面白く読みました。レビューで書きづらかった点をここに書かせてください。やや気になった点です。


冒頭、二人の人物の年齢が分かりづらく、まぁ主人公はそれでもいいのですが、「彼女」については、子供か大人か、まさか老人か、と迷っていました。

通常、子連れであればある程度年齢がいっているとは判断できますが、本作では最初から「でもそれはテディベアだったんだ」と明かされています。そのことで、子連れである（と、主人公が見た）ことが、読者の年齢類推の助けになってくれなかったように思います。

作品からして、年齢を不明にする意図があったとも思えませんでしたから、その点、お伝えしておきたいと思います。



もう一点。
作中、主人公は彼女の後ろから車を寄せて停車しています。すると、主人公はまず遠方から彼女の後ろ姿を見つけたことになると思いますが、その状態で『胸元に手足のある赤ん坊ほどの大きさの……』という一文が、どこまで成立するでしょうか。
抱っこひもですから、それは身体の前にあったはずで、主人公からはっきり見えてはいなかったでしょうし、重たい荷物があるから脇も締まって、そこから手足が見えるなんてこともなさそうです。
対向車線から来て、気になったからUターンしたのだ、と頭の中で勝手に付け足して読んだ部分でした。



以上です。こうした指摘が必要なかったり、「用済み」になったりしたら、このコメントは削除していただいて構いません。