何て異質で、美しい文章なのだろう。

 文章の超絶技巧だ。その表現の美しさに、思わず見とれ、気付けば読み進めていた。特に自然の表現が、言葉にできないほどに美しかった。まるで、初期の恩田陸様の作品を読んでいるようだった。
 怪異が日常に顔をのぞかせる作品群は、これまでいくつも拝読してきたが、ここではその異質なモノこそが日常という変わった世界観を持っている。そして主人公の成長と共に、変わりゆく怪異との関係性も見事に表現されていて、今後が本当に楽しみです。
 この作品を読むと自分の文章が稚拙に思えてくるので、自信を失いかけますが、こんなに素晴らしい作品がこのまま埋もれてしまうのがもったいなく、物語の途中でレヴューを書かせていただきました。
 一話一話が長くないので、サクサク読めますが、止まらなくなるので注意しましょう。それほど素晴らしい作品です。

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