第八節 虚ろなる天上の僕

 轟音が鳴り響き、大地が立ち割れる。

 その光景を間近で見たカナタは、まさに世界の終わりかと錯覚したほどだった。

 静まり返った街の奥に聳える城が崩れ、そこから何かが姿を現す。

 天を突くほどの巨大なそれは、まるで赤い樹のようだった。

 幾重にも枝分かれした触手のような手。足元で何本も横たわる根のような足。

 頭頂部に貌のない顔を持つその怪物を、カナタは見たことがある。それはまさに、あの時に見た虚界の王の肉体そのものだった。

「リーヴラめ……。やはりあれが狙いだったか!」

 頭上で、忌々しそうにベルセルラーデがそう言い放つ。カナタの身体は相変わらず彼に抱えあげられて、鋼の馬に乗って街中を縦横無尽に駆け巡っている最中だった。

「どういうこと?」

「あれは元々、この国の地下深くにあったものなのだ。突如やってきた奴が、王に対する助言と引き換えにあの肉体を手に入れた。恐らくは、大陸で暗躍していたのもあれを目指していたのだろう」

 だから最初にオルタリアを狙い、そしてそこに目的のものがないと判ったから、次の目標をバルハレイアへと定めたのだ。

 全てはあの肉体を、虚界の王と同じ規模の災厄を手に入れるために。

「衝撃が来るぞ! 歯を食いしばれ!」

 言われた通りに、身体に力を込める。

 虚界の樹とでも形容できるそれは、伸ばした触手で手近にあった建物の屋根を掴むと、ベルセルラーデがいる方向に向かって無造作に放り投げる。

 周囲の建物を巻き込み、粉砕された瓦礫が散弾のようにカナタ達に降り注ぐ。

 それに対してベルセルラーデは手にした鋼の杖で壁を生み出し、それらを全て防いで見せた。

 そのまま鋼の馬で高く跳躍し、建物の上を通り過ぎて幾つかの建造物の影にその身を隠す。

 砂埃を上げて着地するベルセルラーデ。

 丁度そこに立つ人の姿があった。

「おや、ベルセルラーデ王子」

 怜悧な風貌に長身、鋭い眼つきの男ルー・シンはまるでその位置が判っていたかのように部隊を伴ってそこに立っていた。

「ルー・シン! 民の非難はどうなっている?」

「まだ完全とは言えませんな。何分、怪物どもの攻撃が激しいもので」

「着実に事を済ませよ! 所詮、そなたらでは幾ら集まろうとあれの相手はできまい?」

「確かに、あれだけの代物になると通常の武器でどうにかできるとは思えませんな。では、手前達は手前達にできることをやるとしましょう」

 そう言って、挨拶もなくルー・シンは部下を連れて踵を返していく。

「優秀な男だ。あれを見て混乱するどころか、事態が急場であることを察したな。その上で余計な手出しをせずに、民の避難に尽力するとは」

「そ、そう言うものなの……?」

「そうであろう!」

 鋼の馬が勢いを付けて、建物の壁を蹴り上げる。

 そのまま驚異的な跳躍力で建物の上に躍り出ると、遥か遠くで聳える虚界の樹に向けてベルセルラーデが杖を掲げる。

「この戦い、幾ら雑兵を集めようと無駄死にが増えるだけ。今、ここは神話の領域へと至った! それに値せぬ力を持つ者は尽く死に逝くのみよ! 奴に傷の一つも与えられずにな!」

