魔属との「交戦」

 エリスがボルタリオン王城を訪れて一ヶ月後。彼女は王国の南に見える巨大な“ゲート”方面に向けて歩を進めていた。

 エリスに同行するのは……と言うよりも、エリス達が同行するのは、彼女達の教育係であるメイファー=ガナッシュ、そしてエイビス=アノンシュタインであった。

 彼女達の向かう先は、正面に見える“門”ではない。“門”周辺は戦闘多発地帯であり、“門”の奥は魔界である。とてもエリスが行き着ける場所では無かった。

 彼女達はエリスの訓練も兼ねて、王城周辺都市の見回りを行っているのだ。

 ボルタリオン王国の首都たるボルタリオン王城とその城下町を中心に、北と南でその状況は一変する。それは“門”を囲う様に設けられた、王城から延びる長壁に起因する。

 巨大すぎる“門”から現れる魔属を一匹残らず阻止する事は不可能である。“門”の隅から隅までを監視し続ける術は今の所ないのだ。

 強力な力を持つ魔属は、特殊な探知魔法により“門”に接近した時点で知る事が出来る。過去数度、S級魔属を迎え撃った際も戦場は魔界側であった。

 その反面、比較的弱い魔属は放置状態でもあるのだ。

 “門”を潜って来た魔属を、こちら側で警戒に当たっている勇者が駆逐する訳だが、魔属の活動エリアを無制限に設定していては迅速な対応を望めない。

 そこで三百年前、王城を起点として長壁が“門”を取り囲む様に築かれたのだ。

 これにより“門”から現れた魔属の活動は長壁の内側に制限され、それに対する勇者達の行動も比較的効率良くなったのだった。

 本来ならば王城よりも南側は危険地帯として人が住む環境としては劣悪だと言わざるを得ない。だが人間とは逞しい生き物である。

 肥沃な大地が広がり海にも面している南側の土地には、危険を冒してまで住むだけの価値があるのだろう、未だに二十五に上る村が点在していた。

 そこに住む人々は、常に魔属の襲来を危惧しながらも逞しく生活していた。

 そしてその人々を切り捨てる事の出来ない王国は、一つの村に付き二人の勇者を駐留させる事で被害を最小に抑える様対処している。余程の事が無い限り、それで大きな被害を出す事は無かった。

 ただ襲われる事を待つと言うのも下策であり、故に今エリス達が行っている様に、村に駐留する者達とは別に見回りを行う勇者を組織して事に当たっているのだ。

 それには比較的経験の低い聖霊の経験稼ぎも含まれている。

 今回はそれがエリスの経験と戦術理解度の向上に充てられたのだ。つまり訓練である。

 この一ヶ月、エリスは昼夜を問わずひたすら武術の訓練に明け暮れた。

 兎に角、多様な武器を高いレベルで具現化出来るユーキの能力に付いて行けるよう、ただひたすら武器の使用と用法を勉強して来た。

 時には座学、時には稽古、時には模擬戦……と、濃密と言う言葉では言い表せない程の過密スケジュールをエリスはこなして来た。

 元々全く知識の無かったエリスにそれらを理解させるのは難航を極めたが、兎にも角にも合格点が与えられる程度には彼女の戦闘能力も向上した。しかし圧倒的に足りない物もある。

 戦闘での勘がそれに当たる。

 長い時間をかけて稽古を続ければ、それもいずれ身に付くかもしれない。だがそんなに悠長な事は言っていられないのだ。手早くそれを見に付ける可能性、それこそが実戦に身を置く事である。まさしく“実戦に勝る稽古無し”と言う訳だ。


「何故私がこの様な任務に同行しなければならないんだ!」


 王城を発ってから、いやこの任務が決定してから、エイビスは不機嫌を隠そうともせずに愚痴を零し続けていた。


「エイビスさん―、愚痴も―程々に―して下さいね―」


 独特の間延びした口調でメイファーが彼を嗜めた。このパーティでは階級の一番高い彼女がリーダーである。


「まったく、新参者のくせに口だけは一丁前なのよねー」


 窘めるメイファーとは別に、彼を煽る発言を続けているのはメイファーの聖霊であるアシェッタだった。ノンビリ口調のメイファーに対して、早口で捲くし立てるアシェッタは正反対の性格に見えるが、喋り好きと言う一点で意気投合している様だった。


