第六節 幸福な世界

 ゆさゆさと。

 ゆさゆさと、身体が優しく揺さぶられる。

 起こすためにやっているそれが逆に心地よくて、カナタは「うーん」と唸って布団を被り、ベッドを転がった。

「カナタ。いい加減に起きなさい。いつまで人のベッドを占領しているつもりなの?」

 聞き覚えのある声。

 もう聞くことはできないと諦めていたその少女にしては何処か低く、掠れたアルトの響きに、カナタは慌てて飛び起きる。

「アーデルハイト!?」

 短く切り揃えられた金色の髪。

 何処か冷めたようにも見えるツリ目の奥では、翡翠色の瞳が二つ、こちらを見つめていた。

「……そう、だけど。どうしたの? 悪い夢でも見たの? 昨晩は特に寝相が悪かったみたいだけど」

 きょろきょろと辺りを見れば、そこは最早見慣れたヨハンの部屋だった。

 逆端には主のいないベッドが鎮座しているし、中央には食卓のテーブル。

 奥に覗いている台所では、美味しそうな朝食がもう既に用意されていた。

 そう言えば、昨日も晩御飯をご馳走になりに来て、そのまま泊まって行ったのだった。

 そう。

 この世界では、そう言うことになっている。

 そっちの方がカナタにとっては幸せだから。

 頭の中に浮かんだ違和感は消えて、カナタはふにゃりと表情を崩してアーデルハイトに笑いかける。

「いつもの間抜けな顔に戻ったわね。それじゃあ、顔を洗って来て。朝ご飯の準備はできてるから」

 ちょっとした憎まれ口すらも今は心地よい。

 起き上がって洗面所に向かい、顔を洗って歯を磨く。

「ヨハンさんは?」

「仕事よ。わたしも後から行くつもりだけど、今日はカナタはどうするの?」

「……どうって」

 テーブルの席に付きながら、そんな会話をする。

 何をすると言われても、多分カナタはこの世界で何かをする必要はない。

 ここはそう言う世界だから。

 冒険者として無理に戦いを続ける必要もないし、きっとヨハンの仕事も簡単な事務ぐらいのことなのだろう。

 戦争をする必要はない。それがない場所だと、カナタは知っている。

「……たまにはゆっくりするのもいいかもね。あのハーフェンの二人組も来てるみたいだから、一緒に遊んで来たら?」

 アーデルハイトがそう言った瞬間、部屋の扉が一気に破壊されんばかりの勢いで押し開かれた。

「おはようよっちゃん! 未来の奥さんが遊びに……あれ?」

 アーデルハイトと同じ金色の、こちらは長く伸ばされた髪を靡かせて部屋に飛び込んできたのはクラウディア。

 ヨハンがいないくてがっかりしている彼女の横で、静々とお辞儀をしながらラニーニャも部屋に侵入してくる。

「ほら、クラウディアさん。よっちゃんさんはもうお仕事ですって。寝坊するから入れ違いになるんですよ」

「ありゃ、本当だ。まー、いっか。美味しい朝ご飯にもありつけそうだし」

 クラウディアはすぐに目標をテーブルの上の朝食へと切り替えたようだった。

「あらあら、クラウディアさんったら相変わらず礼儀と言うものを知りませんね。仕方ありません、非常に心苦しいですけど、ここはラニーニャさんも親友と一緒に礼儀知らずの泥を被ると致しましょうか」