 ベルセルラーデの持つ力に呼応して、地下や家屋から金属が次々と集まってくる。

 まるでこの街の全ての金属を手中に収めたかと思うほどのそのギフトの規模に、改めてカナタは驚きを隠せなかった。

 武器や鎧、貴金属や果ては鍋や包丁に至るまで。あらゆる金属が溶けて混じりあい、姿を変えていく。

 それは一本の巨大な槍へと変貌し、真っ直ぐに虚界の樹へと向かって直進していく。

「貫け、我が槍よ!」

 だが、それはリーヴラには通じない。

 セレスティアルの巨大な障壁が、飛来した槍の中央から断ち切るように出現した。

 そして虚界の樹は背中から無数の触手を伸ばして、ベルセルラーデとカナタに襲い掛からせる。

「ちぃ!」

 馬を走らせ、大きな通りを疾走する。

 その背後に、次々と触手が突き刺さっては破砕音を奏でてていく。

「化け物め……!」

 今度は目の前に触手が迫る。

 一本の柱のように目の前に突き立ち、ベルセルラーデの道を阻んだ。

 咄嗟に馬を傾けてそれを避けるが、二本三本と行く手を妨害するように地面に突き刺され、遂に避けきれなくなる。

「飛ぶぞ、カナタ!」

「え、うん!」

 そう宣言されても、抱えられているだけのカナタには何ができるわけもない。精々、地面に叩きつけられる衝撃に備えて覚悟を決めることぐらいだ。

 しかし、カナタにはその衝撃はこなかった。

 目を開ければ、ベルセルラーデは地面を転がって、その上で改めてギフトを発動させて迫りくる触手を迎撃している。

 ならば、カナタは何処にいるのかと言えば、浮かんでいた。

 まるで重さを失ったかのようにその場で制止するカナタの傍から、呆れたような声が聞こえてくる。

「まったく。世話が焼けるわね」

 アルスノヴァが手を翳すと、迫りくる虚界の触手が十本以上、纏めて捩じ切れていった。

「魔人! あれを倒すにはどうすればいい? 何か知恵はないか?」

「ここまで来て人頼りなの、貴方?」

 翳した拳を握る。

 そこに発生した重力の渦が虚界の樹に向かうが、それは本体に届く前に強固なセレスティアルの壁に阻まれて消滅してしまう。

「余が知るのはあくまで人の知る領域までのこと。神話の遺物には、神話の住人の知恵が必要不可欠であろう!」

「呆れた。自信満々にこんなところまで来たのだから、てっきり城の中に何か切り札でもあるのかと」

「そう言うのいいから! アリス、何か方法はないの?」

 カナタにそう尋ねられて、アルスノヴァは罰が悪そうに視線を逸らす。

「……ないわよ」

「えっ?」「何だと?」

 二人が同時に聞き返す。

「あるわけないでしょう。見るに、あれはエリクシルを用いて王と同じ規模の虚界を操っているのでしょう。なら、少なくとも虚界の王を倒せるだけの戦力が必要にある」

「……それってどれぐらい?」

「奴が十全の力を発揮しているのだとすれば、私と同じだけの力の持ち主が後二、三人は必要ね。それも只の虚界ならの話よ。あれはより達が悪い!」

 アルスノヴァと同時に、カナタの姿が空中へと急上昇する。

 先程まで二人がいた場所に向けて、肉の樹より生み出された獣のような怪物が、数匹投下された。

「ベルセルラーデさん!」

「彼なら大丈夫よ! それよりもこっちはこっちで!」

 カナタの身体に手を伸ばして、アルスノヴァがそれを片腕で抱える。

 そのまま空中で複雑に機動して、こちらを狙ってくる怪物を避けながら、そこに重力の波を叩き込んでは潰し殺していく。

「アリス! 酔う!」

「我慢して! 状況が状況だから、吐いて汚しても許してあげるから!」

「そんな!」

 例え許してもらったとしても、空中で吐瀉物を撒き散らすことは絶対に避けたい。できるだけ酔わないように遠くを見ようとするカナタの視界に、あるものが飛び込んできた。

「アリス! あれ!」

 城の一部が爆炎と共に爆ぜる。

 そこから光に包まれたヨハンとアーデルハイトが飛び出してくるのが見えた。

 ヨハンがアーデルハイトの腰を抱きかかえるような形で、二人は空中に浮かんでゆっくりと近くの建物へと着地していく。

「二人とも無事だったのね」

 最大級の重力波をアルスノヴァが放つ。

 セレスティアルの障壁を突き破ったそれは、本体に些かのダメージを与えたようで、その動きを僅かな間止めることには成功していた。

 その隙にアルスノヴァはヨハン達が着地した三階建ての建物の屋根へと近付いていく。

「二人とも」

「アルスノヴァとカナタか。見ての通り、状況は最悪だ」

「見れば判るわ。それで、あれを倒すにはどうすればいいと思う?」

「判らん」

 ヨハンとアーデルハイトが同時に首を横に振る。

 カナタとアルスノヴァは目を点にして、お互いに向かいあった。

『これで思い知ったでしょう。圧倒的な力の差を』

 頭の中に直接響くような声がする。

 視線を上に移せば、虚界の樹の中心部に浮かぶ、白い人影があった。

 その手に持つ赤い石は絶えず輝きを放ち、虚界の樹に力を送り続けている。

『さあ、エイス様。救世のエトランゼ、カナタ様。今こそ私の元へと来たるのです。そうしてこのバルハレイアの地に、完全なる秩序に満ちた新たなる地平を築く時!』

「戯言を!」

 アルスノヴァが感情に任せて重力波を放つも、それがリーヴラに届くことはない。

 リーヴラは彼女など眼中になく、ヨハンとカナタに向けて語り続ける。

『私とこの虚界を倒すことは不可能です。貴方達の言葉一つでこの戦いが終結し、新たなる世界が開かれるのですよ?』

「……あれ、誰? なんかボクのこと知っているみたいだけど……?」

 尋ねるようにヨハンを見上げる。

「奴が黎明のリーヴラだ。その目的は、バルハレイア一帯を隔離してそれ以外の人間を皆殺しにすることらしい。更に面倒なことに、奴は俺とお前のファンだそうだ」

「ファン? なんで?」

 当然の疑問が口を次いで出る。

 それに答えたのはヨハンではなく、黎明のリーヴラ自身だった。

『貴方は神の力、原初のセレスティアルを受け継ぎ、その聖者の如き歩みで多くの人を救いました。自らの命や心すらも捧げて誰かのために尽くすその姿は、まさに殉教者そのもの。貴方こそ、新たなる地平を統べるに相応しい高潔なる魂の持ち主なのです!』