「ぐ、ぐぬぅ!」


 そしてアシェッタのお気に入りは、このエイビスを煽ってからかう事にあるらしかった。

 エイビスも相手が聖霊であると言う事と、ズバリと核心を突かれている自覚もあって反論出来ずにおり、結果としてそれが彼のフラストレーションを積もらせているのだ。


「ま、まぁまぁ」


 そしてエリスはこの道中、常に間に入り宥め役に徹していた。

 彼女がそうする理由は、エイビスの不満が募るのは彼女自身に理由があると感じていたからだった。それは何もこの見回り任務だけに限った事では無い。

 Bアラートクラスと言うAクラスが手の届きそうな位置にいるにも拘らず、この一ヶ月はエリスの稽古に掛かりっきりだったのだ。

 彼の気持ち、そして能力からすれば、もっと有益な任務をこなしたいと思うのは良く分かる話であった。


「こんな事じゃあ先が思いやられるわ。ね、メイファー?」


 エリスが宥めるのもお構いなしに、アシェッタの毒舌は止まらない。そしてどんどんと周囲を巻き込む癖がある様だった。彼女は自分のパートナーたるメイファーに同意を求める。


「この……例え聖霊であっても、これ以上の無礼は許さんぞっ!」


 今日二度目の沸点を迎え、エイビスはアシェッタに飛び掛かりそうな勢いだ。


「ま、まぁまぁ、エイビスさん。落ち着いて下さい」


 そしてエリスが間に割って入るのはもう数えきれない。


「ぐ……エリス・・・、そこを退けっ! こいつには一度キッチリ立場をわからせる必要があるのだっ!」


 そう言うエイビスだが、流石に聖霊には手を挙げる様な事はしない。高圧的で貴族然としているエイビスだが、この世界で信仰されていると言っても良い聖霊の存在を軽んじる事は無いようだ。

 相変わらず貴族然としているエイビスだったが、彼には一つの変化が見て取れた。

 エイビスはエリスの事を“小娘”といって見下す発言をしなくなったのだ。

 彼の心情的に、実力を認めた者はその身分に関係なく敬意を払うらしい。彼にとってただ守られているだけの村娘ではなく、自分と互角以上に渡り合ったエリスは敬意を払うだけの価値ある存在と言う事なのだろう。


「エリス―、もうほっとけよー。まともにやってもどうせ返り討ちさ」


 そしてユーキは相変わらずであった。


「ちょっと、ユーキッ! 話を混ぜっ返さないでっ!」


 王城を発ってから一行はヤンヤヤンヤと騒がしく、割と本気で対立しているエイビスとアシェッタのやり取りもどこか微笑ましく見えていた。しかしここに至ってメイファーの纏う雰囲気に変化が生じていた。


「はいは―い。そろそろ―気を引き締めましょうね―。でないと本当に―死んでしまいますよ―」


 今までどんな口喧嘩も素知らぬ振りで不干渉だったメイファーが、ここに来て注意を促したのだ。その言葉に一同もピリッとした空気を身に纏う。

 気付けば王城を発って結構な距離を歩いており、もう最初に訪れる予定の村が見えて来そうなほどだった。


「あら―……これは―……?」


 何もない中空に、クンクンと鼻を鳴らしたメイファーが何かに気付いたようだった。


「いけませんね―……。少し―急ぎましょうか―」


 そう言って駆けだすと同時に、彼女の体が淡い緑色の光に包まれる。その光こそ勇者化する過程で発現する魔力の光。

 次の瞬間、銀色に輝く眩い胸当て、籠手、レギンスを纏い、同じく銀色の円形盾を左手に、右手には銀色のメイスを携えたメイファーが出現していた。


「レグナスッ!」


「ユーキッ、お願いっ!」


 それを見てエリスとエイビスも勇者化を済ませる。エイビスは重厚な鎧を纏う騎士、エリスは今回片手剣と盾を持ち、比較的軽装備に身を固めた戦士の出立を具現化させていた。

 それを確認したメイファーは移動速度を一気に上げ、彼女に置いて行かれまいとエリス達も加速して後に続いた。

 暫く進むと、道の先に黒い筋が立ち昇っているのが伺えた。何処からか煙が上がっている様だった。


「エリスさん―エイビスさん―。着いたら―戦闘に―なるかもしれません―。私が突っ込みますので―あなた方は―私の討ち漏らした敵を―排除して下さいね―」


 みるみる黒い煙の発生源に近づいて行く中でメイファーの指示が飛んだ。一瞬、エイビスが異を唱えかけたが、彼はその言葉を呑み込んだ。

 煙の発生源はやはりエリス達が向かっていた村。そしてその村の周りに黒い影が無数に確認出来た。勇者と化している彼等には、この距離からでもそれが何か理解する事が出来た。


 ―――魔獣だ。


 魔界の獣、獰猛にして好戦的、その殆どが肉食で再三人界の村を襲っては少なくない被害を出している。

 今見える魔獣は四足歩行で比較的小型である。と言っても人界で確認出来る獣よりも屈強で大型の物が多い。一目見ただけなら狼の群れに見えなくはないが、その黒く針金のような体毛と、異様に赤い眼がただの獣では無いと物語っている。

 その魔獣が群れを成し、閉ざされた村の正門に突撃を繰り返している。村をぐるりと取り囲んでいる石造りの壁。その上から村人が弓矢で応戦しているが効果は低い様だ。

 魔獣の魔獣たる由縁は何も魔界から来た、大きく固く力強い獣と言うだけでは無い。


 ―――ドゥ……ン……!


