第13話 番外編 悪魔が悪者って、誰が決めた?

秋葉原アリスは16才の高校生。彼女は運命の女神ディスティニーちゃんと出会い、命を助けてもらう代わりに運命の騎士ディスティニーナイトとなることになった。アリスは今日も不幸な運命と戦うのであった。


番外編。


7話3万5000字が終わったところで、整理の時間を入れよう。これを投稿しなければいいのだ。書きながら投稿だと文句を言いたくなるが、投稿しなければ文句も出ない。いいことに気づいた。これからは書き終わってから投稿しよう。


「みなさん、こんにちわ! 主人公の運命の騎士ディスティニーナイト役のアリスです。ウンキシ楽しんでくれていますか? ふむふむ、それは良かったです。いつも応援ありがとう!」

「変な妖精のぬいぐるみじゃありません!? ディスティニーちゃんは運命の女神です! 運命の女神役のディスティニーちゃんです。」

「ディスティニーちゃん、どうしたの?」

「アリス1人だけだと会話が回らないので、予定はなかったのですが急遽、登場することになりました。」

「助けてくれるのね! ありがとう、ディスティニーちゃん!」

「いえいえ、これがアリスとディスティニーちゃんの運命です。」

「それでは、第7話までをダイジェストでどうぞ!」

「運命って、素晴らしい!」


アリスとディスティニーちゃんの自己紹介が終わった。そして、意外な方向性を見せる運命の騎士ディスティニーナイトについて振り返ってみる。書いてみないと分からないのだが、本当に書いてみないと分からない展開である。


「まず私が東京スカイツリーから転落して死にそうになる所から、私の運命が狂いだしたのよね。」

「狂いだしたは酷いですね。運命が輝きだしたの方が素敵です。」

「そうね。運命が輝きだしたのよ。」


元々は運命について作品を書きたいと思った所がスタート地点である。運命を変える、運命を受け入れる、運命を打ち砕く、自分の運命は自分で決める。苦難や屈強であっても自分で道を切り開くスペクタクルロマンな人間の葛藤と混沌を描いた作品のはずであった。


「落下中に私はディスティニーちゃんと出会ったのよね。」

「はい。アリスの運命に導かれてやって来ました。」

「そこで私は死んでしまう運命を変えるために、運命の騎士ディスティニーナイトになることを決心したの。」

「初めての返信はどうでしたか?」

「超合金ロボにならなくて良かったって感じ。」

「あのね・・・。」


元々はセーラームーンのようなセーラ戦士とか、まどかマギカみたいな魔法少女のような売れ筋の作品のパクリ、尊敬、リスペクト、オマージュになる予定で始まったような作品だった。


「しかし! なぜか第2話からドーナツ押し! どうして!? なぜなの!?」

「お仕事コンとかの影響が出ていますね。」

「しかもお兄ちゃんがなぜ不幸な運命になったのかも、ドーナツ押し! どうして!? なぜなの!?」

「作者がドーナツが食べたかったのでしょう。」

「なんだ、そういうことか。」

「納得、早・・・。」


元々は運命についての作品。そしてタイトルが運命の騎士ディスティニーナイトだった。しかし作者は1人なのに3作品も新作が思いついたので、そうだ! 3作を1作にまとめてしまおう。ということで、仮想のタイトルが秋葉原3兄弟になった・・・。


「やっと俺の出番だ!」

「まだ呼んでない!」

「ギャア!?」

「ふう、危ない、危ない。何も見なかったことにして、話を進めよう!」

「司会進行の運命はアリスが決めます。」


もちろん現れてアリスにフっ飛ばされたのは傲慢のルシファーだ。今の問題がこいつの扱いなので、最後に置いておこう。おそらく物語が始まったのが金曜日。まだ学校にアリスは1度も登校していない驚愕の展開だった。


「運命の騎士ディスティニーナイトは、まだ私1人なんだけど、これから増えるのかな?」

「売れ筋は5人。流行は48人。増えていくんでしょうね。」

「ちょっと待って! 今でも自分の出番が控え目で、本当に主役かと疑う時があるんだけど?」

「なぜか兄アーサー編や、アリスと男装の魔女が併用されて描かれていますからね。さらに月曜日に学校に登校するまでに、日曜日の午後、弟アインと怠惰のベルフェゴールとの決戦が控えてます。」

「ねえ、どうしてゲーム対決なの? 私、ゲーム何てやらないんだけど。」

「舞台が秋葉原だから仕方がないです。」


弟アインシュタイン、略してアイン編。なぜか怠惰のベルフェゴールも参戦。この時点で敵役である男装の魔女の存在感が大きくなっている。比較すると、唯一登場のアリスの同級生は、伊集院イザベラの1人だけである。