「……いや、全く判らないけど」

「つまり、貴方が生まれ変わる前にしたことに感動したってことよ。まったく、厄介なのに好かれてるわね」

 そう答えるアルスノヴァに、人のことは言えないと言おうとしたが、今機嫌を損ねては面倒なことになるので黙っておくことにした。そのぐらいの分別はカナタにも付く。

「そんなほぼ知らない人のことで言われても困るんだけど……」

「同感だ」

 上に向けた銃口が火を噴くが、その弾丸は一発たりともリーヴラに届くことはない。

『抵抗は無意味です。貴方達が私の言葉を理解するのが遅れれば遅れるほどに、犠牲になる人の数は増えるのですよ』

「そんなことはさせるか!」

 ヨハンの銃弾、アルスノヴァの重力、アーデルハイトの魔法が同時に炸裂する。

 しかし、その強大な破壊力を以てしても、虚界の樹と一体化を果たしつつあるリーヴラに傷を付けることはできなかった。

『私の慈悲があるうちに聞き分けることをお勧めしますよ』

 動きだす虚界の樹。

 そこに、背後から巨大な鉄の蔓が束縛するように絡み付く。

 同時に正面からは鋼でできた巨人が出現し、その手に持った巨大な剣を虚界の樹に向けて叩きつけた。

 地響きのような音と共に、空気が揺れる。

「何をしている! 奴のセレスティアルを破れ!」

 遠くから聞こえたベルセルラーデの声に、ヨハンはすぐに反応した。

 装填されたエレクトラムの弾丸を、リーヴラに向けて放つ。

 そこにアーデルハイトが風の魔法を唱え、更にその速度を加速させた。

 硝子に罅が入るような鈍い音が鳴り、半透明なセレスティアルの壁が揺らぐ。

「後一撃!」

「アリス、いい加減に降ろして!」

 カナタの言葉を無視して、アルスノヴァが浮かび上がる。

 巨人とリーヴラの間に入るように移動すると、その姿を正面に捉えた。

『魔人アルスノヴァ。貴方とイグナシオが私の計画にとっての最大の問題点であり、邪魔者でした』

「なら、光栄ね。でも私がいなければ最初からこの計画もなかったのでしょう?」

『いいえ。貴方がやらなければ私がそれをしただけの話。この世界中の全てを巻き込んででもエリクシルの生成を果たし、エイス様とカナタ様だけを蘇らせたでしょう』

「人のことは言えない自覚はあるわ。でも言わせてね、このイカれ野郎!」

 最後の一撃が、セレスティアルの防壁を打ち破る。

 そこに間髪入れずに、巨人がその巨大な剣を振り下ろしたが、それは虚界の樹から伸びた無数の触手によって絡め捕られ、動きを封じられる。

 巨人自身もまた、背後から自らを貫く触手には抵抗することもできずに、崩れ落ちて鉄塊へと戻っていく。

『やはり抵抗しますか。ですがそれも全て、神より与えられたギフトがあればこそ。エリクシルの力を用いれば、こんなことも可能なのですよ』

 リーヴラがそれを握る手に力を込める。

 その瞬間、奇妙な違和感が周囲に向けて放たれた。

 まるで薄布を上から被せられたかのような感触。痛くもなければ感触も残らないが、不快感だけは確かにある。

 それが何を意味するのか、すぐに理解する。

「なにっ……!」

 驚愕の声と共に、アルスノヴァの重力制御が解かれ、二人は同時に地面へと落下していく。

 落ちながら辺りを見れば、ベルセルラーデのギフトによって生み出された鋼の巨人も、瞬く間に形を失って崩れ落ちていく。

 そこから導き出される結論は一つだった。

「ギフトを封印した!?」

 アルスノヴァのその答えを聞きながら、カナタの身体はオーゼムの建物の間へと落ちていった。


 ▽


 或いは、その出会いがなければ。

 全ては失意の内に終わっていたかも知れない。

 御使い達は保身を優先し、力を振るうべき神は人を救わないままに、この地上を去って行った。

 そんな黎明のリーヴラがある一本の木の影で座り込む彼女の出会ったのは、先に神が言い残した『奇跡』の一端だったのであろう。

 例えそれが悲劇を生むことになろうとも、その瞬間のリーヴラにとっては紛れもない奇跡そのもので、彼が高潔なる理想を掲げたまま生きていくための理由にもなった。

 虚界によって焼き払われた森。そこに一本だけ残った木の根元。

