ニュージーランドでとある議員が同性婚についてスピーチしたものが、和訳されて一時期ツイッターで話題になりましたね。
この物語でも二人の男性が新婚夫婦のように職場にお弁当を届けたり、夜食を作ったりという風景が繰り広げられている訳ですが、やわらかな食事の光景の裏にある「結婚という枠組みの外で暮らす日々を徹自身は悪く思っておらず、恋人もまた気にする様子はないが、実のところどうなのかと訊ねる勇気はまだ無い。」という言葉がなんとも言えぬ重さを放ってました。此処に同性愛の悲哀と物語性を強く感じます。
山やオチや意味を聞かれると答えに窮するのですが、それでもこういう関係良いよねと言われたら良いと答えたくなるそういう良さです。
BLにはぶっちゃけ疎いんですけど、表現としては過激すぎないので「こういうものか」と少し覗いてみる意味でも良いのではないかなと思いました。
このレビューを読んだBLを知らない人のために、聖書を引用させて下さい。旧約聖書の申命記、1章29節です。
「恐れることなかれ」。