貴方
記憶で愛しさは癒されない
空想で望みは果たされない
思い出すのは貴方の事
正しくは貴方の熱の事
特別を知らなきゃこんなにも
優劣をつけなきゃこんなにも
震えることは無かったろうに
と、睨んでもつまらない真心
ただ見ていたいだけなのでしょう
いえそこに触れたいだけなのです
などと貞淑なフリして私は
本当はもっと欲深い
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