第44話 各々の戦い

 時は数分前に遡り、アクリルの魔力に導かれて廃村に辿り着いた時には、既に地獄絵図のような光景が繰り広げられていた。巨大なカマキリが人を襲い、血肉を食らうという酒池肉林ならぬ血池肉林が完成していた。


「何や何や、丸々と肥えたの試食会かいな。魔獣からすりゃ屑豚共の血肉や脂肪は最高の御馳走やろうけど、人間からしたら金にもならんゴミやしなぁ」


 この廃村で違法な人間オークションが開かれていたという事は即ち、此処に集まっている人間は恐らく(と前置きする必要もないだろうが)オークションに参加していた客達なのだろう。

 そんな穢悪な欲望を持った人間を屑豚と断じ、彼等が魔獣に食われる様をヤクトは腹黒い嘲笑の笑みを浮かべながら眺めていた。アナタ、悪党には容赦しないタイプですね。まぁ、私も子供を売り買いする悪人が悲鳴を上げて食われようが気にもしませんし、助けを求められても無視しますけどね。

 だが、それにしても巨大な昆虫型魔獣が人間をバリバリと貪る光景は中々にインパクトが強い。虫嫌いの人間が見たら卒倒しそうだ。いや、間違いなく卒倒するな。

 ところで、あの馬鹿デカいカマキリは何ぞやとそろそろ気になったので、鑑定スキル発動して魔獣に関するデータを確認してみた。


【サイズ・マンティス:手足が鋭いサイズで構成されたカマキリ型の下位魔獣。凶暴な性格ではあるが自身が定めたテリトリー縄張りを重視する傾向にあり、そこに足を踏み込まなければ襲われる心配は無い。

 だが、寒冷期に入ると冬眠に向けた準備の一環として大量の餌を捕食するようになる。暴食期と呼ばれる時期に入るとテリトリーを無視して人里に降りてくる事も珍しくない。腹を満たせば大人しくなり、元のテリトリーに戻る】


 成程、確か今は寒冷期の頭……つまりマンティス達は暴食期に入っており、冬眠の体力を蓄える為に廃村に集まっていた人を襲ったのか。まぁ、魔獣達が此処に足を運んだ一番の理由はアクリルの魔力だろうけど。

 人々の阿鼻叫喚で埋め尽くされた廃村を見渡すと、一回り大きい建物の前に作られた粗雑な御立ち台の上にアクリルの姿を見出した。しかも、一際巨大なカマキリと対峙しているという中々にデンジャラスな状況! サイズ・マンティスに似ている事から、進化体且つ親玉と見て然るべきだろう。

 少々厄介そうだが、今回は私だけではない。ヤクトという強力な協力者も居るのだ。べ、別にダジャレではありませんよ? 偶々、そんな言葉が出てしまっただけですよ? 

 それはさて置き、時間も惜しいのでアクリルを救うべく早速突撃しようとした矢先、アクリルの真後ろにある半壊した住居の裏手から一台の馬車が飛び出した。

 遠くからなので断言は難しいが、御者台に座っているのはアクリルを連れ去った三人の内の二人のようにも見える。それは魔獣で埋め尽くされた方面を避けるように、廃村を横断して森に向かおうとしていた。


「くそ! アイツ等!! 子供達を連れて逃げるつもりやな!! そうはさせへんで!!」


 だが、ヤクトはその二人が自分の追っている賞金首だと確信したのだろう。貝殻を蹴って地面に降り立つと、逃げ去ろうとする馬車に向かって駆け出した。


「すまん、シェル! 俺っちの獲物が逃げよった! 姫さんの安否が気になるけど、こっちも連中を捕まえて締め上げんと後々に禍根を残してまう! 要件が済んだら直ぐに応援に戻るさかい、それまで気張りやぁー!」

『や、ヤクトさん!?』


 何と言う事でしょう。こんなにも呆気なくヤクトと離れ離れになってしまうなんて! 申し訳ないという思いが台詞からヒシヒシと伝わって来るが、余りにも突然の事だったので私の脳内はガーンという絶望を表す効果音で埋め尽くされていた。

 だけど、そもそも彼の目的は賞金首の捕縛だ。その賞金首が廃村から脱出した今、イレギュラー同然の魔獣を相手にしても何の意味もない。

 それに賞金首が逃げた馬車にはアクリルみたいに捉えられた子供が他にも居るかもしれないのだ。彼等を追い駆ける選択をしたヤクトの判断は強ち間違ってはいない。今は互いのやるべき事に専念するまでだ。


