第177話 第三階層

 翌朝、疑似太陽が東の彼方にある砂山の稜線から顔を覗かせると、昨夜とは打って変わって茹だるような暑さが齎された。白銀から黄金色へと砂漠は姿を変え、極寒から灼熱へと地獄の形態も変わる。

 常識的に考えれば太陽の出ている間は行動を控え、温度が急激に下がる夜の訪れと共に動くべきなのだろう。だが、幸いにして今のヤクト達はエンマから作った防具のおかげで耐熱スキルが発動している。即ち、何時も通りに昼間からの行動が可能なのだ。


「わー、何処を見ても砂だらけー!」

「姫さん、あんまり大きい口を開けていると砂が入るで」


 貝殻の上ではヤクト達が腰掛けながら、通り過ぎていく砂漠の風景をのんびりと眺めている。一応魔獣の探索も兼ねているのだが、大抵の生物は私のスキルで手に取るように分かってしまうので、実質的に(命の遣り取りを除いて)退屈な砂漠旅と何ら変わらない。


「このような砂漠まであるとは、このダンジョンは中々に興味深い。個人的には隅々まで探索し、何処まで作り込まれているのかじっくりと調べたいものだ」

「そんな事をして迷子になって、砂漠で干上がるのがオチやで? いや、クロニカルドの本の身体ならば問題あらへんか?」

「ふんっ、己を甘く見るでない! 己の編み出した魔法を駆使すれば、例え目隠しで雪山に放置されようが無事に生きて帰ることなど造作も―――」

『皆さん、魔獣が近付いています! 気を付けて下さい!』


 二人の会話の間に警戒を捻じ込ませた直後、十m先で強力な対戦車地雷を爆発させたかのような小高い砂柱が出現した。それに反応してヤクト達は咄嗟に貝殻から飛び降り、狩人のような引き締まった真剣な眼差しを砂柱に結び付けた。

 やがて砂柱が掻き消されると、其処にはギガントスコーピオンが立ちはだかっていた。馬さえも容易に挟み取れそうな黒光りした鋏と、三本に分かれた蠍尾が特徴的な昆虫魔獣だ。


「ふむ、ギガントスコーピオンか。砂漠地帯に生息するという話は耳にしたが、実際に目にするのは初めてだ。角麗はどうだ? ディザートロードを渡ってこの国にやって来たのならば、一度は目にした筈だが?」


 クロニカルドから話を振られ、角麗は顎に手を添えながら呟くように答えた。


「そうですね。二度ほど見た事があります。しかし、此処まで大きくはなかったですね。精々、これを一回り小さくした程度の大きさだったかと……」

「そうなると、このギガントスコーピオンもダンジョンの影響でデカくなったんやろうな」そこで言い切るとヤクトは仲間を見回す。「で、誰が相手するんや? 獲物は一匹だけみたいやけど?」


 別に全員で袋叩きにしてさっさと片付けても構わないのだが、このダンジョンでは何が起こるのか分かったものではなく、万が一に備えて余力を残しておきたいという考えもあった。

 さて、どうするべきかと考えているとクロニカルドがアクリルを見遣りながら提案を述べた。


「ならば、アクリルの弓矢の性能を試してみればどうだ?」

「アクリル殿の?」

「うむ、これまでは状況や相性のせいで弓矢を使う機会がなかったが、折角デカい的がのこのこと現れてくれたのだ。弓矢の性能を確かめるには、絶好の相手と言えよう?」そこでクロニカルドは角麗からアクリルへと視線をスライドさせた。「どうだ、アクリル? やれるか?」

「うん、アクリル頑張る!」


 アクリルは両手の拳を天に突き上げてやる気のポーズを見せ、弓矢を手にして私達の前に立った。スコーピオンは八つの目をアクリルに向けるものの、相手が子供だからと侮っているのか、それとも相手の動きを警戒しているのか、動き出す素振りも見せない。

