第2話

ーーその日の夜ーー

どうしよう…一体どう返事をしたらいいのか…確かに新川さんは可愛いし、付き合えるなら付き合いたい。

でも、この気持ちはホンモノなのだろうか…

ーー次の日ーー

今日は幸運と言えるのか言えないのか、土曜日だ。そのおかげで、返事までに考える時間は沢山ある。

(薫に相談してみるか…)

花咲薫。中学生からの友人②で、弥彦と3人でよくつるんでいた。

一言で言うとバカ。

(あいつ確かテニス部入ったって言ってたな…今日は学校にいるのか…)

丁度俺も陸上部で、学校に行くため、取っ捕まえれるかもしれない。

新川さんは美術部だから、学校にいないし好都合だ。

ーー昼ーー

「おい、薫。ちょっと話しいいか?」

「なになに?愛の告白かい?笑笑」

幸い、昨日の事はあまり広まってないらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ?祐樹が新川さんに告られた?!」

「おいおいおいおい、そんなでかい声出すなよ!!誰かが聞いてたらどうするんだ!!」

「あ、ごめん。あんたみたいな一生DT的な顔しとる奴がまさか、学年一の美女に告らr…」

「何が一生童貞だ!!」

「悪ィ悪ィ笑笑」

反省の色が見られない(怒)

「で、どうすればいいと思う?」

「…自分で決めなよ!てか、なんで私なんだよ笑 弥彦とか他にもいるだろ笑笑」

「いや、お前も一応女だからどうしてもらえば嬉しいとか…」

「一言余計!!じゃな、私課題あるから!!」

そう言って薫はものすごいスピードで走り去って行った。

「今週、課題無いんだけど…」

あと、どうしてあんなに悲しそうな顔をするのか、俺にはわからなかった。

ーーその日の夜ーー

「祐樹のバカ……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る