無常のしらべ
睫毛の憂いは
センチメンタルの代償
張りつめていた 昨日の行方
散るは美しく 物言わず
此の世は折しも
際限の無いまま 辿り着けない
さりげなく窺ってみたつもり
思いがけず刃となりて 本末転倒
血塗られた掌に囚われた心
雨に打ち抜かれても
透明には及ばない
傷は癒えたが 過去は拭えない
胸の鼓動に赤い傘を
赤い傘に白い毛布を
包み込むようにひらいて
あなたの見せたかった姿
わたしの魅せられた媚薬
おそらく同じ花の行く末
幻想と呼ぶには生々しい
死する
匂い立つように息衝く
消え失せてしまうのが
怖くて 怖くて
逃げ
宥めるように 乱れて
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