 その隙にアクリルは弓に矢を番わせ、スコーピオンに狙いを定める。そしてアクリルが矢尻を手放した瞬間、矢は限りなく亜音速に近い速さを伴って撃ち出された。矢に込められた爆発的なエネルギーが大気を搔き乱し、砂を抉るような深い軌跡が刻まれる。

 そして矢はレールガンさながらの勢いでスコーピオンへと飛び込み、頑丈な甲殻で守られた巨体を貫通した――かと思いきや、内部から膨張して破裂するスプレー缶のように、巨大蠍の肉体がパンッと音を立てて四散した。

 瞬殺という言葉があるとすれば、巨大蠍の末路は正にソレであろう。千切れ千切れになった甲殻混じりの臓物や足や鋏がバラバラと天空から降り注ぎ、砂漠に蒼い血痕のシミを植え付ける。

 それも程無くしてダンジョンに吸収され、そしてスコーピオンの死骸の代わりに短剣と見間違うほどに巨大な針――ギガントスコーピオンの毒針――が瓶詰の状態で置き去りにされていた。


「やったー! 勝ったー!」

『やりましたね、アクリルさん!』


 アクリルはドロップアイテムを見て勝利を確信すると満面の笑顔を浮かべて振り返った。私は何時も通りに主人の活躍を自分のことのように喜んだが、他の三人は今の破壊力に対する衝撃と動揺が抜け切れないのか強張った笑顔を浮かべている。


「あははは……。こりゃまたとんでもない技を覚えたモンやなぁ。たった一発でギガントスコーピオンを木っ端にするなんて、常識外れチートもええところやで?」

「何ですか、今の威力は……。軍隊魔法でさえも、あんな強力なものは無いですよ? というか、アクリル殿だけで戦局を引っ繰り返す事も出来るんじゃないかって思えてきましたよ」

「何事も全力で取り組むのは悪い事ではないのだが、流石にアレは加減セーブを覚えて貰わねばならんな。あの調子でドンパチ撃たれでもしたら、此方の心臓がたん」


 クロニカルドの意見にヤクトと角麗は同意を込めて深々と頷いた。



 そんなこんなで始まった砂漠の旅路は一見すると順調に進んでいるようにも見えるが、ダンジョン攻略として見ると順調とは言い難かった。いや、厳密には順調なのか否なのかの判断が難しいと言うべきか。

 何せ第三階層のダンジョンは広大な砂漠だ。第一階層の迷路みたいに進むべき通路が定まっている訳でもなく、また第二階層の密林を横断する大河みたいな際立った目印がある訳でもない。即ち、最も道に迷い易い危険な階層エリアなのだ。

 何処を見渡しても似たり寄ったりな砂山が延々と続き、『自分の進んでいる道は本当に正しいのか?』と疑心から生じた呟きが脳裏を過る。特に砂漠地帯では真っ直ぐに走っているつもりでも、気付かぬ内に脇道や明後日の方向に進んでいたなんて話も耳にする。

 その道中で発見したバラバラに砕け散った盾や武器や鎧の残骸は、抜け駆けとも言うべき形で先陣を切ったハンター達の末路を物語っていた。その原因が実力不足だったのか、単なる不運だったのかは知る術もない。唯一分かっているのは、彼等にとって心安らぐ最期でなかった事ぐらいだ。


「壊れた武器とかあるけど、人は居ないねー」

「ダンジョンで亡くなった人間はダンジョンに食われるのだ」

「食べられちゃうの?」


 アクリルが驚きを目に溜め、クロニカルドの方へ振り返る。


「厳密に言えば吸収だが……まぁ、食われると考えても大差ない。そしてダンジョンの一部となって最終的にダンジョン魔獣になると言われているが、此方はあくまでも根も葉もない風説に過ぎん」

