おやすみの季節
「今日は暖かいと涼しいの間にゃ」
「過ごしやすいですね」
「我々ロボットにも一応そういう感覚はあるんにゃな」
「カラダの中に熱を持ちますからね」
「こんな日は外へ出て元気に遊ぼうかにゃ」
「もう一度野球でもしますか」
「それはもういいにゃ」
「えっ、そうですか。ならば何を」
「特別何かをしなくてもいいにゃ」
「そうですか」
「遊ぶことなんて、どうとでもなるにゃ」
「なるほど。では、行きましょう」
「おやすみにゃあ」
「!?」
ㅤズーズーズー。
「なるほど。これも遊びの一環なのですね」
「外へ行くと言いながら」
「野球はしないと言いながら」
「だけど遊ぶと言いながら」
「眠るという遊びなのですね」
「もしかしたら寝ている間に」
「外へ遊びに行くという夢を見ているのかもしれません」
「そしてそれをいつか」
「実行する日が来るのでしょうか」
「うるさいにゃあ」
「!?」
「全部聞こえていないようで、聞こえているのにゃ」
「ただ起きたときには忘れていたりするのにゃ」
「記憶ににゃくとも記録に残す」
「それがわがはいなのムニャムニャ」
「寝言でしたか」
「それでは、ワタクシも、眠りましょう……」
ㅤズゴートルビートルピーピーピー。
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