こひごころ

恋文を書くには恐ろしく

想いを告げぬには耐え難い


静寂を吸うには似合わなく

轟音を飲むには重すぎる


笑顔を演じるにはつまらなく

吐き気を催すには程遠い


僕を止めて頂けますか

抑えて掴んで頂けますか


口から溢れた言霊を

見届けて手向けて頂けますか


そうして手向けられた言の葉を

私は空から眺めましょう

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