「……まぁ、別にいいけど。なんとなくそんな気がして、沢山作っておいたし。でもお代は頂くわよ」

 驚きの余り呆然としているカナタを余所に以外にもアーデルハイトは二人の来訪を好意的に受け入れていた。

「えー。だってアタシとよっちゃんは婚約者なわけだし、つまりアーちゃんがアタシの料理を作るのは当然じゃない?」

「朝から寝言を言わないの。さ、出すものを出して」

 ピン、とクラウディアがコインを指で弾く。

「あら、随分とくれるのね」

 朝食の相場にしては大分高いが、彼女はそれを気にした風もない。

「アーちゃんの料理美味しいしね。それにアタシの未来の家政婦でしょ……判った、この話は後でゆっくりするとして、その青白い火花を引っ込めて」

 ぱちぱちと散っていた青白い雷は、クラウディアが一歩引いたことで食卓を丸焦げにせずに済んだ。

「アーデルハイトって意外と怒りっぽいよね」

「貴方も痺れたいの?」

 黙って席に付く。

「はい。それじゃあ次はそっち」

「え、そこにラニーニャさんの分も含まれてるんじゃないんですか?」

「んーん」

 首を横に振るクラウディア。

「はぁ。仕方ありませんね。ラニーニャさんは太っ腹なので、持ってるお金全部あげちゃいましょう」

 そう言って懐から財布代わりの袋を取り出して、逆さまにしてテーブルの上に中身を落としていく。

 硬貨が散って料理に入ってしまわないかと心配したが、それは全くの杞憂だった。

 ラニーニャの財布から出てきたのは一番価値が低い硬貨が十枚程度と、その次に価値がある硬貨が三枚。

 クラウディアが先程渡した金貨の十分の一にも遥かに満たない程度の金額でしかなかった。

 これにはアーデルハイトだけではなく、クラウディアも呆れたようで、ジト目でラニーニャを見つめている。

「あのさ。幾ら何でもいい年してこれしかお金持ち歩かないのはちょっとどうかと思うよ」

「やめてください。しみじみと言われると無敵のラニーニャさんも傷つくんですよ。別にクラウディアさんにたかろうとか、よっちゃんさんにお昼ご飯奢ってもらおうとしてたとか全く思ってませんから」

「子供でももうちょっとお小遣いを貰ってるわね」

 言いながらも、一応アーデルハイトはそれを受け取っていた。これで何処かに隠し持っているわけでもなければラニーニャは晴れて一文無しとなる。

「はぁ。じゃ、アタシのお金からラニーニャの分もってことで」

「なんか、大変ね貴方も」

「ラニーニャがちゃらんぽらんなのは今に始まったことじゃないしね。……カナタ、なんでにやにやしてんの? 阿呆面が更に酷いことになってるよ」

 朝から間抜けな顔だの阿呆面だの散々な言われようだが、全くカナタは気にも留めない。

 自然に笑いが零れてしまうほどの、今の時間が楽しかった。

 くだらないことを言って笑いあえるこの時が、何より愛おしい。

「何でもないよ。何でもない。ほら、早くご飯食べようよ。折角焼き立てのパンが冷めちゃうよ」

「どうして貴方が自慢げなのよ」

「アーデルハイトの料理を一番食べてるのは多分ボクとヨハンさんだからね。語る資格はあると思うな」

「……まぁ、別に良いけど」

 四人は席に付いて朝食を取る。

 その間も会話は途切れることはなく、たった四人とは思えないほどに部屋の中は賑やかで、この楽しい時間が無限に続けばいいと、心の底から願ってしまうほどに楽しい時間だった。

 そうして時間が経って、アーデルハイトがヨハンのところに行き、クラウディアとラニーニャはその辺りをうろつくと言って出ていく。

 夜には一緒に街に出る約束もした。ヨハン達がお酒を飲みに行くらしいという話を聞いて、宴会に混ざることにした。

 そうして一人になって、これからをどう過ごすかを考えるころには、カナタの中にあった小さな違和感は完全に消え去っていた。


 ▽


 そうして夜が来た。

 この世界は決して揺るぐことはない。望むままに、カナタが本当に見たかった真実の世界としてただそこにある。

 クラウディアに連れられてやって来たのは、イシュトナルにある一軒の酒場だった。

 扉を潜ると、カランとベルが鳴って二人を迎え入れてくれる。

 店の注目がカナタ達に集まって、中でもその中心にいたヨハンはカナタ達の姿を見て少しばかり狼狽した様子を見せた。

 無理もない。今彼の隣にはサアヤとエレオノーラが座って、サアヤは紅潮した顔でお酌をしている。

 エレオノーラは大きな声で何かを語り、彼女も酔っているのかカナタ達には気が付かない。

 すぐにアーデルハイトとクラウディアがヨハンの元に小走りで駆け寄って来て、何やら揉め事が起きている。

 それを囃したてるのは少し離れたテーブルで飲んでいたヴェスターだった。何処でも変わらない上機嫌な様子でヤジを飛ばしている。

 どうにかこうにか話に片が付いたのか、いつの間にやらアーデルハイトとクラウディアの二人は椅子を引っ張って来てヨハンの傍に座りはじめた。

 その様子に周りがまた騒ぎたて、「爆発しろ」との声が聞こえてくる。

 隣に視線を向ければ、いつの間にかラニーニャがいない。お酒の入ったグラスを持って、ヨハンとクラウディアに絡んでいた。どうでもいいことだが、彼女は相変わらず一文無しではないのだろうか。

