第3話 新たな出会い

アレクは男達に向かって素手で構えた。

自然と身体が構えたのだ。

男達は、全員剣を抜刀していた。

しかし、アレクは怖く無かった。

アレクの片目が眩く光だす。

『なんだ!?この光は?』

男達に動揺が走る。

アレクは一気に男達の前まで踏み出し一人、二人と倒していった。

『こいつ!化物め!』

男の一人が斬りかかる。

しかし、アレクには見えていた。

軽く受け流しその男も投げ飛ばした。

『あと、二人だな?どうする?退いとくか?』アレクは隊長らしき男に尋ねる。

『ぐっ!流石に覚醒した者相手では歩が悪い。撤退だ!』

男達は仲間を担いでさっさとその場を後にした。

『ふぅ、何とかなったな? えっと君名前は?』

『俺はアレク地球から移民でこの町に来た。特技は機械いじりって所かな?』

ばつが悪そうにアレクは話し出した。

女の子と話すの何て久しぶり過ぎて気恥ずかしくもあったのだ。

『私はセブン、このスチームコアを守ように言われた。私はただの機械なんだ。』

『そう、ある人に造られその人に使命を与えられた。』

アレクは驚いた。

まさか?本当に機械仕掛けの女の子?しかもかなりタイプだった。

『なぁ、セブンさん?俺らってもしかしてお尋ね者になっちゃったのかな?』

アレクはだんだん冷静になってきたと同時にとんでもない事に巻き込まれたと今更ながら気付いた。

『そうね。まぁ、私達は悪ではない。ただ正しい行いが成されてない時に世界を正しく導くのが使命だから。』

『私達って事は仲間がいるのか?』

セブンは真っ直ぐにアレクの瞳を見ていた。

『貴方なら大丈夫そうね。案内するわ。私達のアジトへ。そこで総統に合って貰うわ。』

『えっと、怖い所じゃないですよね?セブンさん?』

アレクはたじたじだった。

『大丈夫よ。きっと総統も気に入ると思うわ。だって貴方可愛い顔してるもの。』

『可愛いって…俺は男何ですけど?』

アレクは恥ずかしさのあまりうつ向いてしまっていた。

『まぁ、いいわ、行きましょうか?』

『はい。』

もはや、拾われた子犬のようであった。

カッ!と目映いひかりが頭上から降り注いだ。巨大な飛行船が空にはいた。

そこから縄梯子が降りてきた。

『行きましょう。私達のアジト反地球連合本部へ』

少年は宙を見上げて大きく頷いた。


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