第4話

ーー6月ーー

付き合い始めてはや1ヶ月、特に変わりのない日々を過ごしていた。

しかし、少し気になる点が所々…。

まず、何故か女子とよく話すようになった。女の扱いが慣れてくるとはこのことだろうか(笑)

そして、薫と急に話さなくなったこと。正確にいえば、会わなくなった。教室で見かける事はあるが、避けられているのではないかというほど会わない。何かあったんだろうか…。

ーー7月ーー

夏休みが目前に迫り、みんながどこに遊びに行くかワイワイ言いだす時期になってきた。勿論俺も新川さんとデートに行く予定なのだが…

「だぁぁぁぁぁーミスったァー…」

「どうした、真柴・色男・祐樹?」

「変なミドルネームつけるのはやめろ、弥彦。

それより聞いてくれ、デートの予定を立てるのを忘れてしまっていた!!どうしよう泣」

「・・・」

「どうした、弥彦?」

「リア充ライフ乙ッ!」バキィ

飛んできたのは怒りの全力ストレートだった…

ーー次の日の放課後ーー

「祐樹君、もし…もしよければ、夏休みに西神社の夏祭り行かない?」

それは、彼女からの突然のアプローチだった。

(デートか?デートなのか?!いや、でも待て…本来なら俺が誘うべきなのになぜ誘われているんだ…?)

難しい顔をして考え込んでしまった。

「………き君、祐樹君!」

「は、はいぃ!!」

多分人生で1番情けない返事になっただろう…涙

「嫌なら、無理して来てくれなくてもいんだよ?(涙目&上目遣い)」

(天使〜〜これを断るべきだろうか。いいや、そんな罰当たりな事誰がするものか!!)

「勿論、一緒に行くよ!!誘ってくれてありがとう!」

こうして、俺の人生初デートは緩やかに幕を上げた。


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