 新たな爆発が村の反対側で起こった様だった。

 魔獣はその名に魔を冠する通り、魔法を使う事が出来る獣が存在するのだ。もしくは特殊なブレスを吐く獣や、不思議な鱗粉を撒き散らす獣もいる。とにかく魔法を含めた特殊攻撃を持っている獣が多いのだ。

 今目の前で群れている魔獣は、どうやら炎の魔法を使う事が出来るらしい。そうでなければ未だ村の中に侵入出来ずにいる状態で、村の中から炎が巻き起こるのは説明が付かないからだ。


「厄介ですね―……ト―リャ―ッ!」


 裂帛の気合いを間延びさせて、メイファーが魔獣の密集する部分に向けて跳躍した。

 気の抜ける奇声とは裏腹にその動きは俊敏であり、叩きつけたメイスの破壊力は息を飲む程であった。直撃を食らった魔獣は押しつぶされ、その勢いは留まる所を知らずそのまま周囲の魔獣を巻き込み、更には周辺の土砂を巻き上げてさながら小型の爆弾が爆発したかの様だった。

 突然群れの中心で起こった爆発に、魔獣たちは一瞬たじろいだ。そこへやや遅れてエリス達が駆けつける。エイビスは手に持つ長槍の特性を生かし、視界の前方に捉えた魔獣を的確に貫いて行く。その速さは一瞬にして二匹の魔獣を仕留めた様に見える程だ。

 エリスもその乱戦に辿り着いのだが、すぐに加わる事は出来ずにいた。


 彼女にしてみれば初めての実戦。


 相手は魔獣と言えども生物であり、頭では理解していても割り切って手を下す事等すぐには出来ないでいたのだ。


(エリス、今回は俺がやろうか?)


 それを察したユーキが彼女に語りかけた。エリスが彼に体を明け渡せば、ユーキが彼女の替りに行動を起こしてくれる。所謂ユーキに依るオートバトルを提案して来たのだ。


「だい……じょうぶ。大丈夫っ!」


 エリスはその申し出を断った。しかし今回は嫌悪や憎悪からでは無く、彼女自身いつかは乗り越えなければならない事だと理解していたからだ。


「ガウッ!」


 近くにいた一匹の魔獣がエリスに襲い掛かる。エリスは咄嗟に盾で魔獣の牙を防いだ。


「ハァ……ハァ……」


 魔獣は躊躇なくエリスを殺しに来る。覚悟が出来ていないのは彼女自身だけだった。

 再び魔獣がエリスに襲い掛かった。再度盾でその攻撃を防ごうと構えるエリス。

 だがその魔獣は空中で静止し、次の瞬間には討ち捨てられた。エイビスが魔獣の脇腹を槍で貫いたのだ。


「エリス! 無理をする必要はない。これはお前の初陣だ。生き残る事だけを考えれば良い!」


 初めての戦闘であるエリスをエイビスはそこはかとなく気遣っていたのだ。恐らく自分にも似た様な経験があるのかもしれない。


「ありがとうございますっ! 大丈夫ですっ!」


 エイビスの気遣いと言葉に何かが吹っ切れたのか、エリスは顔を上げて彼を見つめた。その眼にはもう迷いはない。


「ならば駆逐するぞっ! 油断するなよっ!」


 そう言ってエイビスは彼女から離れ、再び魔獣の駆逐に乗り出した。


「もう……引けないんだからっ!」


 低く強く漏らした声には、確かに彼女の覚悟が含まれていた。


「ハァーッ!」


 気合いと共にエリスは魔獣へと斬りかかった。




「この布陣―……。何か―おかしいですね―……。それに―アスロンと―ジェスキンは―何をやっているのでしょうか―?」


 魔獣が魔法の使える魔界の獣だと言っても、行動原理は人界の野獣となんら変わる所は無い。つまり本能に突き動かされているだけであり、言葉を話せる訳でも無く、互いに高度な意志の疎通を行っている様子も今までに確認されていない。

