7 魔女になれない魔女
宇宙の記憶アカシック・クロニクルの管理者である魔女は、その追記と補記に生涯のほとんどを捧げることになるが、一方でそれは人ならぬ化け物との戦いの歴史でもあった。
化け物――名乗る名前すらない邪な意識の集合体を、有名な魔道書から取ったレメゲトンと呼んでいる。彼らは、もしくは彼女らは、誰の記憶からも忘れ去られてしまった記憶。寂しさ故に、アカシック・クロニクルに組み込まれることを至上の喜びとする。
あらゆる場所、あらゆる世界において、あらゆる姿で現れるレメゲトンには、リピカもシャロウも辟易とはしていたが、あの手この手でその場しのぎに追い返すことは出来ても、滅ぼすことが出来ない。元々は太古の戦場で生まれた小さな小さな悔恨の記憶が、様々な世界を彷徨ううちに同類の魂を、記憶を呼び寄せ、取り込み、今日まで肥大化を続けてきたもの。
滅びから生まれたものを滅ぼすことは出来ない――
「でも」
自分の部屋に戻ったリピカは、ベッドの上に腰を下ろして静かに呟く。
「違うね……あれは、いつものと違う」
さぁ、来い。と。
普段なら遠慮したいところだが、珍しく今回はそう願う。
エリクスの時のように当たり散らして、負の感情剥き出しにするのが手っ取り早いかもしれないが、既にこの世界のレメゲトンには自分の存在を知られている。願えば、意図的に呼び寄せることぐらい造作もないだろう。
窓には暗幕を取り付け、完全に光を遮った。まだ午前中だというのに、この部屋だけは夜に似た闇に包まれている。それもこれも奴が訪れやすくするためだ。奴が闇を好んでいるかどうかは知らないが、リピカの勝手なイメージである。
口頭でシャロウをクビにしたことだって、有り体に言うと邪魔をされないように、そして、どこで聞き耳を立てているか分からないレメゲトンに対して、自分が警戒を解いたことをアピールするためだ。
「あたしの予想が正しければ――」
と、不意に。
背後からリピカの喉元に、致死の力が食い込んでくる。咄嗟にそれを掴んでみるが、れっきとした人間の腕だった。
「なっ!」
人間でいうところの自尊心の高いレメゲトンには、これまで不意打ちなんて考えられなかった。
それは、不意打ちで相手を葬ってしまった場合、永遠に忘れられたくない、誰彼の記憶にも残りたいという奴の目的が達成できないからである。だから、奴は常に自分の存在を誇示して、嫌というほどに見せ付けてから、獲物に手を掛けるのだ。
「か、はっ……!」
失敗だ。リピカが気付かないほど完璧に気配を消して、こんなタイミングで忍び寄ってくるのが人間だなんて想像だにしなかった。驚いたせいで、肺の中の空気が全て飛び出して行ってしまった。そうなると、魔法を紡ぐこともままならなくなる。
「うぅ」
ベッドから滑り落ちても、首を絞める両手は離れない。
怪力と表現して差し支えない物凄い力に似つかわしくない細くて華奢な腕。女の腕だ。うつ伏せに転がったリピカの背中に馬乗りしてきたその体重からしても間違いない。
(嘘、だ……)
背中越し、無理矢理振り返ったリピカの瞳に映ったのは。
「アラ、ク……サラ……?」
いよいよ脳に酸素が回らなくなってきたようだ。暗い、漆黒のローブ。目深にかぶったフードに覗く口元が死んだ親友に見えてしまうだなんて。しかも三日前の夜、魔女として、この手で介錯をしたところなのに。
最後に、ふっ、と。
形のよいその口元が吊り上った。
朝食など喉を通るはずもない。
通らないのは、長い昏睡状態から目覚めた直後だからということではない。
「考えてみれば、俺って別に飯食わなくても生きていけるんだよな……」
今更ながら、そう考えると、リピカからの魂の供給が絶たれない限り、半永久的に生きていける使い魔はなんと味気ない存在なのだろう。たとえ、資源の無駄遣いと罵られようとも、心を豊かにするであろう食事と適度な酒を放棄するシャロウではなかったが。
足は自然と海の方へと向かっていたようだ。気付いた時には、第六区画の港公園――つまりは、海賊ヒルベルトと対面したあの場所までやって来ていた。今日も変わらず、主に親子連れで賑わいを見せている。彼らが平穏な日々を享受できる裏側では、アラクサラの暴走を食い止めたシャロウやリピカ、更にはガイダットやアレンの活躍があったわけだが、吹聴するような馬鹿な真似はしないけれど、人知れず胸の内で誇らしげに思うことぐらいは許されるだろうなどと、取りとめもないことを考えてみては、
「あれ……」
あのベンチに腰掛けて、海を眺めているひとりの男を見つけた。
まるであの日のようにヒルベルトがまた佇んでいるように見えた。シャロウの呟きで、相手もこちらに気付いたようだ。
「よう、死に損ない。ようやく目覚めたか」
ガイダットだった。
なるほど、確かに後ろ姿のみならば見間違うのも無理はない。勝手な納得をしつつ、ややげんなりと呟いた。
「アンタ、もう少し愛想のいい挨拶を覚えた方がいいんじゃないか」
「愛想というものは、自分にとって有益たる人物に対し振り撒くものだ。目下の者に使ったところで、労力、あるいは語彙の無駄だろうが」