「せやけど、武器だけが残っているのもおかしな話やな」

「ダンジョンは生きた迷宮だ。吸収し易い有機物人間を真っ先に取り込み、吸収し辛い無機物武器や鎧は時間を掛けて少しずつ取り込んでいるのだろう」

「では、あそこに残骸が未だ存在したという事は……」

「うむ、恐らくハンター達が此処を通ったのは最近なのだろう」


 数百m先で爆発音と共に夥しい砂埃が舞い上がり、私達の意識は一瞬にして其方へ縫い付けられる。そして砂埃の向こう側に人影が浮かび、次の瞬間には霧のような砂の幕を突き破って飛び出した。


「あれは……」

「確か、真っ先に抜け駆けしたドワーフ達ではないか?」


 巻き上げられた砂埃から現れたのは、ダンジョン攻略で真っ先に抜け駆けを図った七人のドワーフ――鉄鎖の兄弟カテーナブラザーズ――であった。更に彼等の背後からは恐竜と見間違うほどの迫力を有したエリマキトカゲデゼルタが追って来ている。


「追われているみたいですが……何だか様子がおかしいですね。どうします?」

「どうするもこうするも、向こうはコッチに向かって真っすぐ来ているんや。何もせずに無視するのは出来へんやろ。少なくとも魔獣の方は」

「では、あのドワーフを助けてやるとするか」


 クロニカルドが片腕を持ち上げ、ドワーフ達を追い駆けるエリマキトカゲに狙いを定める。やがてドワーフ達の必死な表情が肉眼で捉え切れる距離に達した瞬間、クロニカルドの腕に夥しい紫電の蔦が絡み付いた。


万雷槍グロムリン!!」


 雷鳴にも似た轟音と共にクロニカルドの腕から稲妻のバリスタが撃ち出される。それは逃げるドワーフ達の頭上を一瞬で通り過ぎ、デゼルタに直撃した。目も眩みそうな雷光が迸り、デゼルタの肉体を焼き尽くす。その光景にはドワーフ達も逃げ足を止め、思わず振り返り様に見入ってしまう。

 そして雷光が納まった跡には、黒焦げになったデゼルタが銅像のように立ち尽くしていた。だが、今の一撃が致命傷となったらしく炭化したデゼルタの肉体がボロボロと崩れ落ちていき、やがてドロップアイテム――砂蜥蜴の牙――を残して消滅した。


 その一部始終を間近で見ていたドワーフ達は信じられないと言わんばかりに目を見張り、ドロップアイテムと私達とを交互に何度も見遣った。



「すまねぇ!! 恩に着るぜ!!」


 ガブガブと水筒に入っていた水を飲み切ったところで、鉄鎖の兄弟のリーダーであるグルドが礼を告げる。他のメンバーも渇きを潤すべく水を飲んだり、冷を求めて小高い砂山が作る影に座り込んでいる。


「いや、気にせんくてもええよ。困った時はお互い様や。せやけど、あんたら……確か真っ先にダンジョンに突入したハンターやろ? あん時は立派な武器を持っていた筈やけど――」そこでヤクトは言葉を切り、改めてドワーフ達を見渡した。「――何で今は手ぶらなん?」


 彼等がダンジョンに突入する際、その逞しい腕には立派な斧や槌が握り締められていた。しかし、どういう訳か今はソレが見当たらず、全員が無防備な丸腰になっていた。その指摘を受けたドワーフ達はバツの悪い顔を浮かべていたが、やがてグルドが観念したかのように口を開いた。


「ああ! そうさ! 俺達はドワーフ族の鍛冶屋が魂込めて打ってくれた武器を頼りに此処までやってきた! それまでは順調だった!! ところがどっこい! 此処へ踏み込んでから程なくして奴等に盗まれちまった!!」

「盗まれた? 誰にや?」

「誰じゃねぇ! 魔獣にだ! この砂漠に住み付いているギールにだ!!」

「ギールやと? そんなヤツまで居るんかいな?」


 ギールと聞いた途端、まるで嫌悪する人間に会ったかのようにヤクト達の表情が一斉に険しいものへと変化した。しかし、ギールという魔獣のことを知らない私やアクリルはクエスチョンマークを頭部に浮かべて頭を捻るばかりだ。