「月曜日からの学校編なんて、まったく構想してないわよ。」

「救いなのは名字3文字名前は英語であいうえお順と決まっていることです。」

「何でもいいと思ってイザベラにしたけど、イリヤでもよかったのかな? アリス、イリヤだと、類似して近すぎるような、でもイザベラだと棘があるような。」

「アリスの好きなように運命を変えればいいんじゃないですか?」

「そうね。記憶喪失でも、魔法でも、運命を変えてしまえばいのよ。だって私が正義なんだから! ワッハッハー!」

「・・・やっぱり人選を間違えたです。」


アリスを運命の騎士ディスティニーナイトに選んだことを後悔する変な妖精のぬいぐるみであった。運命の女神ディスティニーちゃんも双子設定だが、不幸の女神アンハッピネスちゃんがいるということは、幸せの女神ハッピーちゃんがいても不思議はない。


「今度こそ俺の出番だ!」

「まだだ! 出てくるな!」

「ギャア!?」

「よっぽど傲慢のルシファーが嫌いなんですね。」

「イエス! 吹き飛ばされた恨みを晴らしているだけよ!」

「次は謎のドーナツ職人さんについてです。」

「キター! 私の運命の騎士ディスティニーナイト様!」

「ここだけの話ですが、謎のドーナツ職人さんと傲慢のルシファーが同一人物だということはアリスは知りません。ペコ。」

「ああ! あの人のことを想うだけで胸がドキドキしてくる! ああ! ときめいてくる! これが恋!? それとも愛!? これが愛なのね!?」


どんどん物語が少女漫画になっていき、アリスが痛い子になっていくような。これも適役で作成された男装の魔女が主人公のアリスと同じくらい登場して、個人的には腐女子にウケそうな、いい感じの立ち位置に仕上がっている。


「私、言うことも言ったので帰るわ。」

「え!? どうしてですか?」

「だって嫌な奴の出番でしょ? 会いたくもないし、一緒に居たくないし、同じ空気を吸うなんて、絶対に嫌よ!!!」

「それなら大丈夫です。」

「どうして?」

「だってアリスが2回も吹き飛ばして、あそこで目を回して倒れています。」

「やった! 私があいつの運命を変えてやったのね! アリス偉い!」

「アリス!? 何をやってるんですか!?」

「え!? 今の間にコンクリートに閉じ込めてしまおうと・・・。アハ。」

「アリス、あなたは悪魔ですか?」

「いいえ。悪魔はこいつです。」


文字を書く、話のテンポ、何か出来事を起こす。なんだかアメリカの連ドラみたいな物語の流れだな。でも事件を起こさないと物語が盛り上がらない。ヒット作であればあるほど読み手の負担を減らすために字数少なめの空白だらけか・・・。


「ということで、気を失っていても迷惑な奴について、構想を練ります。」

「補足すると、アリスが傲慢のルシファーのことを考えます。」

「いちいち説明しなくていいわよ!」

「話が進まないので進めます。議題1つめ、アリスがいつ、傲慢のルシファーと謎のドーナツ職人が同一人物だと知るのか? ということです。」

「知りたくありません。」

「これは、ずっと先延ばしできるネタですね。知ってしまうと謎の人に想いを募らせるということができなくなってしまい、他のほとんどの作品が、物語の格が終わってしまい、白けた内容になってしまっています。」

「相手を想うって、誰でも共感しやすいよね。」

「素直ですね。アリスも謎のドーナツ職人さんを想うとドキドキしますもんね。」

「そう、なんて素敵な私の運命の騎士ディスティニーナイト様!」

「ルシファーなんですけどね。」

「ギャア!? それを言わないで!?」


アリスは傲慢のルシファーに対するアレルギーがかなり強いようだ。謎のドーナツ職人さんと同一人物なんですがね・・・。これは最終回まで置いておくのが1番読者が盛り上がるパターンですね。


「次に議題2つ目。これが執筆を中断して、弟アイン編、学校編の次、アリスとルシファーが実は両想い編です。」

「はあ!? なぜ私があいつと!?」


アリスがあくまでもルシファーを受け入れないので、代わりに神様に話を進めてもらおう。



ネ申、降臨!