 ヴェスターの横にいるトウヤが、カナタに視線をくれる。小さく手を振ると立ち上がってこちらに来ようとしたが、ヴェスターに無理矢理肩を組まれて阻止されていた。

「なにか飲む? おれ、取ってくるよ」

 入り口で立ち尽くすカナタにそう声が掛かる。

 視線を少し下げれば、立っていたのは酒場のエプロンを付けた、快活そうな少年だった。

「シノ、君?」

「そうだけど? 今母さんの手伝いしてるんだ。凄いだろ?」

 そう言って胸を張る彼は、杖を持っていない。

 カウンターの奥を見れば、そこに立っていたのは彼の母親のヨウコだった。

 カナタを見てぺこりと頭を下げる。

 あの時、オル・フェーズでカナタが救えなかった親子が、ここにはいた。

 戸惑っている間に別の方向から声が掛かって、シノはそちらに小走りで向かって行ってしまう。

 その背中を呆然と見送り、視線を戻そうとすると、再び驚くべきものが目に入って、カナタは声を上げそうになる。

 男女二人組のエトランゼが仲睦まじく語りあっていた。女の方は騒がしさに辟易しているようだったが、それを男が宥めながら、二人の時間を過ごしている。

「……ヨシツグさん」

 救えなかった命がここにはある。

 カナタが助けることができなかった、言葉も届かず力も及ばなかった人達が生きて、今を歩んでいる。

 ここにはカナタが心配することは何もない。

 そう言う世界だから。きっと全てが救われた場所なのだから。

 そう思って、カナタも酒場の中に踏み出した。

 何をしようかと、胸が躍る。

 みんなに挨拶するのもいい。いい加減に困っているヨハンに助け舟を出そうか。

 何でもいい。あの楽しい輪の中に加わって、ずっとそうしていよう。明日も明後日も、その次の日も。

 それが何よりの幸せで、みんなもそれを望んでいる。

 何よりもここは、本当にカナタが望んだ場所だったのだから。

 そうして、ヨハンのところに駆け寄ろうとした瞬間。

 カナタの視界に何かが映る。

 ヨハン達の隣のテーブル。

 数人の男達と一緒に静かに酒を飲む、その中心となっている一人の男性。

 ヴェスターのように大声で騒ぐわけでもなく、しかしかと言ってつまらなさそうな様子もない。

 皆が楽しむ雰囲気に酔いながら、それをゆったりと眺めている。

「ディッカーさん」

 カナタの声が届いたわけではないだろうが。

 ディッカーは話を中断して、顔を上げた。

 そして、首を横に振る。

 何故だか悲しげな表情で。

 こんなにも楽しい世界なのに。

 その理由がカナタには判らない。

 還ってこれなかったはずの人がいて、こうして元気にしている。

 それの何が悪いのか。

 救えなかった命が今ここにあることの、何が問題なのか。

 判らない。理解できない。

 そのはずなのに、カナタにはそれが強烈な違和感となった。

 視界が揺らぎ、一歩が崩れる。

「あっ」と。

 転びそうになったカナタに手が伸びる。

 その腕を力強く掴んで、無理矢理に立たせた誰かがいた。

 姿勢を戻して、その人物の顔を正面から見る。

「なにしてんだい、お前?」

 しわがれた声。

 長年の皺と傷が刻まれた顔。

 それでも決して、その人物を醜いとは思わない。

 カナタは彼女を知っていた。

 短い間だったけど、色々なことを教えてくれた。

 そして、助けることができなかった人。

 決して彼女は善人ではなかったけど。

 それでも彼女達と過ごした時間は楽しかった。

「ベアトリス、さん」

「お前。アタシが今一番嫌いな面してるよ。ふぬけた馬鹿女。最初に出会った時の顔だ」

「そんな……! だってそんなの、」

 続きを言おうとして、言葉に詰まる。

 カナタを見つめるベアトリスの視線はただただ寂しげで、この幸福に浸ろうとするカナタを責めてはいなかった。

「なにが悪いの? この世界はみんな生きていて、楽しそうで、ベアトリスさんもいて、いいことだらけなのに!」

 辛いことも苦しいこともない。

「そりゃ愚問だねぇ。そんなことも答えてもらわなきゃならないほどに、耄碌してんのかい? ババアに心配されちゃ世も末だ」

 ぽんと、カナタの頭に手が置かれる。

 大きな手。

 幾つもの命を奪い、人を不幸にした手。

 でもそれは不思議と嫌ではない。

 そこには確かな熱がある。人として精一杯生きてきた彼女の、うちに燃える炎が伝わってくる。

「アタシは海賊さ。嫌いなもんは沢山あるが、そんなかでもとびっきりにがっくり来て、それを見た瞬間に近くにある何もかもぶっ壊したくなる物がある。なんだか判るかい?」

 首を横に振る。

 ベアトリスはその答えが判っていたのか、落胆する様子もない。

 笑い話を語って聞かせるように、陽気な様子でその答えを口にした。

「偽物さ。偽物の宝、偽物の地図。何処の馬鹿が何の道楽で用意したのかは知らんが、そんなものが世の中には沢山あるのさ。アタシ達は頭が悪いから見事に引っかかる。そんでその度に怒り狂って酒飲んで吐いて寝るのさ」

