『人ひとり分の幸せさえも』

僕の手には重すぎた

明日の君の笑顔

つぶらな言葉の選択


僕の目には強すぎた

昨日の君の口の動き

掠れた本の文字たち


僕の耳には痛すぎた

明後日の君の視線の先

刷りたての羅列の歪み


僕にはあまりにも

あまりにも重すぎた

地面に滴る悲しみに

満足が出来る僕なのに

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