真似のつもりか、神垣が変な声を出してくる笑笑

「ありがとうな。参考にさせて貰います笑笑」

「おう、デートか。頑張れよ」

やはり感が鋭い。早くも2人にばれてしまった…

ーー真柴宅ーー

「[カバン ブランド品 プレゼント]っと…やっぱり困った時はGoogle先生だよな笑笑

ってめっちゃ高いやん泣」

この日、俺の今月の福沢諭吉が2枚飛び去っていった。