『少し不安ですけど、アナタの御武運を祈っていますよ!』


 そう気を取り直すと私は泡の車輪を回し、アクリルの御立ち台に向かって全速力で走り出した。その途中で私の存在に気付いたマンティス達は、徒党を組んで前に立ちはだかったが―――


『邪魔だああああああああああ!!!』


 ―――そのまま思い切り体当たりをブチかまし、徒党と言う名の壁を強行突破破壊してやった。雑魚カマキリを蹴散らしつつ、チラリと御立ち台を見遣ればボスカマキリが禍々しい鎌を持ち上げてアクリルに振り下ろさんとしている所が視界に飛び込んできた。


『させるかっ!!』


 このまま直進しても雑魚カマキリ達の妨害で間に合わないと判断した私は、少々大きめに作ったバブルボムを直進方向に打ち出し、地面に張り付かせた。そして自分の巨体を泡の上に乗せたのと同時に、バブルボムを起爆させた。

 ドンッと本物の爆発物にも勝るとも劣らない音を伴った強い衝撃が貝殻を突き抜け、一瞬不可視の手で内臓を持ち上げられるような不可思議な気分を覚える。その刹那、私の巨体は爆発の力を借りて宙へと投げ出され、弧を描きながら御立ち台へと真っ逆さまに落ちていく。


『間に合ってくれ!』


 そして私が御立ち台に激突するかのように着地した直後、ボスカマキリの鎌が空を切る音を奏でながら振り下ろされるも、私の貝殻に阻まれて甲高い音を鳴らすという虚しい結果に終わった。

 曲刀のような見た目の鎌だけに切れ味も……と覚悟していただけに、あの一撃を退けられたのは幸いだった。だが、向こうは攻撃を防がれた上にアクリルを殺せなかった事にご立腹らしく、両手の鎌をシャリンシャリンと交差させるように擦り合わせながら威嚇してきた。

 これは激突は避けられないと見た。でも、その前にアクリルを私の中に非難させないと……。


『アクリルさん、だいじょ―――』

「ガージェルぢゃあああああん!!!」


 悲鳴なのか歓喜の雄叫びなのかも分からぬアクリルの声を背に受けたかと思ったら、弱々しい衝撃が私の背後からやって来た。背後に視界を回せば、奔流のような涙を流しながら私に抱き付いているのか顔を押し付けているのか分からぬアクリルの姿があった。

 何かを言おうと口をパクパク動かすも、出てくるのはひっくひっくとしゃくり上げる声ばかり。おまけに決壊した感情の濁流の後押しもあって、泣き止むまではまともに喋る事は出来なさそうだ。


「ゔあああああああああああ!!! ガージェルぢゃあああああん!!!」

『あ、アクリルさん! お、落ち着いて下さい……!」


 大嫌いと断言した時のような拒絶を感じられないのは個人的に嬉しいが、此処で更なる問題が発生した。私と束の間振りの再会を果たした途端、再びアクリルの身体から魔力が迸ったのだ。

 恐らく様々な不安に押し潰されて極限状態だった精神が、私との再会によって抑圧から解放され、安堵を得るどころかリバウンドして昂ってしまったようだ。いや、嬉しいと思う気持ちは分からないでもないけど、流石にこれは予想してませんでした。

 しかし、このままでは更に魔獣を呼び寄せてしまい、危機を増やしてしまう。それを危惧した私はアクリルに一言だけ断りを入れた。


『アクリルさん! 会ったばかりで色々と仰りたい事はあるでしょうけど……今だけは問答無用で失礼します!』

「ゔあああああああああああ!!……ふぇ?」


 しゅるりとアクリルの身体に触手を巻き付けると、そのまま私の体内にあるセーフティハウスに彼女を避難させた。これによって魔力は遮断され、魔物が増えるのは抑えられる筈だ。


「シャアアアアアア!!!」


 だが、その結果ボスカマキリの怒りの灯火に油を注いでしまった。自分が狙っていた獲物を私に横取り捕食されたと勘違いしたのだろう。まぁ、ボスカマキリにアクリルをくれてやるつもりなんて毛頭も無いですけどね。



「やれやれ、一時はどうにゃるかと思いましたよ」


 馬車の御車台から顔を出し、徐々に遠ざかる廃村を見送るとキャトルはホッと息を吐き出した。自分の身から出た錆びが原因とは言え、まさかここまでの大惨事になるとは本人も予想しなかった。