などと、信じられない返答がシャロウの耳に届く。
「……部下がちゃんと仕事してくれないと、困るのは上司だろ」
「ほう、確かにそうだ。偉いぞ、貴様」
「褒めてんのかそれ」
「では、言い換えよう。余所の世界からやってきて、今にも帰ってしまいそうな赤の他人の貴様に使っても無駄だろう」
ガイダットの言葉には、ある種の棘が含まれているように感じた。
その棘を好意的に解釈すると、シャロウとリピカの正体を知ったガイダットは憤りを感じ、また、いずれこの世界を去る存在であることを残念に思っている……ということになるのだが。
(まさか、そんなわけないか。ガイダットに限って)
ガイダットはまだベンチに腰掛けたまま、海を眺めていた。
「騎士団の団長ともあろうお方がこんな時間にこんな場所で油売ってていいのか?」
「ああ、あれな……貴様は眠りっぱなしだったから知らないで当然だが、辞任届を提出した」
「は?」
「今は上層部が検討中だ」
「ちょっと待て、色々突っ込みたいところがあるが……まずは、提出しただけなら、まだ騎士団長だろ」
「そうだな。今日は俗に言うサボリだ」
今日に限って、何故貴様に出会うのかが分からん。気持ちのよい朝が台無しだ。などと、舌打ち交じりに悪態吐く姿を見てしまっては、本当にこの十数年間、ガイダットがよく団長などというポストに大人しく収まり続けたものだと思う。
「なら、サボリ団長は何故、辞任する意向へと至ったのか」
「死に損ないの余所者傭兵に語って聞かせる理由も無いのだがな」
ぎしり、と。
麗らかな港公園には似つかわしくない空気の断裂のような音が確かに聞こえた。やたらと涼しげな表情のガイダットに比べ、シャロウは早くも我慢の様相を唇の端に浮かべつつ、なんとか冷静にベンチ――ガイダットの横、一人分ほどのスペースを空けて腰掛ける。
「デプス・レイヤーで言っただろう。全てはアラクサラのためだ」
「それでも、リタルダント・テレスを守るという意志に変わりはなかったんだろ」
「ああ、それに嘘偽りはない。だが、その目的が成就された今、騎士団長なんてかったるいものを続ける理由もない」
とうとう本性を表した不良中年は足を組み直し、ベンチにふんぞり返りながら、ひらひらと手を振ってみせた。
「がっかりだな」
「そうか? 俺みたいにほどほど不真面目な方がうまく立ち回れるのだよ。兄上殿のように普段は軽い言動を繰り返しておきながら、いざという時、クソ真面目に熱血してしまうようなのは、いつか付け入れられる。俺に言わせてもらえれば、隙だらけもいいところだ」
「そうだ、ヒルベルトは?」
「別に入ってもらう理由も見当たらなかったが、本人の希望により今は地下だ。デプス・レイヤーに引き篭もっている」
な、馬鹿みたいにクソ真面目だろう。と、ガイダットは一笑に伏せた。
「ま。だからこそ、アラクサラも兄上殿を選んだのだろうがな……」
「ガイダット。もしかして、アンタは――」
視線を逸らし、明後日を向いて呟くガイダットの言葉には、悔恨が滲み出ていた。追求しても不良中年が何かを答えることはないだろうし、むしろ薮蛇とも言える行為である。会話を途中で途切れさせることへの罪悪感のようなものはあったが、シャロウが何も言えないでいると、すぐに話題を上乗せされた。
「ところで。フラムベルで働いていたあの嬢ちゃんが魔女で、貴様はその下僕という認識で良いのか?」
「間違ってはいないんだけれどな。下僕とは釈然としない」
「そうか。あの嬢ちゃんも只者ではないとは思っていたが、まさか、アラクサラと同じ魔女だったとはな……」
顎に手を当てて、しげしげと感慨深く呟くガイダットに、何か嫌な予感を覚えたシャロウは慌てて付け加えた。
「まさか、お前! アラクサラの代わりにとか考えてないだろうなッ!」
「何の話をしているんだ貴様は。俺に幼女を愛でる趣味はない。ああ、中身は相当な老婆だったか」
「……本人が聞いていたら、死んでるぞお前」
と、そこでシャロウの背筋にまた悪寒が走った。
ガイダットが口にしたことなのに、八つ当たりが自分に来たのかとさえ思う。だが、八つ当たり云々はともかく、悪寒に続いてやってきた眩暈はあの時のものと同じだった。
「ぐっ……」
「どうした、また契約破棄か。痴話喧嘩もいい加減に――」
どうやらアラクサラと懇意にあったガイダットも使い魔というものにある程度の知識はあったようだ。冗談めいた口調で茶化すガイダットだったが、シャロウが呼吸に詰まり、喘いでいると、只事ではないと察したようである。
「貴様、もう少しまともな主人を選んだ方がいいのではないか?」
選ぶ選ばないの問題ではない。
元より、シャロウはリピカ以外に仕える気もないが。
確かにまたクビを宣告された。理不尽である。しかし今度は命は取らないと言っていた。いくらアカシック・クロニクルの管理に絶望していたとはいえ、リピカは容易く約束を違える人物ではないし、今朝の様子ではすっかり憑き物が落ちた様子だった。
(だとしたら、これは……緊急事態、じゃないのか?)