 集団で村を襲う魔物は少なくないが、その場合も大抵勢いに任せて襲い掛かる程度、つまり“統率の取れた集団行動”では無く“群れ”で行動しているだけなのだ。

 しかし今回の魔獣は村の正門にこそ纏まった数で殺到しているが、裏には分散した別動隊が複数存在し、まるで計画的に攻撃している様にも見える。

 個々の戦闘力でも一般の村人を遥かに凌駕しているのだ。正門に戦力を集中し注意を引き寄せ、遊撃隊で村の至る所から攻撃を仕掛ければ、村人の戦力を分散し撃破も容易い。

 だがそれは今までの魔獣が取って来た行動とは大きくかけ離れていた。魔獣がそんな組織だった襲撃を行うなど聞いた事も無かったのだ。

 村を襲う魔獣を倒しつつ、外壁を半周した所でメイファーは裏門に到達し、そこで奮闘する二人の勇者を見止めたのだった。

 一人は盾と剣を持つ騎士と、もう一人は槍を使う戦士の勇者。そのどちらも近接戦闘を得意としていた。それに対して魔獣達は魔法を主体に遠距離から攻撃している様子で、これも今までにない事だった。魔獣は野生の本能を全開に襲って来る事が殆どで、逆に魔法を使う頻度は低いのだが、彼女が遠目で見る限りでは徹底した遠距離攻撃を行っていた。これでは相性と言う意味で勇者側が不利になる。それに魔獣を追いかけて村を大きく離れる事が出来ない勇者達は防戦一方だ。

 ダッと駈け出したメイファーは、遠巻きに魔法を撃つ魔獣の中核にメイスの一撃を見舞った。そこに大きなクレーターが出来、四、五匹の魔獣が一撃で葬り去られる。


「メ、メイファー殿っ!」


 その援軍に二人の勇者は歓喜の声を上げた。恐らく彼等がメイファーの口にしたアスロンとジェスキンなのだろう。


「一体これは―どうなって―いるのですか―?」


 周囲の魔獣を蹴散らしてメイファーが問いかけた。


「面目ない……魔獣たちが正門と裏門を中心に村を包囲して一斉に攻撃を仕掛けて来たのです。周囲の魔獣も気になりましたが、正門と裏門を突破されると村の中に魔獣の侵入を許してしまいます。それだけは避ける為、まずは此方の魔獣を排除しようとしたのですが……今までと違い距離を取った攻撃に徹せられ攻めあぐねていました……」


 この報告はメイファーの想像とだいたい合致する。それだけに驚嘆に値する事実だった。


 ―――魔獣が組織だった攻撃を仕掛けて来る。


 個々の力で勇者が魔獣を凌駕しているからこそ、村に駐留させる勇者は二人で事足りていたのだが、連携して攻撃されるとなると勝手が違ってくるのだ。


(これは―ノクト様に―報告する必要がありますね―……)


 そう考えた矢先、何処からともなく笛の音が響いた。実際には聞こえるかどうかと言う程微かだったが、メイファーの耳は確かにそれを捉えていた。

 それと同時に、魔獣達が一斉に行動を開始した。しかしそれは攻撃では無く、撤退すると言う行動だったのだ。

 メイファーは最悪の事態を想定した。裏門を跳躍して飛び越え、一気に正門方面へ駆け出した。遠目から正門がまだ破られていない事を確認し、一気に門の前まで駆け寄った。


「エイビスさん―っ、エリスさん―っ、そこに―まだ居ますか―っ!?」


 そして彼女は門の向う側へと声を掛けた。


「うむっ!」


「はいっ!」


 門の向うからは、二人同時に返事が返って来た。


「魔獣が―撤退します―。私はここを―すぐに離れる訳にはいきません―。あなた達は―魔獣の後を追って―その住処を―見つけて下さい―」


 普段の魔獣ならばすぐに対処する必要はない。村の安全を確保した後、魔獣の住処を探索すれば良かった。だが今回の魔獣はそうのんびりと構えてはいられない理由があった。

 彼女の考えでは、撤退した魔獣達は恐らく住処を変えるだろう。そうなったら次に再び魔獣が村を襲うまで待つより他無いのだ。


「了解したっ!」


「分かりましたっ!」


 またも二人同時に返答が返って来た。


「でも良いですか―、深追いは―禁物ですよ―? 絶対に―許しません―。場所を特定できたなら―一人はそのまま監視―、もう一人が―報告に―戻る事―。良いですね―?」


 彼女がその言葉を言い切る前に、門の向うに居た二人は撤退する魔獣の最後尾を追って行動を開始していた。魔獣は俊敏性が異常に高いが、勇者化した彼女達が振り切られる程では無かった。

 二人の気配が去った門を背にして、メイファーは湧き上がる不安を抑える事が出来なかった。

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