 しかし、彼自身は然程反省しているようには見えず、寧ろ飄々としている態度が直ぐ隣に座っているハンスの精神を逆撫でした。


「誰のせいだと思ってやがる! テメェがガキからブレスレットを奪わなければ、こんな事にはならなかったんだろうが!!」

「あ、あっしだって知らにゃかったんですよぉ! まさか、あんにゃガキンチョに凄い魔力があったにゃんて……!」


 欲深な割には楽天的な思考で物事を推し進める節のあるキャトルの言動に、当然ながらハンスの怒りは収まらなかった。


「今回の一件で大勢の顧客を失っちまった!! こうも多くの人間が居なくなったら、騎士共だって流石に動くだろう……! 顧客達の悪事がバレるのは知った事じゃないが、万が一に俺達との関わりが漏れたら此方も一巻の終わりだぞ! どうしてくれんだ!?」

「だ、大丈夫ですってば兄貴。こんにゃ事を言うのは失礼かもしれませんが、あっし達みたいにゃ小物相手に騎士共が本気を出すにゃんて到底ありえませんにゃ。それにあっし達の手元には商品がまだありますにゃ」


 そう言ってキャトルが荷台の方へ振り返ると、子供達を閉じ込めた鳥籠のような狭い牢屋が所狭しに積まれていた。牢屋の中の子供達は外で一体何が起こっているのか分からず、強い不安を抱きながら困惑しているのが表情から読み取れる。


「こいつらを買う連中なんてごまんと居ますにゃ。そいつらに高値で売り付け、あとは騎士の手の届かぬ場所へ高飛びすれば―――」


 キャトルは自分なりに考えた真面目な楽観論を述べて、兄貴分の背後に揺らめく憤怒の炎を鎮めようと試みたが、彼の台詞は背後から飛来した二発の撃鉄音、直後に襲い掛かった看過出来ぬ衝撃によって中断させられてしまう。


「にゃにゃにゃんだぁ!?」


 音に反応して振り返ると馬車の台車がガクンッと後部に沈み込み、地面と擦れて重々しい物を引き摺るような嫌な音を奏で始めた。そのせいで馬車の動きは急激に鈍化し、快調に走っていた馬達もつんのめるように走らなくてはならなくなった。


「おい! 馬車を止めろ!」

「は、はいにゃ!」


 このまま走らせても森を突っ切れないと確信したハンスが馬車を止めるよう指示を出し、馬の手綱を握っていたキャトルがソレを引っ張って馬達の足を止めさせた。そして二人は御車台を降りて異音を奏でていた台車を確認すると、台車に備わっていた四輪のうち後部の二輪が根元からボッキリと折れて外れていた。


「くそっ! 車輪がやられてやがる!」

「にゃ、にゃんで車輪が!?」

「俺が知るか! だが、恐らくさっきの轟音……アレが原因だ! しかも、相手は馬車の車輪のみを的確に狙って破壊しやがった」

「ええっと……つまり、どういう事ですにゃ?」


 理解力の乏しいキャトルにハンスは舌打ちを一つ寄越すと、物覚えの悪い生徒に嫌々勉学を教える教師のような投げ遣りな口調で答えを明らかにした。


「馬車の弱点を把握している生き物……つまり俺と同じ人族ヒューマンってことだ」

「ええ!? まさか……騎士が既にあっし達をマークしてたんですにゃ!?」


 キャトルは目を丸くし、狼狽えながら辺りに広がる木々を忙しく見回した。人族であり且つ自分達を狙う者と言えば、当然真っ先に思い浮かぶのは騎士だ。寧ろ、彼等ぐらいしかいない。

 だが、ハンスは首を横に振って「違う」とキャトルの予想をバッサリと否定した。


「奴等はまだ俺達の存在を捕まえられずにいる。仮にもし騎士の仕業なら、俺達は既に包囲されて捕まっている筈だ。だが、それをしなかったという事は―――」


 そこで言葉を切ったハンスは袖口に仕舞い込んでいたダガーを右掌に落とすと、振り返り様に背後に広がる雑木林に向かってダガーを投擲した。

 まるで射出機カタパルトから発射されたかのように、ダガーは空気と暗闇を切り裂きながら暗がりを直進する。だが、暗がりの奥に侵攻する直前で撃鉄を打つ音が響き渡り、そして金属同士が凄まじい勢いでぶつかり合う破砕音へと繋がる。

 物騒な騒音とピリピリした空気には似合わぬ、線香花火のような儚くも美しい火花が空に閃いた。夜の闇と相俟って幻想的な光景に思えたが、直ぐにガシャンッと陶器を落として割るのにも似た無機質な音が現実へと引き戻してくれる。