例えば、リピカが何者かの奇襲を受けて、何の対策も施せないまま、失神させられたとか。考えにすれば認めてしまうようだが、命の危険性も……
更に友好的でない気配がシャロウとガイダットの背後から覆い被さる。
「貴様は疫病神か」
口ではそう言いながら、ガイダットは抜き放った剣を頭上、やや後頭部よりに水平に翳す。ぎぃんと、鋼同士がはち合う音が響き渡り、小さな火花が飛び散った。シャロウが振り返ると、そこには馴染みの顔があって、ガイダットの剣に噛み付いている剣はそいつのものだった。
「アレ、ン……おまっ、なんで……!」
異変に気付いた住民たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていく。中には、トラブルの匂いを嗅ぎ付けて煽りに来る若者たちの姿もあったが、ガイダットにひと睨みされると、すごすごと立ち去って行った。
「アラクサラに聞いたことがあるぞ。魔女は我々の想像の範疇を超える者と戦っている、と。悪意をひたすら寄せ集めた魔物だそうだな?」
「レメゲトン……知っている、のか」
「そう、そんな名前だった。人間を己が都合のいいように操る術を持っているだのなんだの」
「操るっていうか、自分にとって都合がいい、弱っている人間を選んで、理性消し飛ばすだけなんだけれどな。奴の場合」
「ほう」
それも、よっぽど心の隙間が大きい者でないと効果も薄いらしい。と、リピカから聞いたことがある。
「なんで、アレンが……」
均衡状態にあった競り合いを一喝、アレンの剣を弾き飛ばしたガイダットはのそりと、非常に不愉快な表情で立ち上がった。
アレンは若干体勢を崩し、踏鞴を踏むが、すぐに剣を構える。その視線の先は何処かを見ているようで虚ろ。いつものへらへらした雰囲気はどこにもなく、ただただ無表情極まるばかり。
「貴様が眠っている間、貴様がいなくなる前に白黒はっきり決着を付けなければと、少年のような純真な瞳をきらきらと輝かせていたな。そういえば」
つまり、別の意味で扱いやすかった、ということだろうか。
「アホ、かッ、お前は!」
剣を肩に担ぎ上げ、短い思考時間のあと、ガイダットはおもむろに呟いた。
「さっさと行け。嬢ちゃんに何かあったんだろうが」
「ガイダット……」
「あの不良傭兵は俺が責任持って葬ってくれる。いちいち俺の手を患わせやがって。いい加減うんざりだ。今後の傭兵登用には、精神鑑定も必須項目にすべきだと進言しておこう」
「もう辞めるんだろう?」
「ああ、そうだったな」
「……殺すな、よ」
ガイダットは応える代わりに手をひらひらとさせた。さっさと行け、ということらしい。ちらりとアレンを一瞥し、シャロウは気だるい身体に鞭を打ちつつ、フラムベルへと駆け出した。
フラムベルのモーニングは安価の割に美味しいとそこそこ評判で、主にリタルダント・テレスの桟橋拡張工事を請け負う作業者で賑わうことが多い。それは今日も変わらず、食事を済ませた者たちがぞろぞろと会計に群がっているところだった。宿泊施設を兼ねる二階より上は、午前中は静まり返っていることが多いが――今のシャロウには、それが違和感となった。
(リピカ様……!)
