春の記憶
大切な物ほど手放したくなる
そんなの嘘だよね
大きな存在に
育ってゆくのが怖いだけ
君も私も臆病で不器用だから
嫌でも遠回りして
傷つかなくていいところで泣いてる
大切な物ほど手放したくなる
逃げ出すときの常套句
抱えきれなくなるのが怖いだけ
そうやって消えていく
泣き明かして忘れようとした頃
何食わぬ顔で戻ってくるのだろう
君も私も臆病で不器用だから
嫌でも遠回りして
結局、寄り添って生きるのだろうね
春が来て桜が咲いていようが
君と私には無関係なのだろうね
だけど、いつか
君といたあの時
「桜が綺麗だったね」と
そんな風に思い出す程度には
記憶していたいとは思うのだけれど
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