適量とは
「今日は何だか暑いにゃ」
「そうですね」
「こんな日は水がたくさん飲みたいにゃ」
「適量でいきましょう」
「そう、ケチケチするなにゃ」
「その物言いは、可愛くありませんね」
「にゃんだと。もういっぺん言ってみろにゃ」
「その物言いも、可愛くありませんね」
「ぐぬぬぬぬ。なら、どう言えばいいにゃ」
「ごろにゃーん。お水をもっと、くださいだにゃーん。です」
「ごろにゃーん。お水をもっと、くださいだにゃーん」
「むむ、どうしましょう。これは参りましたね」
「効果てきめんだにゃ」
「しかし。やはり、適量でいきましょう」
「にゃ、にゃんだと」
「では、お水どうぞ」
ㅤペロペロ。
「こ、こんなのは適量じゃないにゃ」
「でしたら、もう一つどうぞ」
ㅤペロペロ。
「まだ、適量ではないかもしれにゃい」
「ならばもう一つ!」
ㅤペロペロ。
「もういらないにゃ!」
「適量達成です」
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