 その少女はそこに立っていた。あどけない顔で、何処か安らかな表情をしてそれに手を触れている。

 彼女が神から天の光を受け就いだ少女だと知らなければ、声を掛けなかっただろうか?

 後になってそんなことを考えたが、それも意味はない。

 何故なら、その少女に対して声を掛けないことは、まともな心を持っていたのならばありえないことだろう。

 全身は傷だらけで、感謝の声はあれどそれは決して彼女の力にならず、持ち上げるだけ持ち上げて、再び戦場へと駆り立てる。

 そうしてことが叶わなければ無力を罵り、期待は呪いのようにその心を締め付ける。

 それから少し後に、彼女が心を捨て去ってしまうのも無理はない仕打ちだった。

「……貴方は何故、戦うのですか? そんな姿になって、失うばかりでしょうに」

 傍に寄れば、その姿は驚くほど小さい。

 そんな細い肩や腕に、多くの人の命を背負っているのだろうが。

 誰一人として、彼女が背負う重圧を肩代わりしようとは思わなかったのだろうか。

 ――できるはずもない。

 彼女はその純粋さ故に、神の呪いとも呼べる力を受け取ってしまったのだ。そこに追従できるものなどいるはずもなかった。

「護りたくて」

 そう、一言答えた。

「ですが、それは貴方には縁なき人々でしょう。たった一人で孤独な戦いを強いられることなど」

「力を貰ったから。他の誰にもできない役目があるから、ボクがやらないと。何にもできない、泣くことしかできないボクが受け取った奇跡を、少しでも分け与えてあげないと」

 そこにあるのは負い目だった。

 もし、この力を得たのが自分ではなかったとしたら。

 もっと有効な使い方があったのかも知れない。彼女の手の届かなかった多くの者を護れたのかも知れない。

 そう思えば思うほどに、彼女は力を振るうことをやめられなくなる。力を得ることができなかった誰かの分まで、戦わなければならないと自分の言い聞かせる。

「何にもできないボクが、色々な人に期待されて、英雄みたいな呼ばれ方をして……。それは本当に、勿体ないなって思うんです。だからせめて、その気持ちを返していかないと」

「……貴方は……」

 その感情は偽物でしかない。

 誰かに持ち上げられて、無理矢理にその立場にいさせられているだけことだ。まだ幼い少女の感情を騙しているにも等しい所業。

 しかし、それを行っている人々の大半に悪意はないのだろう。

 現に人々は今、危機に瀕している。そこに舞い降りた救世主に助力を請わない理由は何処にもない。

 自分に以外にできる誰かがいる。奇跡を背負って立つ誰かがいるから、そこに任せているだけのことだ。

 人間なら誰でも抱く、当たり前の感情だ。

 だからリーヴラにはそれを否定することができない。例え彼女の前でそれが間違っていると喚いたところで、代わりの解決方法持っていないのだから。

 所詮、御使いと言ってもその程度のものだ。力を合わせなければならないのに、なまじ個々の力が強すぎるばかりにまともに協力することもできはしない。

「辛くはないのですか?」

「それは辛いですけど……。でも、ボクがやらなくちゃいけないし、何よりも」

 少女が言葉を切る。

 一瞬の暗い表情の後に、彼女は儚げに笑ってみせた。

「みんなの未来を創らないといけないなって、思って。この世界の人が平和に暮らして、ここに来たエトランゼ達が無事に帰れる未来を。そのためなら、ちょっとぐらい辛くても大丈夫。ボクは、耐えながら進めます」

 その言葉と笑顔に、リーヴラはどれほどの衝撃を受けただろうか。

 神はやはり全能なのだろうかと、そう思ってしまった。

 彼が気紛れに、偶然と呼べる出会いで力を託した少女は、最もそれに相応しい心を持っていた。

 少女は止まらない。

 聖者の如く、歩み続ける。

 我が身を、その心を擦り減らしながら。

 そして、その果てに結末を迎えた。

 彼女が護った者達によって命を奪われると言う、最もあってはならない結末を。

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