冗談じゃない。もう一度、あの無呼吸状態を続けろと言われても、もう身体的にも精神的にも持たない。
階段を駆け上がり、リピカの部屋へ続く廊下を曲がる。そこで通路を塞ぐように立っていたのは、シャロウの見知った人物だった。
「……パウリナッ!」
海底トンネルで忽然と姿を消した少女。もはや神出鬼没という言葉が似合うなんてレベルではない。今にも心壊れそうな憂いを帯びた表情で、シャロウを待ち構えていた――と言っていいだろう。
「どこ、行くの? シャロウ」
「聞きたいことは山ほどある。が、今はそこをどいてくれ!」
「上司の人? もう、間に合わないかも」
「お前……ッ!」
使い魔にとって、主は何よりも優先されるべきことだ。
何故パウリナが滅んだはずの魔力を保有しているのか。そして、何者であるのか。疑問は尽きない。しかし、主の前では何事も優先されない。それらは優先されてはならないのだ。
「どいてくれ!」
力なく押し退ける。パウリナもそこまで強い意志は持っていなかったようで、シャロウの手によって簡単に廊下の端へと押し付けられた。顔を合わせないようにして彼女の前を横切ろうとしたとき、
「シャロウの、嘘吐き」
ぼそり、と。たった一言。
(嘘?)
主のことを何より優先させる鋼の意志を持ち合わせていても、その言葉は心外だとシャロウの胸に響く。足は止めなかった。いや、止められるはずもなかった。自分の背中にパウリナのどんな表情が刺さっていたのか、それは想像でしかない。
彼女を押し退けた先、フラムベルの二階の片隅、リピカの部屋に辿り着いたシャロウはノックもそこそこ、蹴破るように中へと転がり込んだ。本当は足がふらついて、転びそうになっただけだが。
「リピ――?」
そこは、まだ午前中だというのに、夜中のように暗い。
その中で、どうなっているのか理解は出来なかったが、ベッドの向こうの壁に貼り付けにされているリピカの姿があった。宙に浮かんでいるようにも見える。そして、その傍らに、反応のない彼女を見上げているローブ姿がひとり。
「リピカ様!」
小柄なローブ姿は優雅ともいえる動作で、ゆったりとシャロウの方に振り返ってきた。目深のフードでは口元しか見えず、何者なのか判断し難い。全体的な体つきやその口元から、女だろうという推測ぐらいか。
そして、それはかつて主人の親友であった魔女アラクサラによく似ていた。
「まさか……」
ただ、ぱっと見てなんとなく浮かんだ思いだったが、それを否定できないシャロウがいた。
生前、最後に顔を合わせたのは、もう二十年も前の昔だ。次の再会はつい先日、海の奥底で、既に死者として。シャロウには、アラクサラをアラクサラだと決定付ける姿形の印象は無きに等しいのに。
(違う、な。姿じゃなくて……彼女が纏う、雰囲気、魔力か)
上手く表現できないが、全てのものに対して寛容であり、周りにも自身の振る舞いに寛容を求めるようなアラクサラ独特の魔法の力。
それを目の前の黒いローブ姿の女から発せられている。
それは、アラクサラそのもの。
「……どこ、アカシック……クロニクル……」
今にも消え去ってしまいそうな、か細い声。
「本当に、アラクサラ、なのか?」
だとしたら、魔女としての活動を止めたリピカへの逆恨みか。それとも、あまりにリピカのアカシック・クロニクルの管理がずさんで怒り狂ったか。シャロウの脳裏には、いくつかの彼女が化けて出る理由が浮かんだ。どれもありそうで、どれも当てはまらなさそうな、取り止めないこと。
(だったら……)
どれも違う気がした。
そも、あれは本当にアラクサラなのか。
「アカシック・クロニクル……どこッ!」
荒くなった声にどこか聞き覚え程度のものがある。爪を立てて、飛び掛ってくる女だったが、その動きは鈍重で、いくらシャロウが衰弱しているとはいえ、身体を開いてかわすことぐらい造作も無いこと。
リピカに対し、どれだけ卑怯な不意打ちを用いたか知らないが、この程度で後れを取るようでは、使い魔も失格である。
「手荒くても、許せ、よっ!」
女の腕を取り、床へ押し倒す。
膝で背中をしっかり地面に押さえ込み、腕を捻り上げた。浅い苦痛の声が女の口から零れる。そして、そのフードに手を掛け、一気に剥ぎ取ったとき、シャロウは驚愕した。
零れ落ちる赤みを多分に含んだ茶色い髪は、リタルダント・テレスで最も有名な人物のひとりを示している。男たちの憧れの的でもあった。アレンなどは二十四時間、鼻の下を伸ばしっ放しだ。
「サーシェ……さん?」
リタルダント・テレス造営委員サーシェ・ゲルム。
ダリアツォの娘であり、エリクスの母でもある彼女はシャロウの膝の下で憎々しげにその美しい顔を歪めていた。
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