「ねぇねぇ、ギールってなーに?」


 アクリルの質問に角麗が口を開く。


「ギールとは砂漠の盗人と呼ばれる魔獣で、見た目はハゲタカと人間を足して割ったような感じです。強さは然程でもありませんが、彼等はとかく狡猾な生物です。独自に毒を調合したり、作戦を練って奇襲したりもします」

「奴等は人間が作った武器や道具、宝石の類を好む習性がある。そして広い砂漠を根城にしている事もあり、奴等の巣穴を見付けるのは容易ではない。いや、ハッキリ言って一度盗まれたら取り返すのは不可能だ」

「せやけど、アンタ等も腕に覚えのある金級ゴールドクラスのハンターやろ? そう簡単に盗み出せるとは思えへんけど……」


 と、ヤクトが疑問を告げるとドワーフ達の表情が苦々しくなった。そして今度は別のドワーフが弱々しく口を開いた。


「実は此処に踏み入れてから程無くして、ワシ等の後を追い掛けてきた別のチームに声を掛けられたんじゃ。“此処は広大な砂漠であり、ダンジョンの中だ。大勢で協力し合って踏破しよう……”とな」

「それに貴様達は応じたのか?」


 クロニカルドの言葉にドワーフ達は一斉に首を縦に振る。


「行く時は自信満々じゃったが、よもやダンジョンの中で砂漠を渡る羽目になるとは想像もしておらんかった。そんな時に言葉を投げ掛けられたモンだから、渡りに船と思って協力したんだが……」

「それが間違いの元やった……っちゅー訳やな」

「ああ、そうだ!」怒りをぶつけるように、胡坐を掻いていた自身の太腿をガンッと殴り付けるグルド。「奴等は見張りをすると言って、オイ達がぐっすりと寝静まっている間にこっそりと抜けやがった!」

「そして目覚めてみれば、ギールに装備を盗み出されていたという訳だ。幸いにも武器以外は手元にあったが、腕っ節の強いドワーフ族と言えども流石に丸腰でダンジョンを渡り歩ける筈がない」

「だが、かと言って撤退しようにも武器は必須であ~る。何としてでも取り戻す必要があると考え、魔獣に遭遇しないよう慎重にギールの巣穴を探し求めていたら……今に至ったという訳であ~る」

「そこでだ!!」


 グルドが突然大声を張り上げ、私達に向かって深々と土下座した。それに倣って他のドワーフ達も砂地に額を押し付け、私達を拝み始めた。


「頼む! オイ達に力を貸してくれ!! 武器や道具に誠意を持っているドワーフ族がテメェのモンを盗まれるなんざ、マヌケ以外の何物でもない!! それは百も承知だ! しかし、あの武器はオイ達にとっては宝……いや、家族も同然の品なんだ!」

「戦って砕けるのならば武器の運命さだめとして受け入れられる。しかし、盗まれたままおめおめと故郷に戻れば、愚か者と罵られるにも等しい恥を晒すも同然! そのような無様な真似は出来ん!」

「武器の居場所に関してはドワーフ族のルーンで逆探知出来るようにしているであ~る! そこへ向かえば良いだけだが、丸腰でギールに太刀打ち出来るかどうか分からんであ~る……!」

「オイ達の頼みを聞いてくれたら、アンタ達の願いを何でも聞いてやる! だから頼む! この通りだ!!」


 ドワーフ達の懇願に対し、ヤクト達は互いの表情を気まずそうに見合わせた。困った時は助け合うと言うが、武器が盗まれたのは完全にドワーフ達の落ち度だ。無論、そもそもの元凶は偽りの協力を持ち掛けたハンター達だが。

