第11話 アンプの設置、繋げ方
さあスピーカーができたのなら、あとは鳴らすだけだ!
――と、ちょっとお待ちよお前さん。アンプどこに繋ぐかわかってるんかい。
コードでの配線の順番。
どうやって音が鳴るのか? どう流れているのか?
そう考えていただけると、非常にわかりやすいです。以下、順番です。
CDプレイヤー(パソコンなど)→プリアンプ→チャンネルデバイダー→パワーアンプ→スピーカー。
また、通常のネットワークを使った場合。
CDプレイヤー(パソコンなど)→プリアンプ→パワーアンプ→ネットワーク→スピーカー。
音を出すものから、プリアンプで制御して、音をパワーアンプに流して増幅し、スピーカーがそれを鳴らす、という流れです。
チャンネルデバイダーを使うと、プリで制御しつつ、デバイダーが音をそれぞれユニットに分散しつつ、分散された音をパワーが増幅して、鳴らす流れになりますね。
こう書くと、アンプ増やしてデバイダー使った方が、良い音になりそうな気がする工程ですよね。
ちなみにこれ、実は電源を入れる順番でもあったりします。
ステレオ機器は精密機械ですし、電源を入れる順序はきちんとした方が安全です。故障の心配もありますからね。
まずプレイヤーの電源を入れる。それから、プリアンプの電源を入れ、デバイダーの電源を入れる。それからパワーアンプの電源を入れるわけです。
電源を切る時もちゃんと順序を守って!
入れる時よりも、実は、切る時の方が重要です。切るのは、入れる時と逆順序になりますが、しかし、パワーアンプを切ってからは、少し時間を置きましょう。
何故?
特に管球アンプなどは、真空管が温まっているため、電源を切った直後でも、まだ音が鳴る場合があります。デリケートなものなので、順序を守って切る際も、一度確認する意味も込めて、少し時間を置きましょう。
でも入れっぱなしが一番だけどね!
パソコンで使ってるのは、トランジスタと呼ばれるアンプで、電源は基本的に入れっぱなしです。実は、電気消費量を度外視したのならば、こういった機器は電源のオンオフがない方が、機器にとっては良いんです。
A級アンプと呼ばれるものは違いますが、音を鳴らさなければ基本的に電源の消費そのものは低いです。なので、パソコンの電源を切ってしまえば、プリメインアンプなんかは、点けたままでも、そう問題はないわけですね。
実際、CDプレイヤーの電源だけは絶対に切らない、という人も少なからずいます。あるいは、多いかも。切るのはパワーだけにする、とかも。
もちろん、音楽を聴く頻度にもよりますが。
――さて、とりあえずは以上になります。ステレオのことが多少はわかったでしょうか。
これを読んで一人でも多く、ステレオ好きが生まれればと思いましたがこれ、大丈夫かこの文章。むしろ好きにならないんじゃないか。面倒だしなーこれ。
でも、一度でもステレオをきちんと聴けば、きっと興味を持つ――持って、うん、くれると嬉しいな。
何か質問があって、答えられる範囲でなら答えます。どこからでもどうぞー。
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