第3話 買出し

1日目

今日からの買出しの打ち合わせをする 円の話によると可也大量に買うよう

聞こえる


(何でそんなに必要なのか疑問だけど お金は・・?)


「円さん 購入する資金は如何するの 俺そんなに持ってないよ」


「薫様 大和 金 1,000とイメージしてください」


「うわぁ! 瞬時に一千万両が現れた 武器だけで無くお金まで・・・・」

一万両の紙幣が十束で一束百万両

凄いこの神袋の万能には驚愕いったいどれだけの物が入っているのだろう

疑問は深まるけど今は買出し優先して 卸売りセンターへ向かう事にした


「今日は食料を中心に買出し致しましょう」


疑念を持ちながらも近所の知り合いからトラックを

借受て卸売りセンターへ向かう まずは米を10㌧購入する実家の付近は米所で

1級品が安く買える 米は主食だと思う生でも食べれるし 最高の携帯糧食

それでも 10トンは多いだろう....俺パン好きだし

 其の後は調味料全般2㌧分これだけでもトラックの積載量ぎりぎりなので

先に支払いを済ませ店員さんに積み込んで貰った 記録的な売り上げに

嫌な顔を見せずに働いてくれた店員さんに感謝の気持ちと飲み物を

プレゼントした次は塩と砂糖とコーヒー豆等これにも驚いた総量で20㌧

になったこれから戦争でもするかのようだもう驚くは止めようと思う


余りの量に積み込んだ調味料を先に運ぶことにした実家方面に走行し

人気の無い空地に停めてバックに詰め込んでいく

此処までの作業で約2時間単純計算で米だけで5回10時間掛かる

一日仕事だ 本日の支払い総額でも4百万両を越えた俺の年収がぁ-

1日でぇーと嘆きの声を上げたくなった 金銭感覚が麻痺直前です


2日目

今日は野菜中心の日だった 各種野菜を10㌧ 海産物を10㌧此れだけでも 

一日掛かると思ったが人海戦術で半日位で終了した 馴れって怖い

 午後はホームセンターにより大工道具や消耗品電動工具 発電機等の

発電機等の什器備品を購入した総額6百万両を超えた 

今日も朝紙幣を追加したのだが 幾ら残っているか分からないがもう馴れた

最近此れしかおもってない気がする・・・


3日目

地獄が待っていた! 朝 紙幣を昨日の20倍2億両を引き出し向かった先は洋服の

卸センターそれも女性館おむつから洋服下着化粧品まで此処で総てが揃う場所で

俺は男で変態ではない 多分旅の途中で商売に使うのだろう 全身パックのエステ用品まで有る 商売物と割り切ることにした


店長に向かって一言


「ここのバックヤードに有る総ての商品を下さい持って帰ります」

「えぇー!総てすか億を超えますよ!大丈夫ですか?」

薫は兵士として 精神鍛錬もおこなってきたが此れは明らかに異常事態だと思う


「大丈夫です 問題ありません」


流石の俺も冷や汗掻きながら答え 交渉の結果かなり安くしてもらったが億は

優に超えました相談の結果 内密にバックヤードで納入出来たのが幸運だと思ったが

 円の指示が飛ぶ


「後は薬局と雑貨とお菓子屋 最後まで頑張りましょう」


他人事の様に言い放つた 結局総ての物をバッグに納入し終えたのは夕方に成った

他人事だと思って良い様に動かされる 軍隊経験者でなければ文句が出そうだ あ 此れも文句かあぁ!

残金は数万両 ほぼ使い切った事になったトラックを借りた知人と家族に

おみやげ買い帰宅其の日の夕食に此れからの予定を家族に話す


「母さん 俺暫らく旅にでるよ」


母と妹が心配そうな顔して覗き込んだ

暫らく沈黙が続いた二人とも俺が出兵した時と同じ雰囲気を醸し出していた

俺は又家族に迷惑を掛けるのか 悲壮な顔が滲み出る


「薫 貴方は貴方の思う通りに生きなさい 貴方の人生貴方が決めるのよ 

人生と言う道には色々な 分かれ道がある 貴方は良い道をきっと選ぶと

信じてるわ 今までもそしてこれからも でも 忘れないで貴方の帰る所は

此処なのよ 必ず帰ってきなさい!!」


戦場で傷つき疲れ果てた息子の姿を観てきた母の強烈な一言だった


「・・・・・・うん!」


それ以上は言葉に成らなかった


 明日は自宅に戻ろう



早朝静かに玄関を出たときに後ろから声が掛かる

「お兄ちゃん 気を付けてね」


静かに見送る妹が居た其の顔に 微笑を浮かべながら 小さい頃から俺を

追いかけ二人で野山を駆け廻ったり自分が食べたいのを我慢して笑顔で

ケーキを差し出す何時も 何時も側に居る寂しがりやの優しい笑顔の絶えない子


「あぁ、行ってきます}


さあ 自宅に帰ろう

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