 困っている人を見捨てるのは心苦しいが、だからと言って最後まで付き合う義理とてない。寧ろ、こちらもアクエリアスを手に入れるべくダンジョンの最下層を目指している途中なのだ。こんな所で足止めを食らっている余裕も、時間を潰している暇もない。

 どう答えるべきかと迷っていたら、アクリルがヤクトの外套を引っ張った。


「ヤー兄。アクリル、あのおじちゃん達を助けたい」

「姫さん?」


 その場に居た全員の視線がアクリルに突き刺さる。しかし、アクリルは視線の物怖じせずに言葉を綴った。


「アクリルは武器とか詳しく分からないけど、この人達にとっては家族同然なんでしょ? そんな大事なのを盗られたままなのは悔しいし、悲しいと思う。だから、助けたいって思うんだけど……ダメかな?」


 自分の感性に従い言葉を綴るアクリルに対し、ヤクトは困り顔から一転して呆れ顔を浮かべた。しかし、その呆れ顔はアクリルの想いを馬鹿にするものではなく、アクリルの言葉に心を打たれて考えを転換させた己に向けたものであった。

 チラリと他の仲間二人を見遣れば、クロニカルドは目を閉じるように眼孔の灯火を消したまま深々と頷き、角麗も御淑やかな微笑を閃かせながら同意を込めて短く頷いた。どうやら皆の意見が纏まったみたいだ。


「……分かった。ほな、ドワーフ達の手伝いをしよか」

「おお!! ありがてぇ!! 恩に着るぜ!!」

「感謝するんやったら、俺っちやあらへん。心優しい姫さんにや」

「嬢ちゃん!! 感謝するぜ!! この恩はドワーフの名に懸けて一生忘れねぇ!!」


 ドワーフ達がアクリルを取り囲み、わいわいと感謝の言葉を投げ掛ける。そして彼等の礼が一段落すると、アクリルはヤクト達の方へと振り返った。


「ヤー兄! ありがとー!」

「別に構わへんよ。それに正直助けるかどうか迷っていたさかいにな、姫さんの後押しのおかげで方向性が決まったみたいなもんや。そうやろ?」


 そう言ってヤクトが仲間の二人方へ振り返りながら同意を求めれば、両者は首を縦に振った。


「袖振り合うも多生の縁と言いますからね。これも何かの運命だと思えば、アクリル殿の決断は素晴らしい事だと思います」

「まぁ、誰かと繋がりを得るのなら恨みを買うより恩を売る方が良いだろうな」

「……そういう訳や」と、そこでヤクトはドワーフ達へ視線を移し変える。「それじゃ早速やけど、盗まれた武具のある場所まで案内してもらおうか」

「おう!! 任せてくれ!!」


 こうして私達はドワーフ達の盗まれた武器を奪還すべく、ギールの巣へ向かう事になったのであった。


「……ところで、ぐっすり寝ている間に武器を盗まれた言うてたけど、いくら何でも家族同然の武器を傍に置いてあったんなら普通は気付くんやないか?」

「ああ、それなんだが……俺達を騙した連中が大量に酒を振る舞ってくれてな」

「酒?」

「普通に考えりゃおかしいと思うんだが、俺達ドワーフ族は酒に目がないもんでな! 疑うよりも先に酒に口を付けちまったんだよ! だっはっはっは!!」

「そういうやアレ飲んだ後に眠気が来たから、睡眠薬でも入っていたのやもしれんのう」

「そうだな!! 下手したらオイ達は眠ったまま魔獣に食われる恐れもあったという訳だ!! そういう意味ではオイ達はラッキーだったな!!」

「そういやアレ結構美味かったな!!」

「おう、此処から出たら王都で探してみようぜ!」


「………なぁ、やはり見捨てた方が良かったのではないのか?」


 騙された恨みを忘れたかのように、酒談義にのめり込むドワーフ達。そんな彼等を横目に見つつクロニカルドが呆れ顔で本音を溢すが、誰一人として異論の声を上げようとはしなかった。

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