悼み

痛みを越えて人は成長するというなら


私はもう成長しないのかもしれない


いつからか痛みがわからなくなって


ただいっさいは苦しみでしかない


何を痛いと指すのでしょう


傷は存在をひけらかし


胸の詰まりはぞわりと響く


絞められても喜ぶだけ


突かれても何も無いだけ

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