 偽物。

 その言葉に何かが崩れそうになる。

 罅が入って、硝子が割れるように粉々になって、落ちていきそうになる。

 でも、カナタはそこに手を伸ばして支えた。

 この世界が崩れないように、この幸せが消えないようにと。

「偽物でも、綺麗なら別にいい。それはそれで価値が生まれるかも知れないし、冒険の果てに手に入れたものなら」

「そりゃごもっともだ。でもアタシは嫌なんだ。だって何処まで行っても偽物じゃないか。価値の問題じゃない、アタシは、本物の宝が欲しくて冒険してたんだからよ」

 罅が大きくなる。

 カナタは必死でそれを支える。

 この世界は正しいのだと自分に言い聞かせて。

「それにさ」

 ベアトリスはあくまでも優しく諭してくれる。

 言葉は厳しいが、その態度は穏やかだ。

「偽物を見ちまったら、尚更本物が欲しくならないかい? これ以上の大冒険の末に手に入れる本当の宝は、いったいどんなものなんだろうってね」

「でも……! その冒険で仲間が死んじゃったら? もし辿り付けなかったら?」

「辿り付けないのは覚悟の上。だから必死で舵を取るのさ。仲間が死んだら? ハッ!」

 女海賊はカナタの言葉を笑い飛ばした。

「なんだって死ぬ。なんだって失う。航海なんてのは命がけだし、金も掛かる。でもな、それはなんだって一緒だ。安全な道なんかないんだよ、アタシの歩んできた道はちょっとばかし荒れ地だったけどね」

 二人の視線が合う。

 ベアトリスは腰を屈めて、カナタの顔を正面から見ていた。

 初めて、偉大な女海賊は同じ目線でカナタのことを見てくれた。

「宝だって豪遊して終わりさ。三日後には空っぽになってる。でも、だから面白い、だから次を目指す理由ができる。お前もそうだろ? 何かを目指して頑張って来たんじゃないかい? 前を向いて、辛いことがあっても諦めないで歩いてきたんだろ?」

 カランと、崩れた世界の欠片が落ちた。

 もう、カナタはそれを支えることはできない。

 支える理由をなくしていた。

「本物の宝。手に入れてきなよ。それをいつかアタシに見せておくれ。そしたらお前の長い長い冒険譚を聞きながら、一緒に酒でも飲もうじゃないか」

 彼女はここにいる限りカナタを認めてくれない。

 偉大なる海の母は、カナタに停滞を許さない。

 いや、彼女だけではない。

 後ろの席から、カナタの肩を叩く者がいた。

「カナタ殿」

 ディッカーが優しく語りかける。

 その後ろでは、シノが手を振っている。

 多分、彼は託したのだ。

 カナタと、彼女と一緒に歩む人達に。

「まだ、足を止める時ではないよ」

 ベアトリスを見る。

 彼女は深く頷いた。

 カナタの視界が歪む。

 助けられなかった命への後悔、そしてそれらがこうして背中を押してくれるという事実が、涙となって零れていく。

 ぐいと、身体が押された。

 ベアトリスが無理矢理に、カナタを酒場の出入り口へと押し出していく。

「行って来な。辛くなったら思いだせ。お前はアタシの、大海賊ベアトリスの最期の家族だってね」

 一歩、後ろに歩む。

 もうこの場所には何もない。

 カナタが見ていた幸せな世界は幻想で、瞬く間に消えてなくなっていた。

 そこに残っているのは救えなかった命達。

 カナタが背負って、前を向いていかなければならないもの。

 決して押し潰されないようにと、カナタを強くしてくれるもの。

「やること、あるんだろ?」

「うん」

「――いい顔だ。前よりも女が上がってるよ。それじゃあ、頑張んな」

「はい。――じゃあ、行ってきます」

 背後を振り返れば、扉の奥に誰かがいる。

 それは遠くて、靄が掛かっていた、手を伸ばせば消えてしまいそうなほどに儚い姿。

 あの時現れたカナタの友達。

 彼女が何故この世界に来て、果たして何をしているのか。

 そんなことはカナタには判らない。

 ただ、やらなければならないことができた。いや、それはカナタがやるべきことで、目指すべき場所。

 彼女に、アリスにもう一度会う。

 そのためには障害が沢山ある。乗り越えるのは一筋縄ではいかないだろう。

 でも、もう怖くはない。

 幸せなだけの世界は偽物だから。

 この世界には及ばなくても、カナタもベアトリスが語る、本物にこそ価値を見出してしまったから。

 そうして、最初の一歩を踏み出す。

 白い世界が広がって、カナタの意識は再びその中へと溶けて消えていった。

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