嘘付きは地区大会の始まり

「始まるなぁ!」

会場を目の前にして3人で立っている。

「あ?あぁそーだな...」

なんでモブのくせに地区大会の会場まで来ているのかは置いておこう...

無理だ!!

「何できてんだぁー?」

「別にいーでしょ?」

よくない!そしてこの隣の女...

「ヤバーヤバーマジヤバーイ」

鏡に映った顔をみてなんか丸っこい粉のついた物を顔面に何度もなんどもパンパンしてやがる...

「嘘ッチー!今日も可愛い?」

「超可愛いよ」

モブは黙れ、くそがぁ

「うん。そーだなぁー二人とも帰れぇ!」

「マジヤバっ!」


ギャル女、片桐ほら子。こいつは隣のクラスのまぁダウラーだ。

忘れもしない一週間前



「ねぇ?あんた今年でんの?」

誰だよこいつ...廊下で急に話しかけられた。

「私も出るのぉーーやんない?」

とりま無視

「あれ?勝てないの?」

教室に戻って来た...なんだあいつ

「ん?ん?なんだどんな関係だ!」

斎藤だ。成績優秀、はい、以上

「なんもねーよ、あの変な女についてなんかある?」

「いろいろあるぞぉ」

耳元で斎藤はこう言った。

「ふぅーー!!」

「オイ!」

くだらない奴らばっかだな。

だがなんか妙な感じだなぁ。

「おい!モブ!」

「はいはいなんですか?」

なんか盛り上がってたなぁ!オイ

モブのくせになぁ!オイ

「隣のクラスのえーと...」

「とにかくギャル女調べてこい」

「わかんねーよ」

膝を蹴る、頰をつまみ上げ、こう言った。

「調べてこいや!」

「はぁい!」


遅いな〜モブの野郎...放課後だしとりあえずダウト室へ行くか...

「オイ!ダウトしようぜ!」

今日の相手を招集に回る...

チィ、みんなに断られた...

モブで我慢だな。

ガチャン

パンツ一丁のモブが椅子に縛られている...

「ん〜ん〜」

一回部屋を出る。

パンツ一丁のモブが椅子に縛られている...

「ん〜ん〜」

もう一度部屋を出る。

何やってんだ、こいつ。

「やっと来た?」

「お前は!」

「私は片桐ほら子!操り人形(コントロールドール)をの力を持ってる系の女!」

「能力者か...面白い...俺の完璧な嘘(パーフェクトライ)と戦うか...」

「来いよ!」

パンツ一丁のモブがカードを切って配った。

そしてこのダウトは2人でやるため二つのトランプを使い混ぜた状態で26枚、26枚になっている。

これで相手の手札もわからない。

だが、完全に嘘の方が多い。

それがダウトなんだ!

じゃんけんで負けたため先行は片桐だ。

「いっちー」

「2を2枚」

「さん!」

「ダウト」

「残念!さんでしたぁー」

やはり難しいよなこのゲーム

両者のダウトで試合は長引く...

「そろそろねぇ...操り人形(コントロールドール)!」

「な、なんだ!」

「あぁ、7だっけ、7」

「だ、ダウトだろ〜が」

焦って立ってしまった...

「まぁー嘘だけどねー」

「やはりな!」

「だけどさぁ、私が今からもらう捨てた山札見てみ?」

「え?」

恐る恐る一枚をめくった。

ジョーカー?

もう一枚ももう一枚も全てジョーカーだ!

「これがお前の能力か!」

「でもたかが6枚程度だ!」

汗が止まらない、強い...

ジョーカーが6枚どうやって戦うか...


「いつ終わるんだよ〜!」

「黙れ!!」

片桐が12枚、16枚、完璧に次、この24枚の山札をもらったら、そしてまだ増えるんだ...

「13」

「1」

「2」

「続くねぇーー」

「3」

お互いダウトはしないよなぁ...

何をするかは、わからない。

6枚、10枚

「いやーどうすんの?」

片桐が急に話しかけてきやがった。

「さぁーな、このまま嘘をついてくぜ。」

「ほぉー面白いねぇ」

「まぁ負けは確定だよ。あんたの」

「はぁ?」

片桐はダウトを使えないというこの状況を利用してジョーカーを全て取っているはずだ...

このゲームはお互いが一桁になったとき確実に胸を張ってダウトと言える...

だが、能力があるから厄介だ。

「4」

はぁ?何言ってんだ全て私の手札はジョーカー、このまま黙ってれば完璧に勝てる!

「5」

そう言ってジョーカーを出す!

ジョーカーは無敵!

何にでもなれる!

楽しい遊びだなぁぁー

「ダウト」

「今、なんつったん?」

「ダウトだ。」

「はーい。はっずれー。お疲れ」

「何言ってんだよ!」

モブはこう言った。

「完璧な嘘とか言って能力だと思ってんのよくないよ」

「ただのイカサマじゃん」

「え?」

スペードの8になっている...

いや、ジョーカーじゃ...

「はい。この山札全部持っててー」

まだまだまだ負けてない...

「6」

「どうせ、そんな枚数で!」

「ダウト!ダウト!」

「はい、6でした。」



そんなわけだ。俺の能力、ほら子との出会いお分かりいただけただろうか。


「はい。宇素月嘘男です。あ、うそつき うそおです。」

「私は、片桐ほら子でーす。」

受付を済ます。

「では、対戦表をご覧になってください。10時から1試合目が開始されます。」

受付を後にした。

「おれ何試合目だ?モブ?」

「3試合目だな。」

「誰よ」

「か、かみさ...?」

「噛身早記連打か...」

面白くなって来たなぁ...

「私、2試合目だよぉー」

「知らねーよ」

噛身早記連打(かみさきれんだ)彼は知っている。天国への道(ヘヴンロード)の使い手、能力は...

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