「悪魔が悪者だって、誰が決めた?」


思い浮かぶ、ピックアップである。傲慢のルシファーがアリスに言うセリフである。前後も思い浮かんでいるのだが、まだ2編が間にあるので書けない。書いてしまうと2編が書けなくなる。頭の中で温めている方が新しい展開が閃くだろう。


「おい、天使だからって、いい奴とは限らないぞ。」


おそらく恋愛ラノベを書いている人からすると普通なのかもしれないが、素人作者からすると初の試みである。セーラームーンやまどかマギカのパクリ、尊敬、リスペクト、オマージュと言われる世界から、オリジナルの世界に行けそうだ。


「おまえぐらいは守ってみせる!」


アリスの窮地をルシファーが救う? なぜにこのような展開に!? ということは敵は・・・天使か? 逆に、カッコイイ悪魔! 残酷な天使! 路線になっていき、そこに無理やり、運命の騎士ディスティニーナイトのアリスを巻き込んでいく。


「俺は傲慢だからな。」


アリスではなく、ルシファーが主人公? それよりもルシファーがアリスをかばって天使に捕まる。それを運命の騎士ディスティニーナイトのアリスが救出に向かい、残酷な天使と戦う。これ、いいな。


現状、浮かぶ場面は、こんなものか。


ネタバレのメモ記録も残せたし、話の途中なので、ここまで読んで、アイデアをパクる盗賊もいないだろう。ここでアリスとディスティニーちゃんに司会を戻そう。あとはよろしく。



「なんという無茶ぶり!?」

「頭の整理と構想だけで、4000字をこえてしまいましたね。」

「これも書き続けた経験からくるものね。もう天使や悪魔は一度使っているから、初期設定が完成している。多少のキャラクターの性格の変更が場面設定で変わるぐらいかしら。」

「最近も他作30万字を書いたので、その最終段階を書いたレベルから運命の騎士ディスティニーナイトが始まっているのがすばらしいです。」

「よっぽど素人って初期は書きたいものを書くだけでレベルが低いのね。」

「それも運命です。」

「でも、嫌な奴の今後の回想は臭いセリフばかりなんだけど、書籍やアニメ、映画化はいいのよ、一般大衆が相手だから。でもネット投稿サイトは気持ち悪いのが対象よ? 腐女子なんてラノベなんて読まないわよ!?」

「編集さんの選んでる傾向も、そっち系ですし・・・コネもありませんから、選ばれないのは確定なので、気楽に書きましょう。」

「そうね。物語の運命は変えられるけど、編集さんを自分を選んでくれる編集さんに変えれる訳ではないもんね。」

「です。」


何が変わったんだろう? 知識の蓄積からくる下調べをしなくて良くなった時間短縮の分をストーリー作成に使える。あと大賞や書籍化、ランキング上位という肩書に踊らされず、大して素人とレベルが変わらないと思えるところか。プロって、何だろう? 出版社にコネがあるくらいか?


「運命の騎士ディスティニーナイトの番外編をお送りしました。」

「アリス、まだ300字、尺が足りていません。」

「なんですって!? そんな運命、私が変えてみせる! ディスティニー・ブレイク!」

「ということで、アリスの学校の3人目を作成して、お別れです。」

「アリスがあなたの運命を変えます! さようなら!」

「バイバイ!」


今回は書いていて、恥ずかしいというか、臭い。臭かった。でも、お客さんには臭いがウケる。今度の作品は第1話から臭く狙っていこう。臭いのがアニメ化される作品だな。



3人目を作成。


ネタ集から「う」で始まる3文字の名字を探し・・・基準は、伊集院のようなお金持ちなハイレゾな名前がいい。戦国武将系だと宇喜多、宇佐美。土地名で応援してもらえるなら宇都宮、宇和島。もしもアニメ化で主題歌をお願いに行くという邪な考えだと宇多田かな。


5000字超えたけどついでだから、次は英語の名前を調べる。ヴァレリー、ヴァルキリー、ヴァレリティノ、ヴァレンタイン、ヴィオラ、ヴィクトリア、ヴェルディ、ウェンディくらいか・・・。


第1候補は、ウェンディ。名字にもよるが、宇多田ウェンディが1番イメージが良いかな。主人公がアリスで、友達ピーターパンの妖精ウェンディ・・・被り過ぎか。宇多田が好きそうなイメージはヴィクトリア。しかし歌声はウェンディ。


何かもっと、透明感のあるような名前が欲しいな。韓国の名前で、ウジュ。ウルトラジュリエットを略して、ウジュ・・・。ストーリーとキャラクター設定してないから、これ以上は無理だね。やめて弟アイン編に戻ろう。


番外編 完

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