 そして二人は音の鳴った方へ視線を落とすと、そこには真っ二つに折れて無残な鉄の残骸と化したダガーが大地に横たわっていた。


「にゃ! これは……!」

「そこに居るのは分かっているんだ! 出て来い!!」


 驚きを露わにするキャトルとは対照的に、ハンスは自分の勘が正しかったと再度確認し、ダガーを投げた先に視線を据えたまま大声で吠えた。

 すると暗がりの向こうに広がる闇の一部がモゾリと蠢き、此方に近付くに連れて人型を模った影へと変わる。やがて影は闇の支配域から抜け出て、暗闇に不慣れな人間の肉眼でも明確に捉えられる程の距離にまで近付いてきた。


「いやはや、流石は元傭兵はんやなぁ。背後から近付こうと考えたけど、そう簡単にはいかへんなぁ」


 独特な訛り口調で喋っている間に人型に纏っていた影は脱却し、甘いフェイスを持つ若い青年が現れた。頭に被ったテンガロンハットは革製品特有の光沢や輝きを失い、使い古した末に浮き出るくすんだ色合いが草臥れ具合を物語っている。

 その下からは帽子に収まるのを嫌うかのように無造作に伸び切った雑草のような天然パーマの毛が食み出しており、そのせいで帽子を頭に被っていると言うよりも、髪の毛の上に帽子が乗っているという印象を見る者に与える。

 首から下は黒い外套ですっぽりと隠されており、その下に何を持っているのか分からないという事実がハンス達の警戒を底上げさせた。


「何者だ、貴様は?」

「子供の危機ピンチを救う正義のヒーローや。但し、有償やけどな」

「雇われの傭兵……いや、賞金稼ぎか!」


 ハンスは素早く袖口からダガーを手に落とし、それを青年に向けて投擲した。近距離からの投擲ならば相手も反応出来ないだろう―――そう考えての一投だったが、直ぐにその考えは否定される。


ズドンッ!


 本日三度目となる撃鉄音が鳴り響き、目にも止まらぬ何かに激突したダガーはくるくると円を描きながら明後日の方向へ弾き飛ばされた。劈くを通り越して穿つような轟音が鼓膜に叩き込まれ、二人の心臓がビクンと跳ね上がる。

 だが、音も然る事ながら二人の目を釘付けにしたのは、外套から覗かせた青年の手に握り締められている武器だった。この世界で武器と言えば、刃の付いた剣や槍や斧、もしくは相手の頭を潰したりするハンマーやグローブ型の手甲が主流だ。

 しかし、青年の手に持ったソレは自分達の知る武器の概念から逸脱した形を成していた。ハンスが使っていたダガーナイフのように小型だが刃は見当たらず、握り易いようグリップが備わっているがハンマーのように殴打に適した形でもない。

 上等な鋼鉄で作られ銀色に輝くソレは、L字を右へ横倒しにしたような形をしており、そして上の部分は円筒形をしていた。その鉄筒の先端から湯気のような薄い白煙が立ち上っている事から、恐らく轟音の正体が青年が手にするソレだと素人でも結論付けるに違いない。


「な、なんだ!? その武器は!?」

「これ? ああ、コイツは……銃や」

「じゅう? き、聞いた事にゃいにゃ……?」


 銃という武器の名前に二人とも聞き覚えがないらしく、ハンスは怪訝そうに眉を狭め、キャトルも不思議そうに首を傾げながらボヤく。すると、青年から「当たり前や」という当然だと言わんばかりのツッコミが返って来た


「設計から製造まで、全部俺っち一人で手掛けたんや。せやから、こいつを持っとるのは世界で俺っちだけや」


 そう言い切ると青年――ヤクトはニヤリと悪い笑みを浮かべて懸賞金が賭けられた二人に銃口を向けた。


「ほな、話を戻そか。大人しゅう諦めて俺っちに捕まるか、それとも銃の痛さを思い知るか……どっちがええ?」


 その問い掛けに対し、ハンスとキャトルは事前に打ち合わせをしていたかのように間髪入れずに左右に飛んで木々の影に紛れ込んだ。彼等に捕まるという選択肢は最初から無い。あるのは相手から逃げ切るか、相手を殺して黙らせるかの二択のみだ。

 罪を認めて諦めるどころか、罪を重ねてでも抗おうとする彼等の姿勢にヤクトは鼻で笑った。彼等の選択の愚かさを嘲笑ったのか、それともこれまで行って来た非道に対する罪を素直に認めようとしない事に侮蔑を抱いたのか。

 どちらにしても、これで二人はヤクトの敵として認定された。そうなった以上、これ以上手心を加えてやる気なんてヤクトには更々なかった。


「警告はしたから、もう容赦はせぇへんで!! 覚悟しいや、この外道共!!!」


 そう宣告するやヤクトは大股で目前に広がる暗闇へと踏み込んだ。表情は狂気すら感じられる喜々としたものだったが、その内心では怒りのタイフーンが吹き荒れていた。

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