闇使い
黒い大きな鳥が飛んでくる
一人で木の上にいたユーキスはあわてて降りようとするが体が動かない。
鋭いカギヅメが目の前にせまる
ダメだ殺される!
「ユーキス!起きて。」
ユーリの声で我に返ると柔らかな光りと香木の臭いがした。
「リィー様の部屋だ。なんかあったのかな?」
「ユーとユーキスを殺そうとする奴がきたんだよ。ここにいても感じる。」
気に敏感なユーリはユーキスが感じない不吉な気を察知していた。
「ユーリなんだろあれ?」
光がキラキラ踊る天井に黒い染みが出来ている。
「ユーキス、戦う準備したほうが良い。」
ユーリが壁にかけてある剣を手に取る。
「イタッ!」
ユーキスの上に石の破片が降ってくる。
黒い染みは蔦のような模様を描き天井に広がっていく。
「なんだ、ワッ!」
蔦に絡まれそうになりユーキスはそばにあった銀色の盤をなげた。
蔦は盤に絡み付きキイーキイー嫌な音をたてた。
「ユーリ!ユーキス!」
コーリィンがユーリの腕に絡んだ蔦を切る。
「父さん危ない!」
ユーリが腕の痛さをこらえながら牙をむく魔物になった蔦に剣をふるう。
剣が光を放った。
ガラガラとすざまじい音と共に龍が現れそこでユーリの記憶はとぎれた。
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